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雨のち幼馴染み-13

「い、今何時ぃ……っも、外暗い……っ?」 「七時前だ、真尋」 正にタガが外れた弘毅は真尋のことをなかなか離そうとしなかった。 お茶を飲んだ程度でろくに食事もとっていない。 それでも止められなくて。 「ふあああんっっ……も、だめになっひゃぁ……っっ」 グズグズに蕩けていく幼馴染みをベッドから解放できるわけがなかった。 四つん這いの姿勢が保てずにシーツにくたりとひれ伏した真尋の腰を後ろから掴んで延々と動き続けていた。 とろとろ化したアナル相手に飽きずに戯れる非童貞ペニス。 奥も入口もじゅくじゅくな仮膣に長居し、一度果てても厚かましく居着き、じわじわ復活を遂げてはピストンをゆるゆる愉しんで。 一日かけて自分のカタチを覚え込ませた真尋と最高の夏休みを謳歌する。 「真尋、きもちいいか?」 また同じ質問を投げかけられ、シーツの上でじっくりゆっくり突かれていた真尋は首が据わっていない赤ちゃんみたいにガクガク振り返った。 「きもち、ぃ……っこぉきぃ……っこぉき……っ」 こどもみたいに自分を呼ぶ彼に底なしの愛情を覚える。 ここまでやれば素直になる真尋。 壊しそうだからしょっちゅうは無理だ。 でも、たまには素直なお前も見てみたい。 だから。 「いっひゃぅ、おれぇ……ずっといきっぱなしぃ……っ」 「前も後ろもとろとろだな」 「とろとろぉ……なっひゃぅ……こぉきとおれので……とろとろ……」 ぐっっっしょり卑猥に濡れそぼった童貞ペニスをいじり出した真尋、彼の手の上から自分も握り締め、オナニーを手伝ってやる。 「あ、ぅ、ぅ、ぅ……もっと、とろとろ、なっひゃぅぅ……」 「とろとろ、なりたいか?」 「……なりたぃ……こぉきぃ……しゅき……」 連続えっちでラリ気味な真尋に愛しさが止まらず、また次の欲望に目覚め、深く求めてしまう……。 うれしたのしだいすき夏休みが終わった。 「だるい……きつい……でも昼食べないともっとしぬ……」 昼休みになり、机にぺちゃんとうつ伏せていた真尋はクラスの友達に促されてもぞもぞ起き上がり、ランチに至ろうとしたのだが。 「真尋」 別教室からやってきた弘毅に過剰に身構えた。 「な、なに……俺、こっから動くつもりない、旧館にも行かないッ」 母親手作りのお弁当を携えていた弘毅は前の空席に腰を下ろした。 これまで彼女に昼休みを独占されてきた男前の幼馴染みはワナワナしている真尋に言うのだ。 「二学期から俺も一緒に昼食べるから」 「……やです、断固として拒否します」 拒まれたにも関わらず平然と涼しげに目の前でランチボックスを広げた弘毅に真尋はイライラが止まらない。 引越し屋のバイトしてるせいなのか、無駄に足腰鍛えられてるっていうか。 こいつすごいんだよ。 すご過ぎなんだよ。 『真尋も動いてみてくれ』 『やだっっ……動くか、ばかぁ……』 『わかった。仕方ないな』 『ぅわぁんっ、お前も動くなっ、これ以上おれの奥くんなぁ……っ!!』 スタミナあり過ぎ。 たまに記憶飛ぶんですよ、それくらいのレベルなんですよ、ありえないですよ。 「真尋、椎茸の天ぷら食べるか?」 「食べる。さっさと寄越せ」 「二人、幼馴染みなんだっけ、仲いいよな~」 ひねくれ真尋は親しいクラスメートに即答する。 「幼馴染みとか言っても実際そんな仲よくないから」 『こぉきぃ……しゅきぃ……』 素直な真尋を思い出した弘毅は。 少し俯き、やはり彼の気づかないところで密やかに笑い、ひねくれ幼馴染みにこっそり惚れ直すのだった。 end

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