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You are my beast!!!!-3
たった一人、唯咲だけが気づいていなかった。
あれだけ狂的に騒がしかった教室が一瞬にして静まり返っていたことに。
一人の生徒の訪問によって皆が口をつぐみ彼に注目したことに。
「会いたかった」
唯咲はろくに咀嚼していなかったバナナをごくりと呑み込んだ。
いつの間に真横に歩み寄っていた彼を穴があくほどに凝視した。
大和だった。
学ランではなくブレザーにアーガイル柄のセーター、チェックのズボン。
周囲のクラスメートの足元が履き潰しているシューズであるのに対して上質の艶を擁する茶リーガル。
身長は優に一八〇越え。
健やかに伸びやかに育ってしなやかな体つき、品の良さそうな端整な顔立ち。
容姿端麗とは正にこのことか。
期待を大いに裏切る大和の成長っぷりにショックを受ける前に。
唯咲はぽろりと涙した。
「俺よりでっかくなってんじゃねぇぞ、大和」
「なぁ、転校生来なかったか!? ちょっと目を離した隙に職員室から消えてたんだがっ」
「あー……転校生ならサキちゃんお姫様抱っこして拉致っていきました」
「なんか、すっげぇ、ぎゅーーーって」
「ぶちゅーーーって」
意味がわからず途方に暮れる担任、唯咲と大和の熱烈な再会を目撃して放心気味なクラスメートヤンキー達。
お姫様抱っこされた勢いで唯咲の片方のシューズだけが取り残されていた……。
「泣くなんて、ださい、唯咲くん」
大和が唯咲を拉致って連れて行った先は当の唯咲宅だった。
「それに、また泣いてる、ださい」
中途半端に脱ぎ散らかされた制服。
カーテンは閉ざされたままで朝日が遮断された部屋。
ぐちゃぐちゃだったベッドが露骨に乱れていく。
「だ、ださくねぇわ……ッッテメェがこんなッッ……こんなん……!!」
学ランとパーカーを身につけ、下は靴下以外何も履いていない唯咲は涙の溜まった三白眼で頭上に迫る大和をギロリと睨みつけた。
ローションを使用されてぬるぬるになった尻穴に深く捻じ込まれたのは紛うことなき大和のペニス。
あらん限りの力で抵抗したが恐るべき腕力で容易く封じられた。
指で慣らされ、怯んでいた自分のペニスをしごかれて、その上、昔と変わらない瑞々しい唇にたっぷり捕らわれて。
『クソ大和ッ離れろテメェッ、ッ、でっから……ッコレでちまうって……!!』
唯咲の両足を掬い上げ、下半身を押さえ込むようにし、舌の上で素直に膨張していった童貞陰茎に胸を高鳴らせていた大和は上目遣いに涙ぐむ三白眼を見つめた。
『ださい』
よりきつく吸い上げられて唯咲は成す術もなく射精した。
初めて他人に及ぼされた絶頂感にビクビク極まっていたら、あれよあれよという間に……合体に……。
「ださいださいうるせぇッ、テメェなぁッ、あの日のこと根に持ってんじゃねぇぞッ!?」
はーーはーー息を荒げながら唯咲が怒鳴れば、ブレザーを脱いだだけの大和は嬉しそうに頬を綻ばせた。
「あの日のこと、覚えてくれてる」
「お……ッぼえてンに決まってんだろがッ……も、頼むから……痛ぇッ」
「僕のが大きくて、唯咲くんのココ、痛がってる? ジンジンする?」
仮膣奥を占領していたペニスがゆっくり抜き挿しされる。
「んッ……すげぇ、ジンジンするッ……は、早く、早く抜けッッ」
「また僕の面倒見てくれる、そうだよね、唯咲くん……?」
「ッ……くん付けやめろッ、もう小学生じゃねぇんだよッ、抜けゴラぁッッッ!!」
大和はより上体を倒した。
喉骨を引き攣らせて初セックス、処女喪失の瞬間にぐっと耐え忍んでいる唯咲の首筋に顔を埋めた。
「い・さ・き」
「ッあ、ッあ……待っ、大和テメッ……加速すんじゃ、ねッ……しぬーーーー……コレしぬ……ッッ」
「唯咲は。ずっと。僕のもの」
ずっと、いっしょ、永遠。
自分の真上で猛然と動き出した大和に唯咲はしがみついた。
せめてもの仕返しにとセーター越しに背中に全力で爪を立てた。
まるで美しい獣のような大和。
哀れに貪られていく犠牲者なる唯咲……。
「僕の初恋」
「うる……ッせぇ、クソ大和ッ、明日っからどんなツラして登校すりゃあいーんだよッ!?」
「僕のバナナミルク、いる? おかわり、いる?」
「下ネタジョークやめろ!!!!」
「プーーーーーーン」
「耳元で蚊の真似すんなウゼェ!!!!」
成就された初恋に上機嫌な大和、反対にまさかの受ポジションに不機嫌ヅラながらも、好き好きハグにドキドキが止まらない唯咲なのであった……。
end
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