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五月雨は初恋色-4

おしゃべりな唇を塞いだ積極的な唇。 舜の匂いが刻まれたベッドで舜にキスされて爽真はぎゅっと目を閉じた。 シャツを握りしめていた両手がぎこちなく肩に移動する。 抉じ開けられ、口内を舐められると、目立たない喉骨を波打たせて爪を立てた。 クチュ……クチュ……っ 夕方前の明るい日差しが降り注ぐ窓の外から小学生の笑い声が届く中、不埒なキスに夢中になる二人。 みるみる色めき出す空気。 舌と舌が縺れて紡がれる水音や些細な衣擦れがやけに大きく響いて鼓膜まで敏感にさせるような。 ちゅっちゅっ……ちゅっ…… 「ふ……ぁっ……舜ク、ン……んっんっ……」 溢れ出た唾液を滴らせて呼号した爽真に興奮が加速して。 舜は唇との繋がりだけで火照った股間を股間に押しつけた。 「んっっっ」 「俺、これ、好きだわ」 「ぇ……っ?」 「キスしながら、こーいう風に、」 ぐりぐり、ずりずり 「お前のと擦り合わせんの、イイ」 「んっ……で、でも……ぱんつよごれちゃ……」 「このままいってみるか」 ぐりぐりぐりぐりっ ずりずりずりずりっ 両足の間に割って入って露骨な摩擦を仕掛けてきた舜に、爽真は、182センチで自分より男っぽい体の真下で窮屈そうに仰け反った。 「や……っおちんちん、そんな擦っちゃやだぁ……」 童貞ペニスを同じく火照らせていた爽真はこどもさながらにイヤイヤした。 思わず息まで呑んであどけない仕草に舜は釘付けになる。 意地悪したくなる。 「お前、どーせまたこっちも勃起させてんだろ」 「あっ……舜クン、やだっ、そこむりだってば……!」 急いた手つきで半袖シャツのボタンを全開にし、肌蹴させれば、ほんのり淡く色づいた乳首がお目見え。 相変わらず露骨な摩擦を続けながら舜は舐め上げた。 コリコリとした質感の、ぺたんこな胸にツンと芽吹いた突起を好きなだけいぢめまくった。 「あっあっあん……っ乳首、やぁ……っ」 「ウソつけ、どっちも硬くなってんぞ」 「なってないもんっ……舜クンこそっ……おちんちん、すごぃ……っカチコチ……」 「ッ……」 「やーーーーっ! そんな吸っちゃ……取れちゃぅぅ……っっ!」 爽真はもどかしげに身悶えた。 欲望全開、乳首をちゅぅちゅぅ吸いまくる舜の髪の毛を引っ掴んだ。 「ッ、痛ぇよ……」 「やだーーーーーっっ……も、やだっ……ほんとぱんつ汚れるっ……ぅぅぅぅぅ……っ」 子犬みたいに唸って喚いたクラスメートに舜は口角の片方を吊り上げてみせた。 「そんなに脱がされてーわけ」 「ぇっ」 「服越しじゃ物足りねー、直接コスッてほしーわけ」 「ち、違ぁ……あ……あぅ……」 無造作に下の服一式を剥ぎ取られて爽真は耳まで真っ赤になった。 山が盛んに息吹く五月、何回も何回もこのベッドで、時には玄関で……及んだこともあったというのに。 いつまで経っても初心なクラスメート。 ぱっと顔を背け、健やかに起立した童貞ペニスを片手で隠し、ぷるぷる震え出した。 「お、おれのおちんちん、みっともないから……舜クンのと、ぜんぜん、違うから……おれ……」 初心な態度に毎度発情が増す舜。 片手で器用に制服前を寛げ、非童貞ペニスを取り出すと……自分自身を隠そうとしている爽真の手の甲にぬるりと擦りつけた。 「っ」 「手ぇ、邪魔……それに別にみっともなくねぇよ」 「ほ……ほんとっ?」 「俺のと比べんのが悪ぃんだよ」 「な、なにそれ……舜クン自意識過剰だよ……っ」 「お前が言ったんだろーが」 我慢できずに柔な手首を押し退けた。 膨れ上がって脈打つ性器を空中でピクピク悶える童貞ペニスに擦りつけた。 ずりゅっ、ずりゅっ 「好きなんだろ、直にやるの」 「は、ぅ、ぅ、ぅ」 「俺もお前も、もう、ぬるぬる……先っぽ、糸引いてんな」 「んっ……おれも、舜クンも……おちんちん、びちょびちょ……」 「ッ」 無自覚にエロい台詞を連発する爽真に込み上げてくる苛立ちと愛しさ。 解消させるように、募らせるように、舜は腰を振る。 ヤラシク濡れたペニス同士に片手も添えて摩擦を強めた。 「あ、あ、あ……いっちゃぅぅ……っ舜クン……っっ!!」 庭から聞こえてくる長閑な鳥の囀り。 「はぁ……はぁ……っン……はぁ……っ」 色めく空気に零れ落ちる爽真の甘い吐息。 ほぼ同じタイミングで達したにも関わらず熱を持て余している舜は薄目がちに絶頂の余韻に喘ぐクラスメートを見下ろした。 緩く開かれた両足。 汗ばんで艶めく双丘の狭間。 見るからに窮屈そうな後孔がヒクヒクと収縮している……。 「なぁ、爽真……」 「はぁはぁ……っ……舜クン、え、ちょ、どこさわって……?」 「今まで気づかなかったけど、お前のココ……なんかすげーヤラシイのな」 精液で濡れそぼった先っぽで意味深になぞられて爽真は切なげに眉根を寄せた。 「そんなトコ……おちんちんで擦っちゃ……ばっちぃよ……?」 「……ちょっとだけ挿入れてみねぇ?」 「……それって……あの……その」 「俺とお前でセックスすんの」 ぬる、ぬる、なぞっていただけの非童貞ペニスが、ぐぷ、ぐぷ、後孔入口に浅く出入りしてきて、何とも言えない感覚に爽真は全身をゾクゾクさせた。 「は、はいる……? 舜クンの、おれのお尻にちゃんとはいる……?」 「ん……先っぽ濡れてっし……すっげぇ挿入れてぇ……お前とちゃんとセックスしてみたい」 「……おれのことセフレにするの?」 白濁に塗れた非童貞ペニスをより強めに押しつけてみれば。 ほんの僅かながらも肉孔にめり込んで仮膣に埋まった性器。 「お前みてーに色気のない奴、誰がセフレにするかよ……」 「っ……うぇぇ……お尻のあなぁ……拡がっちゃぅぅ……っ」 「しかも初恋相手をセフレとか……贅沢過ぎンだろ……」 『こわい』 『こわくないよ』 「初恋っ? おれ、舜クンの初恋の人……?」 根元を支え、先っぽだけ咥え込んでヒクつく後孔に五指を添え、もっと深くめり込ませていく。 「お前なんか……恋人で丁度いーだろ……」 キツク締まるナカにじわりと汗をかいた舜は爽真を間近に覗き込んだ。 「童貞卒業する前に処女喪失させて悪ぃな、爽真」 「ふ、ぅ、ぅっ、ぅっ……」 「……やっぱきついか? 一端抜くか」 「っ……ううん、ううん……ううん……」 「無理すんなよ」 ゆっくり頭を撫でられて爽真は涙に満ちた双眸を忙しげに瞬かせた。 中途半端な繋がりで下半身が炙られているような心地にぐっと耐えているクラスメートを伏し目がちにうるうる見つめた。 「舜クン……なんで優しいの……いつもと違うよ……変だよぉ……」 「悪かったな」 「……す、す、好きになっちゃう……おればっかもっと好きになるぅ……ふぇぇ……っ」 とうとうメソメソ泣き出した爽真。 泣かれるとさらに締まってツライのだが、舜は一息に貫きたい衝動を全力で抑え、笑った。 「好きになれよ、バカ」 お前にだけは尻尾振って懐いてやるよ、爽真。 end

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