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雨のち幼馴染み-5

「ぅ……っく……っ」 すでにチャイムが校内に鳴り渡って二限目の授業が当に始まった時間帯。 色褪せた窓に真尋は縋りついていた。 「誰か……来たら……っ」 後ろから伸びてきた弘毅の利き手が健やかにむっくり育った真尋のペニスを丁寧にしごいている。 ぴんく色の初々しい先っぽに五指を絡め、緩やかに撫で擦る。 滲み出たカウパーを指の腹に掬い、捏ね、全体的に塗りつけるように上から下まで馴染ませる。 「ぅぅ……っ」 「授業中だから。誰も来ない。多分」 「ッ……多分、って……お前どーいう神経してんの、レイプ魔か、こわ……っ」 異性に対して未使用である純粋な性器をいいように愛撫されて腰をガクガクさせながらも、真尋は減らず口を叩く。 「彼女にも……こんな? レイプごっこ? こわ……っ、お前ってそーいう趣向の持ち主だったんだ? だから前の彼女にフラれたんだ……? Fパイセンは? あ、ぅ、もしかして二人共通の趣味? んっ、んっ、きもちわる、」 「史佳とは別れた」 人気ある三年の先輩女子を呼び捨て、憧れる、かっこいーー……。 じゃなくて。 「あ……別れたの……じゃあ、Fパイセンは割とマトモな巨乳サンだったんだー……」 「レイプって、お前はそういう風に感じるのか?」 あれ。 こいつほんとに弘毅? 違う人みたい。 知らない人みたい。 昨日の放課後ほど強くはないが朝からずっと降り続く纏まった雨。 満遍なく濡れた裏庭の緑に視線を縫いつけて背後に立つ弘毅から真尋は意識を逃がそうとする。 「お前があんなこと言うから」 湿気で蒸れる空気がうざったい。 「俺がバイトを始めたのはお前から少しでも気持ちを逸らしたかったから」 やばい。 聞きたくない。 やっぱ怖い。 「なるべく体動かして発散させたくて。でも。誰かと付き合っても。やっぱり。お前じゃないと」 「ッ……」 もう片方の手がいきなり唇に触れて真尋はどきっとした。 片手で緩々と多感なペニスをしごきながら、弘毅は、幼馴染みの唇を指先で優しくなぞる。 「俺、お前がいい、真尋」 微かに震えていた上下の唇を割って口内に滑り込んできた弘毅の指。 下半身に熱が傾いて何をされているのか理解できなくて戸惑って硬直する真尋。 「ふ、ぁ」 舌を撫でられた。 そっと摘ままれて、摩擦されて、唾液がみるみる湧いてくる。 「ふ、ぅ、ぅ、っ」 グチュッ、先っぽの割れ目を親指でクニクニ刺激されてさらにとぷりと濡れた真尋に。 本人の唾液で湿らせたばかりの手も添えた。 褐色両手で幼馴染みの初心な性器を熱心に可愛がった。 「あぅぅ……っ、りょ、両手とか、いやだっ、むり……」 ただでさえでっかい片手でいっぱいいっぱいなのに。 両手だと、すっぽりどころか、別々に動いて、どっちに感じていいのか。 「真尋は両手でオナニーしないのか」 「な……なに言ってんの……ぁぁっ……へんた、ぃ」 「昨日、したか?」 「ッ……ッ……してない……ッ」 「俺はした、何回も、夜明けまで」 「……変態……」 両手で隈なくしっかりしごかれて「あ、あ、あ」と真尋は小刻みに悲鳴を上げ、慌てて自分で口を塞いだ。 すっぽりすっぽり覆い尽くす弘毅の指の狭間から朝一みるくを迸らせた。 「ぅっっ、ぅっっ、ぅっっ」 静かで薄暗い、じめじめした階段の踊り場で大胆にびゅくびゅく射精した。 これ、なんか、全部弘毅の思い通りみたい。 こんなのもう嫌だ。 教室戻りたい。 きもちいいけど怖い……。

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