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狐の恩返し-3

肩と尻を剥き出しにしたビャクは布団の上で四つん這いとなって、ふさふさの尻尾を自分で背に押さえつけた。 三之助の放った白濁が後孔からこぷりと溢れ出ているのが丸見えになった……。 「お侍様ぁ……もっと、ちょうだい……? 子種、そそぎこんで……?」 「……何故、そんなにほしがるのだ」 首を傾げる三之助にビャクはふふっと白く光る肩越しに笑いかける。 「証ですヨ」 一緒になれないんなら、せめて、肌に刻みたいんですヨ。 お侍様のかけら、あたしの中に、ほしいンです。 「……」 なんとも健気なことを言う狐だ。 三之助は膝を突くと、がっしりと、ビャクの尻たぶを掴んだ。 そのまま腰を進めて、未だ熱の冷めやらぬ熱源を濡れそぼつ孔へ埋めていく。 「んはぁ……ぁ……きゅぅぅん……」 初めてビャクが鳴き声じみた声を上げた。 可愛いな、と思いながら、三之助は、動き出す。 温かくとろりと滑る後孔を奥まで幾度となく。 下腹部に両手を差し入れ、腰同士を密着させ、肌を打ち鳴らす。 「んんぁっっ、ひぃ、うっ、ひぅっ、っ、ひぃんっ」 すでに溜まっていた汁を掻き出しながら激しく出し入れした。 ビャクは布団にしがみついており、手放された尻尾がさわさわと三之助の腹を撫でる。 二つの耳は相変わらずぴくぴくと震えていた。 「お侍様ぁ……もっとぉ…………!」 すべすべした尻に割れた腹筋をぶつけては肉奥をこじ開ける。 華奢な背に覆い被さり、探り当てた二つの乳首を弄ってやると、ビャクは腰をくねらせて喜んだ。 腹伝いに股関へ手を伸ばし、掌で優しく捏ねてやると、また鳴いた。 「きゅぅぅん……っっ」 崩れ落ちたビャクはそれでも三之助を切なげに求める。 感極まった三之助は、ビャクを振り向かせると、紅の唇に接吻した。 「んふぅ……んっんっ」 ぬるぬると舌先を交わしてしとどに互いを濡らし合う。 暴れるように腰を振りながら、耳と尻尾も撫でてやった。 「あぁん、お侍様ぁぁ……っっ」 三之助は可愛い白狐を夜通し愛で続けた。 湯治を終えて郷里へ戻るため旅支度で山道を歩いていたら白狐がぺたりと倒れていた。 三之助はしゃがみ込み、様子を見てみた。 怪我はしていないようだ。 「ビャク殿、だろう?」 そう呼びかけると、ぴょこりと顔を上げ、嬉しそうに尻尾をばたつかせた。 「致し方あるまい」 そう言って、心優しき三之助、白狐のビャクを懐に抱いて郷里を目指したのだった。 おしまい

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