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デレテルの?ヤンデルの?どっちが好きなの?-2

永都は父子家庭だった。 父親は帰宅が遅く、桐は彼のマンションに入り浸っている。 今日も例外なく寄り道した。 「あの胸って」 「なに……?」 「どこがいーんだろ。重くて邪魔で暑苦しいだけじゃ?」 「さぁ……」 「俺はこれくらいがちょーどいい」 シンプルなインテリアで統一された永都の部屋。 ベッドに腰掛けた桐の両足の狭間に浅く座った部屋の主。 桐はブレザーを着たままの彼の胸をずっと揉んでいた。 ぽよんぽよんでない、ただまったいらな胸に両手をしっかりあてがっていた。 「永都もさ。ちょっとは嫌がってよ」 「え……?」 サラサラした永都の髪に頬擦りしながら、両手で胸を揉み回しながら、桐は言う。 「俺の身にもなってよ」 「あ、ごめん……」 ブレザーのボタン、シャツのボタンがぷち、ぷち、一つずつ外されていく。 「俺、桐以外……あんまり視界に入らないから」 肌蹴させて無防備にした胸元。 日焼けに疎い滑らかな肌が明かりをつけていない部屋の薄闇に零れ落ちる。 「桐がいてくれたら、後は、特に……いらないから」 両手をするりと滑り込ませた。 衣服であたためられていた肌の温もりを掌でなぞる。 「……もしも女だったら」 「え?」 もぞ、と頭を動かして、自分の胸を揉んでいる桐をちらりと見、永都は囁くように言った。 「桐が女だったら、胸、大きかったかな……?」 もしも自分が女で、永都と付き合って、永都とセックスしたら。 きっときもちよくてやめられなくてすぐ妊娠しちゃうだろう。 下半身が熱くなって桐はため息を洩らした。 探り当てた永都の乳首をぷに、ぷに、指と指で挟み込んで擦り上げて、まるでみるくを搾り出すような指遣いで小刻みに弄繰り回した。 「ン……」 教室では滅多に顔色一つ変えない永都がピクンと悩ましげに震え、声を詰まらせる。 色めく恋人に桐は益々発熱していく。 「永都が女だったら、さ」 「ン……?」 「微乳で。乳首、きれいなぴんく色。俺より感度よさそう」 ゆるゆると膨らみ始めた突起をクニクニ、クニクニ、優しくしごいてやる。 「あ……ン、俺だと……小さいおっぱい……?」 こちらもなかなか綺麗な薄ピンク色した乳首を解すようにクニュ、クニュ、クニュ。 「永都の乳首、毎日コリコリにさせてあげる」 たまんない。 永都がもしも女子だったら生理のお世話だってしてあげたい。 「永都。寝よっか」 桐にそう言われた永都は素直にベッドに仰向けになった。 まだ羽織ったままのブレザーがシーツ上に広がる。 肌蹴たシャツの狭間からはピンッと膨れ勃った乳首が片方だけ覗いていた。 「おいしそ」 永都に覆いかぶさった桐は頭を低くし、自分の指でコリコリにしてあげた片乳首を至近距離から視姦した。 「食べちゃいたい」 「……食べて?」 「いーの?」 「……俺の乳首、桐の好きにして……」 上目遣いに見てみれば眼鏡レンズの下で双眸を隈なく潤ませた永都と視線が重なった。 「永都、可愛過ぎ……」 外に覗いていた片乳首に桐がむしゃぶりつき、永都の表情は切なげに捩れた。 尖らせた舌先でコリコリ感を愉しむ。 自分の唾液を纏わせ、びしょ濡れにして、またさらに唾液を滴らせて、とろとろにして。 乳輪ごとぱくっとかぶりつく。 痛いくらいに勃ってしまった乳首を好きなだけ舐め回す。 「おいしい、永都の乳首」 「食べて、いっぱい……桐……好き……」 「俺だって。永都のこと。ぜーんぶ好きだし」 中学二年生のクラス替えで二人は出会った。

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