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神父様に捧げるセレナーデ-4

これまでに覚えのない極上の居心地は普段眠りについている魔性(ませい)を延々と刺激するかのようだった。 「あっあっ……世羅、お願いですから……っ一端抜いて……!」 眞弓はこれみよがしに処女を奪われた。 掴まれた両膝を容赦なく左右全開にされ、暴かれたばかりの肉孔を百戦錬磨に等しいペニスで深く深く突き上げられた。 湿り渡った唇から紡がれた哀願に世羅は動きを緩めてやった。 「悪いな……抜くのは無理だ」 「ぅぅ……貴方、まるで獣みたい……」 「獣としたことあるのか」 尻奥に突き立てた雄々しい隆起を脈打たせながら問いかけてきた世羅に眞弓は眉根を寄せた。 「そんなことあるわけ……」 「魔物とはどうだ」 「ないです!」 世羅はつい笑った。 香油に塗れてヒクついている神父のペニスをぬちゅ……と再び握りしめた。 「はち切れそうだ」 甘ったるい香油に透明な先走りの蜜が混じりつつある、満遍なく濡れそぼった熱源を先程よりも激しく可愛がってやる。 眞弓は切なげに仰け反った。 奥を打たれながら頻りにしごかれて嫌々と首を左右に振った。 「私は……っいいんです、私のことは……っ」 「一緒にいってくれ、神父」 「っ……いく、だなんて……そんなっ」 「俺はあんたのなかでいくぞ」 上体を倒した世羅は笑みを刻んだ口元のまま眞弓に口づけた。 体も心も乗っ取られそうだ。 半身を流れる異形の血に。 「……世羅……」 本当に罪深い奴だ、この神父は。 「ほら……いけ、神父」 「あ……んっ、いや……っ、あっ……あん……っ」 「俺と共にいけ」 世羅は再び上体を起こすと眞弓を一心に追い立てた。 愛撫に従順に熱く硬くなっていくペニスを絶妙な力加減で擦り上げ、奥も入口も熱烈に締まった後孔に傲慢な速度で隆起を抽挿させた。 「あ……っもぉ、私……っあっあっ……ああ……っ!!」 どこまでも世羅に従順に。 眞弓は達した。 初めての濃厚なる抱擁に心身共に。 一段と強まった締めつけに誘われるがまま世羅も後を追った。 最奥まで解した肉孔の底に、長らく溜め込まれていた熱飛沫を最後の一滴まで念入りに注ぎ込んだ。 「は……ッ」 「ッ、ッ……私の奥で、貴方の……ッビクビク、して、る……」 「……神父、いい加減あんたの名前を教えてくれないか」 露骨な熱気にしんなりしていた髪を意外なくらい優しく梳かれた。 幸せそうに一瞬だけ目を瞑った眞弓は覚束ない声で答えた。 「眞弓です、世羅……」 「眞弓、昨夜はどこに行ってたの?」 「昨夜は……その、用事がありまして」 「掃除の邪魔だ、巨乳女」 「ッ……いくら命の恩人だからってその呼び方やめ……え、眞弓、なにこの人、ここに居つくつもり?」 麗らかな日差しに照らされた教会の軒先にて。 騒がしい娘に真実を告げるわけにもいかずに困っている眞弓、そんな神父を後ろから抱き寄せて彼の幼馴染みを威嚇する世羅。 果たして村に平和は留まり続けるのか、それは彼ら次第……。 探していたんだ。 運命の相手とやらを。 『私は貴方を待っていました』 俺の方こそあんたを待っていたのかもしれない、神父。 end

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