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あのコは一見攻め風あやかし-3

真っ白な障子が茜色に染め上げられた一間で、化け猫ナベシマ、今日一日稼動しっぱなしの絶倫男根にやたら長い舌を這わせた。 どくどくと強く脈動する竿に幾重にも絡ませ、小刻みにしごき、膨張した天辺亀頭に尖らせた舌先を念入りに行き来させ、しこたま舐め回す。 二股尻尾がゆらゆら揺れる。 「んぶ……凛吉のデカマラ、んまぁい」 裏筋にちゅっと接吻、くっきり段差つきのカリ首に大胆にむしゃぶりつく。 たちまち天辺から根元まで勃起男根を唾液塗れにし、睾丸も口いっぱい頬張って啜っては露骨な音を立てる。 「そういえば、もしかしてナベシマさん、夕べ、僕のおでこを撫でていませんでした?」 滴り始めた我慢汁を夢中でむさぼる。 喉奥で熱くきつく締めつけてやり、口内粘膜でしごかせ、ぬるぬるした淫らな蜜汁を頻りに喉骨を波打たせて飲み干す。 「ナベシマさん、優しい妖怪なんですね」 凛吉は大きな黒猫耳のケガに障らないようナベシマの頭を撫でた。 するとナベシマ、不慣れな愛撫に体の奥底がまたしても火照って火照って。 クソ、こんなん、ほんっとうにはじめてだ。 このクソデカマラで尻穴抉じ開けられて、奥の奥まで、ぐっちゃぐちゃに突かれまくりてぇ。 「優しかぁねぇぞ」 「ナベシマさん」 「俺様、今からお前を食うんだかんな」 「え、僕、食べられるんですか?」 ナベシマは乱れた布団に凛吉を押し倒した。 自分の単物もここぞとばかりに乱して褐色肌を晒し、凛吉にがばりと跨ると。 隆々とそそり立った男根に尻をくっつけた。 「あ」 「んぁぁぁぁ……あっちぃ……お前のデカマラぁ……」 これまで誰にも許したことのない尻穴に凛吉の絶倫勃起男根を導こうとする。 しかし、何せ初めてだから、うまくいかない。 ぬるっと、あらぬところに滑ったり、ぬるるんっと、弾いてしまったり。 凛吉にとってはとんだ焦らしぷれいだ。 悶絶した男根はより怒張して青筋をビキビキ走らせている。 「クソ……っ……うまくできねぇ……」 「ナベシマさん、僕が」 「ひゃっっっ!!??」 いきなりむにゅっとお尻を鷲掴みにされてナベシマは思わずかわいらしい声を上げた。 滑りのいい艶々した肌に五指を食い込ませ、凛吉は、左右にむにぃぃぃぃっと尻たぶを押し開く。 片手で男根の向きを調整しつつ、そのまま、ひくひくと初挿入の期待に震える尻穴へ。 今日一番の硬さ漲る男根の先端亀頭をぴとりと宛がい、そのまま、尻穴をみちみち拡げ、ぬぬぬぬぬっと、肉の内側へ。 「あ、あ、あ…………」 熱い熱い肉内部に亀頭が収まると、再び両手で尻を掴み、我が身に着地するよう突き落としていく。 ゆっくり、ゆっくり。 初めてのナベシマにはそのゆっくり感がたまらない。 「ふぎっぁっぁっ凛吉ぃぃっっ……ぃ、ぃ」 「痛くないですか、これ、初めてですよね、ナベシマさん?」 「うにゃぁ゛ぁ……初めでっぃっいだくなぃっっりっ凛吉のデカマラぁっっ俺様んにゃかで擦れでるぅ……」 ナベシマのお尻が凛吉にとうとう着地した。 デカマラ全挿入にナベシマ、ぐっと深く項垂れ、ぶるぶるぶるぶる。 触れられてもいない乳首や男根がビンビンになる。 お尻を掴み直されると内部で些細な摩擦が生じて背筋がぞくりと痙攣した。 「動かしますね?」 体を揺さぶられる。 すると肉奥まで突き立てられた熱男根が粘膜壁をえぐいくらいに擦り立てる。 「はっっっ…………ぁぅぅぅ……!」 目に見えて感じているナベシマの姿を見、凛吉は、自らも動き出した。 腰を遣って突き揺さぶる。 勃起男根で肉壁を裂くようにして何度か激しく貫いてみる。 「ひっひぎぃぃぃぃぃい……!!」 熱い塊で尻奥を焦がされるような心地にナベシマは達してしまった。 あっという間に勃ち上がった男根から濃厚あやかし汁を勢いよく解き放つ。 凛吉の腹や叢を淫らにねっとり濡らす。 尻穴への男根挿入は経験済みだったが男相手というのは凛吉も初めてだった。 潮噴きとも違う、濃厚なる精液噴射にびくびく仰け反るナベシマの隙だらけな痴態に思わず感極まった。 「……ナベシマさん」 射精したてのナベシマを布団に仰向けに押し倒して体位を変えるや否や、ぐっさり、もっと奥の奥まで怒張男根をずんっっっと挿し込んだ。 「ひ………………!!!!」 思いっきり両足を開かされて、思いっきり凛吉に突き上げられて、ナベシマの銀色双眸はより卑猥に濡れた。 今日一日見てきた中で最も荒々しい凛吉の動きっぷりに腹底がこれでもかと疼く。 凛吉を搾るように尻奥がきゅんきゅんざわつく。 「そんな締めつけられたら射精ますよ、ナベシマさん……?」 咳き込んでいたときとは違う、少し眉根を寄せながらも男っぽい凛吉の表情にナベシマはとろんと見惚れる。 「……射精せっっ!! 凛吉の子種ぇぇ……俺様に食わせろぉぉ……っっ!!」 ぎゅっと凛吉に抱きついた。 せめぎ合う肉の奥深くで絶頂寸前の本気痙攣を始めた膨張男根にがつがつ貫かれて、よだれだらだら涙ぽろぽろ状態で喚くように鳴いた。 凛吉は失速を許さずに、疾走を保ちつつ、クスリと笑う。 「ナベシマさん、かわいいです……」 そうして絶頂射精到達。 あやかしナベシマの最奥にて人間子種汁を大いに解放した。 疼いていた腹底を満たすようにして注ぎ込まれる熱流にナベシマは絶叫し、ぎゅうぎゅう、凛吉を抱きしめた。 担ぎ上げられた剥き出し太腿をびくびくぞくぞくさせて、静かに喘ぐ凛吉にたくさん頬ずりし、その名を呼んだ。 「りっ凛吉ぃぃ~~……ふにゃぁぁ……凛吉ぃぃぃぃ……」 「……かわいすぎますよ、ナベシマさん」 「んっ!!」 よだれ塗れの唇に凛吉からの接吻。 また達してしまうナベシマ。 「あん……っりんぃちぃぃぃ…………っっ」 それからというもの。 化け猫ナベシマは異界にある自分の住処と凛吉宅を行き来する日々にある。 「またどっかの女を上げちゃあいねぇだろぉな、凛吉ぃ」 「ナベシマさんの相手をするのにいっぱいで、そんな余裕ないです」 「にゃーご」 「あ、今日は書かせてください、締切が近いんです」 「シャァァァァァァァア!!!!」 「……ナベシマさん」 「じゃあシながら書け!!」 「……無理です、万が一書けたとしても児童文学が官能小説になってしまいそうです」 文机に向かい直った凛吉。 すると。 「あ」 黒猫ばーじょんナベシマが懐に入り込んでグルグルしてきた。 凛吉、そっと笑い、あまえんぼうあやかしの好きにさせてやりつつ、さて、黒猫妖怪を主人公にした物語を書き始めるのだった。 おしまい

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