157 / 611

いつか君をわがまま王子様-3

ざあざあざあざあ、止まない雨音。 「はぁ……せんせぃ……」 ちょっと待ってくれほんとどうしてこうなった。 「と、十碧……」 「せんせい……おれの処女……きもちぃです……?」 バスタオルやら十碧の服で散らかったキッチン台の前。 「ン……声かけてくるひと、いっぱい、いました……でも、それだけは、おれ……どうしてもガマン、むり……でした……」 濡れたカットソー一枚、下はすっぽんぽんの十碧。 部屋着が乱れている邦治に跨っている。 そのお尻の純潔孔には……担任の勃起したペニスが途中まで招かれていて……。 「……ぜんぶ、いれられなくて……ごめんなさい、です」 「と、十碧、ちょっと、これは」 い、今ならまだ後戻りできる、何もなかったことにできる、十碧から離れて、服を着せて、家に送れば……。 ……ぜんっぜん無理だ、何もなかったことになんかできるか、俺の馬鹿野郎。 「せんせいになら……おれ……処女、あげたいって……思った、です」 「……十碧、それ、ネットか何かで学んだの?」 「……おかあさんについていった、おねーちゃんの……BLマンガで……」 「ああ、BLマンガ……ね」 濡れたカットソーが肌にぴったり張りついている。 華奢な太腿の狭間では幼い性器が不安定にビクついていた。 「十碧……痛いよね?」 感情を表に出さない癖がついている十碧は無表情のまま頷いた。 「じゃあ、ほら、もうやめよう……?」 そう問いかければ首を左右にフルフル振る。 「……おれ……せんせいの前では……ワガママで、いたい……です」 う。 「っ……おっきくなった、です」 「……十碧がそういうこと、言うから、です」 床に仰向けになっていた邦治はヨイショと上半身を起こした。 人間失格の烙印を押される覚悟を決め、自分に跨ってピクピクしていた十碧をそっと抱き寄せる。 キスした。 まだまだ初心極まりない瑞々しい幼い唇に。 「……っ……ン……」 十碧は半開きの双眸をぼんやりさせた。 瞼やこめかみにまでキスされると、一段とピクピク揺れ、邦治にぎゅっとしがみついてきた。 「……ジンジンする……です」 太腿の狭間で先程よりも勃ち上がった、いたいけな性器。 「怖くない?」 「怖くない……です」 「寒くない?」 「寒くない……です」 中途半端な挿入でジリジリしている邦治だが、必死になって欲を抑え、ずっとピクピクしている生徒の痛みが少しでも紛れるようにそっと頭を撫でた。 「はぁ……」 ふやけた口元で掠れた呼吸をしながら十碧は呻吟した。 その純潔孔にきゅぅきゅぅ締めつけられている邦治のペニス。 「……熱い……です……せんせい」 「うん……先生も、すごく熱い」 「……せんせい……あのね……」 「うん……?」 「もっと……おれに……いれて……?」 「………………」 邦治は薄暗いキッチンから和室へ、万年床の上まで十碧を抱えて運んだ。 「おなか……いっぱい……です」 ゆっくり、ゆっくり、十碧の純潔孔に捻じ込まれていったペニス。 悶絶必須の窮屈感に挟み込まれて、つい、のたうってしまう。 「あっ……せんせいの……おなかのなかで動いてる……」 仰向けに横たわった十碧の、大人でも子どもでもない絶妙な色気に魅入ってしまう邦治。 「んっ……んっ……んっ……んっ……」 「十碧……かわいい……綺麗だね……」 お尻の孔を出入りする硬いペニスに十碧の半開きの双眸がじんわり濡れ渡っていく。 自分より息苦しそうにしている邦治に全身がジンジン痺れてくる。 「せんせい……おれのからだ……弾けそう……です」 邦治の指が心細そうに震えていた性器に絡まれば。 初めての愛撫に弓なりに背中を反らして十碧は過敏にヒクついた。 「十碧……いってみて……?」 邦治は十碧の魅力にすっかりはまってしまった。 優しい愛撫を綴る教師に十碧は何度も頷いた、そして。 「ぅーーーー……っっ」 邦治の指の輪に擦り上げられていた性器から、びゅくりと、十碧みるくをたっぷり弾いたのだった……。 通り雨は過ぎ去ってカエルがゲコゲコ鳴く田んぼの傍ら、雲間から煌々と覗く月の下。 邦治は背中に十碧を背負って宵闇の道を進んでいた。 「十碧、寒くない?」 邦治の背中で十碧は眠っていた。 外灯の下、邦治は小さく笑って彼の家を目指す。 これから十碧にはもっと色んなワガママ知ってもらわないと、な。 end

ともだちにシェアしよう!