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平凡桃にぞっこんお伽草子-2

往来から陽気な祭囃子が聞こえてくる中、はぁはぁ息を荒げる桃田に覆いかぶさってきた二家来。 「てめぇの処女、最初に奪いたかったんだけどな」 漆黒の長めの襟足、左目に眼帯、墨に縁取られた凛々しい右目に、尖り気味の犬歯。 二家来の名は犬騎(いぬき)。 世俗を厭い親族のみ寄せ集まった忍びの隠れ里の出である彼は、気ままな一人旅の道中、時にあくどい金持ちの屋敷へ忍び込んでは小判を盗み、駄賃を得る、ならず者であった。 「あっ……犬騎さん……!」 桃田を引っ繰り返した犬騎は、佐留の熱が未だ息づく後孔を怒張する肉杭で一思いに貫いた。 いきなり、奥まで、いっぱいになる。 硬くそびえ立つ肉杭が蕾のずっと奥をずんずん突いてくる。 「んんっ……んんんん……っ」 桃田はぎゅっと煎餅布団を握り締めて涙ながらに呻吟した。 丸みを帯びた艶めくお尻を撫で、掴み、犬騎は変則的に律動する。 強めに突いていたかと思えば、急に弱くなり、前後に腰を振っていたかと思えば、ぐるんぐるんと円を描くように回し動かしてくる。 「お前ん中……とろとろに甘いな、桃田?」 犬騎はしなる背中を背筋に沿って舐め上げていく。 うなじまで到着すると、かぷっと、耳たぶに噛みつく。 尖った犬歯でこりこりと小さな肉片を解す。 里に伝統として続く割礼儀式のため、幼少時に指に彫られた刺青が目立つ利き手を勃ちっぱなしの雄茎に伸ばす。 剥き立ての先っぽをカリ首ごとぐちゅぐちゅとしごいて。 ぷにゅっとした乳首の片方を左の指先で挟み込んでは小刻みに摩擦する。 「やぁぁ……ん……やだ……あん……っ」 指の腹でくにくにと弄くり回されて桃田は我知らず犬騎を搾り上げた。 波打つ肉粘膜の凄まじい食いつきに抗うように犬騎は腰を振り立てる。 「んはぁ……っっ」 まるで制御できずに桃田は犬騎の真下でびくびく痙攣し、またも、勢いよく。 犬騎は愛撫を切り上げて細い腰を掴み、射精中の桃田を後ろから手加減なしに数回、膨張しきった亀頭で尻奥を連打すると。 ずるっと引き摺り出すや否や打ち震える尻たぶに恥ずかしげもなく肉杭を擦りつけた。 汗ばんだお尻に、びゅるびゅるっ、濃厚なる白濁飛沫がぶちまけられた……。

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