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王子様が変態悪魔に魅入られたそうです/美形残念×王子様/白鳥の湖パロ

きらびやかな城の舞踏会。 招待されたたくさんの客人の中にはいたいけながらも可愛らしいプリンセスが勢揃い。 今夜、王子はそのプリンセスの誰かを花嫁として選ぶよう、王妃から無理強いされていた。 しかし成人となったばかりの王子の胸にはすでに意中の人がいた。 ゆうべ湖で出会った美しい娘。 哀れ、悪魔によって白鳥に変えられて夜だけ元の姿に戻ることができるという悲劇のお姫様。 そんな王子と悲劇のお姫様の仲を引き裂こうと、悪魔は、舞踏会にやってきた。 「まぁ、素敵な殿方だこと」 「どちらの国の者でしょう」 上から下まで漆黒の出で立ち、カシスの双眸は妖しげな魅力たっぷり、ぼてっとしたメタボ腹目立つ王様達とは雲泥の差である、その凛々しくもスレンダーな体つき。 騎士に変装した悪魔は娘を連れていた。 悲劇のお姫様そっくりな悪魔の子供。 悪魔は我が子を使って王子をたぶらかす気満々だった。 のだが。 「……」 それまで余裕綽々、今にもフフンと鼻を鳴らしそうだった美形悪魔の表情が不意に崩れた。 視線の先には踊る人々の向こうで壁の花の如く佇む王子が。 育ちのよいプリンセス、悲劇のお姫様や我が子を軽く凌駕するほどの、そりゃあもう誰もが認める絶世美男子。 悪魔は恋に落ちた。 王子は悪魔に魅入られた。 「貴方は誰?」 「お初にお目にかかります、王子、お見知りおきを」 「いつ寝室に? まさか隣国の暗殺者……?」 「とんでもない、王子、はぁはぁ」 「どうしたの、いきなり息を荒くして?」 「はぁはぁはぁはぁ」 なんか怖いな、この人、誰か呼ぼうかな。 あ、でも僕、今から彼女の元へ行かなくちゃ。 「ごめんね、僕は今から外に行かなければ……、えっ!?」 もう我慢の限界だった。 豪奢な寝室の片隅に佇んでいた麗しの王子を悪魔は背後の寝台に押し倒した。 「ちょ、なに、やめて、離して!!」 魔力を使って動きを止めることもできるが、悪魔は、王子からの必死な抵抗を敢えて味わうことにした。 「ああ、なんて芳しい、白磁の肌」 変態悪魔は王子の衣装を鋭い爪で引き裂く。 外気に零れ出た肌は雪のように白く、隅から隅まで滑々で。 悪魔が最も注目したのは胸の突端に初々しく咲く桃色乳首だった。 「ああ! 王子の乳首いただきます!!」 キャラ崩壊を来たした悪魔は一切の躊躇なしに桃色乳首にしゃぶりついた。 いきなり手加減なしに吸い上げられて王子は目を見開かせる。 「えっやだっ!なにこのひとっ!変態?変態なのっ?」

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