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raspberryな恋人-5

熱くて、湿った、きついそこに藤耶のモノが呑まれていく。 シンクにしがみついて腰を掲げた智弘が小さく呻いた。 馴らすのもそこそこに及んだので痛いのかもしれない。 大丈夫かな、升野さん……。 心配する気持ちとは逆に藤耶は腰を進める。 右の親指で尻の肉を片方持ち上げ、押し拡げた後孔。 左手で根元を支えた自身の肉でさらに拡張していく。 「あ……あ……」 ワイシャツが捲れて曝された白い双丘がぷるぷると震え出す。 左手を離し、根元まで沈めると、智弘の口からため息が零れた。 「はぁ……」 ……すごく、やらしい。 藤耶は生唾を飲んで骨張った腰に腕を伸ばした。 「あっ」 根元まで挿入しきった状態で、細い腰に両手を宛がっただけで、智弘は達したような声を上げた。 ゆっくり引き抜いていくと背筋をぶるぶる痙攣させる。 ネクタイとワイシャツを身につけたままの上体が落ち着きなく揺らめいた。 「あ、あ、あ」 また押し戻していくと、片頬を冷たいシンクに押し当て、ぎゅっと目を瞑る。 挿入されたばかりの智弘は毎回初々しい反応を見せる。 可愛い、と、藤耶は毎回自然と思ってしまう。 トレーナーを着たままの彼は緩やかなその反復を何度か繰り返した。 二人の足元には、まだ体温を残す衣服が脱ぎ散らかされている。 すぐ横の玄関からは隙間風が。 「……寒いけど」 抜き差しを一端止めた藤耶は上擦った声で呟いた。 「ナカ、熱い……」 内壁の奥まで沈めた。 尻に茂みを押しつけて、円を描くように掴んだ腰を動かす。 「あん……っ」 智弘はぶるりと全身を波打たせた。 剥けたペニスは彼の股座で頭を擡げ、先走りに濡れ始めていて。 智弘は下に散らばる服が汚れないよう、雑に蹴っ飛ばして、小さく笑った。 「な……んか、俺、おしっこした後の、ねこ、みたい……」 「猫……?」 「ん、ねこ……」 足首に引っ掛かっていたボクサーパンツも隅に放り投げる。 智弘の下肢の動きに同調して中が度々収縮し、藤耶は、腰を掴む手に力を加えた。 日焼けしていない白い素肌に短い爪が浅くめり込む。 「あぁ……っん」 智弘は僅かな刺激に笑うようにか細い嬌声を上げて、ワイシャツに覆われた肩越しに、締めつけに眉根を寄せる藤耶を仰ぎ見た。 「にゃぁあ……」 いい年した男がふざけて紡いだ色っぽい鳴き真似。 素直な藤耶はより我が身を硬くした。 掴んだ細い腰を前後に何度も揺らす。 狭くて熱い中に擦りつける。 「んぁっぁっっあぁっ」 智弘は再びシンクに片頬を押しつけて喘いだ。 「しょうの、さ、ん……っ」 藤耶自らも腰を揺らす。 せめぎ合う肉壁にカウパーを吐き散らしながら智弘を後ろから突きまくった。 「あっあっあっ」 藤耶の律動に合わせて色めいた声を上げ、智弘は、腕時計をしたままの手を股間に持っていった。 我慢できずに自らを放埓な手つきで扱き出す。 中がまた締まって、藤耶は、呻いた。 「ごめん、ねっ……おれっもぉっだめぇっ」 「しょ、ぉの、さ、ん」 「いかせてねっ……あっくんも、いって?」 おれのいちばん奥にだして? ドクンと、心臓の裏側が跳ねた。 歯を食い縛って踏ん反り、律動を一気に早めた。 「あぁぁっだめっいいっいきそ、ぉっっ」 智弘も腰をくねらせてグチュグチュとペニスを一心に扱く。 「あ、あ……しょぉのさん……っっ」 智弘の腰をぐっと引き寄せ、天井を仰ぎ、藤耶は最奥を貫いた。 そのまま勢いよく射精する。 「ぁっっいくっっっ」 最奥へと打ちつけられて泡立つ感覚に身震いし、智弘も、続いて達した。 先端を絞り込むようにして扱きながら白濁を噴く。 射精に脈打つペニスがまたも肉壁にきつく挟み込まれ、藤耶は、絶頂の余韻を貪るため腰を揺らし続けた。 「あ……っあ……っ」 押し寄せてくる快感に痙攣し、とうとう智弘は崩れ落ちた。 二人の体が解けないよう、藤耶も彼の背中に抱き着いて、床に蹲る。 汗ばむ肌に張りつくワイシャツに頬擦りして溜め込んでいた息を長く吐き出した。 「はあ…………」 頬の火照りを床で冷ましていた智弘は、背中に覆い被さる藤耶の重みに、彼もまたほっと息をついた。 「……すごかったね……今の」 「……」 「セックスっていうより……交尾?」 「……ごめんなさい」 智弘は首を左右に振った。 未だ息の荒い藤耶を肩越しに振り返る。 「あっくん、チューして……?」 智弘に言われた通り藤耶はキスした。 伸ばした舌先を唇の外で絡め合う。 「ふぁ……ぁ……もっと……もっと、して……」 一端、繋がりを解いて向かい合った。 キスをしながら、智弘は自分でネクタイを外し、ワイシャツのボタンも半分外していった。 残りの半分は藤耶が前から外してやった。 「ん……ぁ……ん」 藤耶はトレーナーが汚れるのも構わずに智弘を抱き寄せた。 溢れた唾液で指先を湿らせ、屹立した乳首の一つを摘み上げ、突起をクニクニいじる。 重ねた唇の合間で智弘は甘い声を紡ぐと、おもむろに顔を離した。 「ん……もう復活してる」 藤耶の膝上に乗っかった智弘は、自分の股座から勃ち上がった年下の隆起を撫で上げてみた。 「あっくん、ケダモノ~……」 「……そうですね」 「あ~何、そのオトナぶった反応……つまんな~い」 「……そうですか」 「イイコト教えてあげようと思ったのにな」 「……イイコト?」 そ、イイコト。 あれね、妹だよ。 「……」 妹と、そのお子ちゃま。 「……妹」 「そ。つまり姪っ子? 可愛かったでしょ?」 だって、家族って、さっき言ったじゃないか。 「妹だもん、家族でしょ?」 「……俺、奥さんって、言いました」 「あ~そうだっけ? ま、ちょっとおふざけテイスト入ったっていうか、なんつーか」 全然、あっくん、妬いてくれないんだもん。 女子からもらったお菓子、いくら持って帰ってきても、なーんも言わないから。 「ごめんね、馬鹿な俺、許してね?」 智弘は藤耶の頭に両腕を回すと、首筋に擦り寄り、紅潮した顔を隠して囁いた。 「その代わり、いっぱい、お仕置きしていいよ?」

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