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狐の恩返し-2

そそり立つ三之助の男根が浴衣をこれでもかと乱したビャクの尻孔に呑まれていく。 「……お侍様の、すンごい……」 どうしたものかと迷う三之助をあれよあれよと不埒な舌と手で勃起させ、ビャクは、鍛え抜かれた裸体を跨いでにんまり笑う。 舌を巻くほどに器用な腰遣いで三之助のイチモツを肉奥できゅっと締めつけ、さらなる奥へと誘う。 「こんなご立派なイチモツは初めてですよぅ、お侍様?」 ビャクは紅色の唇を三日月のかたちにし、腰を揺らす。 「ビャクのこ……ぉンな奥まで……んふふ」 女の肢体にも似た柔らかさに富む、その雪色の肌。 だが、浴衣の裾を持ち上げるようにして覗くのは、見紛うことなき男根。 三之助と比べれば大きさは劣るがちゃんと勃起している。 「きっと……いろぉんな人間様のおなごを……虜にしたンでしょうねぇ」 割れた腹筋に両手を乗せると三之助の真上で回すように腰をぐるりと動かす。 猛々しいイチモツは熱く湿る肉壁に挟み込まれ、きゅっきゅっとより締めつけられて、より怒張した。 ビャクは淫らに粘つくその動きを幾度か繰り返した。 依然、どうしていいかわからずに、ただ自分を見つめる三之助の真摯な眼差しに、頬をどんどん紅潮させながら。 「……次は……こンなの、いかがです?」 くいっくいっと、今度は後ろ手に両手を着くと腰を上下に深く突き上げる。 挿入の幅が増して、きつく閉じる尻孔を滑る男根が行ったり来たり。 「あふぅ……このイチモツ、ホント、すごい……ね、お侍様……?」 汗ばむ頬に長い髪が張りついて唇の際にも伝う。 ビャクは、その内、三之助の真上で己自身を弄り始めた。 浴衣の合わせ目に片手を突っ込んで、膨れ上がった乳首を摘み、こりこりと擽る。 先走りの汁に塗れ始めた勃起肉を撫で上げ、亀頭をくちゅくちゅと音立たせる。 「あン……いいよぉ……きもちいい……お侍様ぁ……」 三之助は自分の腹の上で自淫に耽るビャクに釘づけとなった。 行灯の明かりに照らされた、人の姿をした白狐。 大きな耳と尻尾がぷるぷると震えている。 目尻を朱色に染め、堂々とだらしなく善がる様は、卑猥としか言い様がない。 堪らず、三之助は、つい腰を突き上げた。 「あひ」 途端にビャクが仰け反る。 三之助は慌てて謝った。 「ああ、すまない、ビャク殿」 男の体に無理をさせてはつらいだろう? もういいから、山へお帰り。 するとビャクは嫌々と首を左右に振った。 「野暮ったいねぇ、お侍様……色事を途中で放り投げるほうがよっぽど酷なのにさぁ」 ね、もっと、さっきの、ほしいよ。 もっと、たくさん、して? ビャクに願われた三之助はその通りにした。 ズンズンと真下から真上に跨るビャクを何度も何度も突き上げる。 弾力に富む尻を掴んで、小刻みに揺さぶりながら、勃起肉でさらに奥を掻き回す。 ビャクは自淫も疎かにただ開けっ広げに乱れた。 腰が浮き上がるほどに突き続けてやると、弓なりに白い体を曲げ、色味の濃くなった乳首まで勃起させた。 「ぁっぁっぁっぁっぁっぁぁっ」 そしてビャクはとうとう精を放った。 「う……」 尋常でないほどに締めつけられて三之助もそのままビャクの中で熱い飛沫を肉巣の深み目掛けて打ちつけた。 「あ……っお侍様の子種……ビャクの腹に、いっぱい……」

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