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雨のち幼馴染み-11
「んぷ……っんんんっ、ッン、っ……ん、ぶ、ぅ」
脳みそ溶けそ、と真尋は思った。
初セックスでいっぱいいっぱいだというのに。
とどめと言わんばかりに窒息しそうな濃厚キス。
頭も体もあっという間に逆上せていく。
必死になって我を保とうと、なだらかな褐色の背中に爪を立て、息も絶え絶えなひと時に辛抱する。
熱烈な舌先に口内を掻き回された。
唾液が氾濫して頬の上を滴っていく。
「は……っあ……ッ、んぶっっっ」
やっと終わったかと思えば、ろくに息継ぎの間も与えられず、角度を変えてより深いキスに突入された。
「んーーーーっっっ」
唾液まで流し込まれた。
飲めるかと言いたげに薄目がちに睨めば欲の言いなりと化した弘毅と目が合って、キュッと、腹の底が戦慄いた。
アナル奥まで突き立てられたペニスが浅い律動を始める。
めりめり、めりめり、狭苦しい肉壁の狭間にめり込んだ熱い塊。
ずり、ずり、ナカを擦り上げられた。
半端ない挿入され感に体中どっと汗が噴き出してくる。
ねっとりした唾液の糸を引いて唇からやっと遠退いた唇。
それでも名残惜しげに食んだり、舐めたり、未練タラタラだ。
「おれのこと、ころす気ですか、弘毅……」
浅いピストンで真尋の奥をゆっくり小突いていた弘毅はバカ正直に首を左右に振った。
「まさか」
「も、やだって……動かすなッ……早く抜いて……っん……っ」
シーツの上で頻りに肢体を捩じらせ、纏わりついていたシャワーの雫を汗に変えた真尋に弘毅は囁きかけた。
「真尋、勃ってる」
え?
怖くて見ることができなかった下半身に恐る恐る視線を向け、自分の状態を目の当たりにした真尋は息を呑んだ。
腹にくっつきそうなくらいヤラシク反り返っていた童貞ペニスが弘毅の五指にやんわり包み込まれる。
ゆっくり、ゆっくり、でも大胆にしごかれる。
根元から先端まで余すことなく、頑丈な大きな手で、しっかり。
「んあっ、あッ……ッ!ッ!」
「ビクビクしてるな……キスで感じたのか? それともコッチで?」
硬く膨れ上がった非童貞ペニスが七月後半から開発を進めていた場所を、グリグリ、グリグリ、的確に苛んだ。
「あッッッッ」
「……お前がすごく感じるところ」
「もぉッ、やめッ……ソコやらぁッッ……!!」
「ここも」
体勢を低くした弘毅は。
胸の突端で性器と同じくコリコリと硬くなっていた乳首をそっと舐め上げた。
「あ……ンっ」
明らかに女子めいた嬌声が二人分の唾液に塗れた真尋の唇から零れ落ちる。
「……ほらな」
ぺたんこ胸のコリコリ突起を丁寧に優しく弘毅は舐めてやる。
ビクビクな童貞ペニスに絡みついた五指は逆に愛撫を強めていく。
肉奥に沈めた隆起を腹側の内壁へグリグリグリグリ執拗に擦りつける。
「今は。ココが真尋の一番感じるところみたいだな」
「ッ……おれのこと……分析すんな……っ」
初セックスで過激な三点攻めを施されて成す術がない真尋は、それでも、涙いっぱいの双眸で弘毅を睨み続けた。
「お前だってっ……おれの奥で、こんなぁ……ヤラシク動いてるくせっ……ビクビクしてるくせっ……非童貞だからって……先輩ヅラすんなぁ……っっ」
こんなときでもひねくれている幼馴染み。
限界近くまで足を開かされ、許容範囲を超えかけた快楽に体を支配されながらも、ある意味いつも通りというか。
「……かわいい、真尋」
「ッ……はげしッ……あーーー……ッッ、あっあんっ……こぉ、き……っやめ……っっ」
荒れ出したピストンに真尋は切なそうに顔を捩じらせて揺れ動く弘毅にしがみついた。
「あんっあんっあんっやっ」
「初めてなのにこんなに感じてくれるなんて」
「ぅーーーー……っっ恨んで、やるっ」
『俺の初キスまで奪ったら一生恨むから』
「……一生ぉ……こぉきの、こと……っ恨んでやるーーー……っっ!!」
「ッ……真尋……」
自分の最奥で弾けた弘毅に真尋はエビ反りに。
「あ」
幼馴染みの熱飛沫が惜しみなく最奥に抽入される。
「あっ、あっ、あっ」
まるで刻みつけるように弘毅はより深く腰を落としてきた。
肉壁の中心にぐっっっと痙攣がちな先端を押し込ませ、最後の一滴まで念入りに打ちつけた。
「あーーーーーー……っっ」
絶頂の巻き添えを喰らった真尋は共に射精しながら虚脱した……。
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