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beautiful vampire-4

「な……なんだ、ダリア……貴様、どうして……硬い?」 「ロザがいつもと違うからだ」 「……おい、どうして服を脱ぐ、そして脱がせる?」 ハンターどもの血の残り香が漂う大広間を出、ダリアは奥の間へ抱き上げたロザを運んだ。 蓋の閉じられた棺桶上に仰向けに寝かせると、急いた手つきで互いの服を脱がしにかかり、自分の血を飲んで幾分落ち着いたロザに言う。 「ロザと繋がりたい」 「……やめろ」 「いいや、繋がる、我慢できない」 「……やめろ、ダリア」 「やめろ」を繰り返しながらも一切抵抗しないロザをダリアは押し倒した。 下肢の服を脱がせきってしまうと、ずっと秘められていた場所を丹念に愛撫する。 閉ざされた肉孔まで、優しく、丁寧に、解してやる。 「……っ……そこに貴様の愚息を近づけたら……咬んでやる」 「じゃあ、咬んでいいぞ、もう」 「……っ!」 熱い、昂る火照りが、肉孔に擦りつけられる。 永遠の寝床である棺桶上でロザは真っ赤になった。 ロザが真っ赤になるのを初めて見たダリアは思わず息を呑む。 つい、腰を突き上げ、肉孔の内側へ育ちきった愚息を……。 「あ……っ」 アイスブルーへと戻っていた双眸に涙が満ちる。 ダリアの指に深く食らいついていた唇が小刻みに震える。 永い間封じられている乱杭歯が見え隠れした。 「あ……ぁ……はぁ……っぁ……く……んっ!」 ダリアは堪えきれずにロザへキスし、ぴたりと唇同士を密着させ、ほぼ服を着たままの腰を大きく揺らめかせた。 痛いくらい締めつけてくる柔らかな粘膜奥を熱く太く硬い杭で何度もゆっくり貫く。 「ん……ん……ん……っは……ぁ! ぁ……!」 甲斐甲斐しい口づけをやめ、上体を起こし、自分の愚息を奥まで咥え込んでしまっているロザをじっくり見下ろした。 閉じようともがく両足を開かせて固定し、今度は勢いをつけ、肉孔が捲れるまでに激しく律動してみた。 「っぁ……ぁ……ダリア……っぁ……ん」 「ロザ……すごく……綺麗だ」 「! ……うるさ……っ黙れ、無礼者の変態神父……!」 漆黒の髪を乱し、飲み込めずに滴らせた唾液で口元を潤し、喘ぎながら罵倒する涙目のロザ。 うっとりと見惚れながらもダリアは律動を忘れない。 ロザの傍らに両手を突いて器用に腰だけを荒々しく波打たせた。 「あ……ん!」 「きもちいいよ……ロザ……ロザも……いいか?」 「……よくな……っちっとも……っ全く……! あっあっあっ!」 「ん……っでも……ロザのここも……俺と一緒になってるよ?」 片手で己の上体を支えたダリア、いつの間に張り詰めていたロザの熱源を大きな手できゅっと握り締めた。 「や……!!」 「……きもちいいか?」 緩々と上下に摩擦してやればさらに熱くなり、しとどに濡れていく。 淫らな水音がダリアの掌の内側で、ロザの肉孔の向こうで、露骨に立ち始める。 「ここで……果ててもいいか?」 ダリアが問いかけるとロザは魘される病人じみた振舞で首を左右に振った。 「……駄目か? 絶対? 無理か?」 「……本当ぉに……っ咬むぞ、ダリア……!!」 とても残念だったけれどもダリアは断念した。 それならばギリギリまでと、ロザの肉孔奥で愚息を追い込むように一心不乱に抽挿させる。 花の飾り彫りが施された立派な棺桶上で両足を抉じ開けさせたロザを容赦なく突き上げた。 「あぅ……っあっあっ……ん……、待っ……ダリア……っあ……あ……あ……!!」 一際奥を思い切り貫き、そして、名残惜しいながらも肉孔から愚息を引き摺り出すと同じく限界寸前であるロザの熱源に勇ましく擦りつけた。 「あっばかっやめ……! あっぅ……ぁぁぁ……!!」 「く……ッロザ……ッ……!」 不埒な絡み合いの末、二人は共に絶頂を分かち合った。 極まって、しどけなく乱れたロザの美しい顔にまで、白濁した蜜飛沫が……。 老体に鞭打って全力飛翔したフリエンド、行きと反対に帰りはのろのろ、大木の枝で休みつつ館へ帰った。 「ロザ様は無事じゃろうかのぉ、心配じゃて、如何せん翼が……いたたたた」 「おかえり、フリエンド」 「ダリア神父殿……ロザ様は、その中か?」 「ああ」 「そのお顔は……ハンターどもにやられたか?」 立派な棺桶に何故か縋りつくように抱きついていたダリア、その片頬には明らかにビンタの痕が。 「血気盛んな連中を相手にしてビンタで済んでよかったよかった、下が何やら血生臭かったが、あれぁダリア神父殿の鼻血かのぉ」 「ああ」 ダリアは笑う。 ショックの余り棺桶に閉じこもってしまったロザに心の中で囁きかけた。 俺の命を救ってくれた吸血鬼。 あなたにならこの血を捧げても構わないかもしれない。 end

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