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神父様に捧げるセレナーデ-3

正直、めちゃくちゃタイプだった。 『お願いします、助けてください、村に魔物が現れたのです』 容姿端麗、眉目秀麗、品行方正。 頭の天辺から爪先まで余念なく磨かれたパーフェクトな外見。 涼やかな目許には色気もあり。 魔物狩りのエキスパートである世羅は一目見て神父の眞弓を気に入っていたのだ。 「それ……甘い匂いがするの、何ですか……?」 「香油だ。上物の」 栓を抜いた小瓶を傾け、世羅は、ずっと恥ずかしそうにしている眞弓の股間に高価な香油を滴らせた。 瓶口からゆっくりと流れ落ちた琥珀の液体。 開脚という不慣れな姿勢を強いられてピクピクしている神父に惜しみなく注いでやる。 「っ……くすぐったいです」 とろとろと我が身を伝う香油の感触に眞弓は上擦った声を洩らし、足を閉じようとした。 そうはさせまいとすかさず割り込んできた世羅の片手。 片方の膝頭を掴むと限界まで力任せに抉じ開けた。 「あっ」 「痛かったか」 「あ、いえ……びっくりして……んっ!」 性器に直に香油を垂らされて眞弓の肩はビクリと痙攣した。 とろり、とろり、静まっているペニスが濡らされていく。 「あ……何だか、これ……」 「神父のくせに感じるのか」 世羅の貶めるような口振りに眞弓の頬はカッと熱くなった。 かつて砂漠で巨大蠍から助けてやった行商人にタダでもらった香油を世羅は全て使い切った。 とろみある液体で股間を隈なく潤された眞弓はずっと震えている。 「世羅、私……」 香油を淫らに注がれて静けさは打ち破られた。 ヒクリと持ち上がったペニスの先。 纏わりつく香油を次から次にシーツへ垂らしては白地に染みを広げていく。 「恥ずかしくて死にそうです、こんなこと……神父としてあるまじき行いです……」 「あんたは女を救ったんだ」 「……」 「生まれついての神父だろうよ」 反応を始めていた眞弓のペニスを包み込んだ無骨な手。 香油をすり込ませるように、上下、ねっとりと動き回る。 先端から根元にかけて、時に先端のみ集中して、焦らすように、何度も。 「あ、あ……っふぅっ……ぅ……っ」 その角度、堪らん。 神父の身でありながら男にしごかれて感じている我が身から必死で顔を背けて、クソ、背徳的色気があるにも程がある。 「罪深い神父だ」 「あっ、やめ……っ」 「自分の体を男に投げ出すなんて。近頃の神父は娼婦に負けず劣らず、だな」 その言葉に眞弓は閉じていた目を見開かせた。 未だ熱源を緩々と愛撫している世羅へその視線を真摯に投げかけた。 「……」 目の前で涙した神父に旅人は一瞬、呼吸を忘れた。

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