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男の幼馴染みがほんとは女なんじゃないかって、でもやっぱ男だって気づかされたんだ-5
「次はボクが……してあげる」
「や……いいって、ムリすんなよ」
「別に……ムリなんかしてないもん」
「……あ、おい」
ジィィッと、ファスナーの下ろされる音が午後の日差しで明るい部屋にやたら響いた。
チノパンのホックを外し、フロントが張り詰めたボクサーパンツが目の前に現れると、由宇麻の胸はきゅんっと高鳴る。
かたちを確かめるように柔らかな布越しに恐る恐る、そっと、宗悟の昂ぶりを撫でてみる。
「う」
反射的に視線を上げれば宗悟がつらそうに眉根を寄せていた。
そうちゃん、苦しいんだ。
こんな硬くして、早くいっちゃいたくて堪らないんだ、きっと。
由宇麻はボクサーパンツをずり下ろした。
ぶるんっと、外気に跳ね上がった宗悟の頼もしいペニス。
予想した通り健やかに育ち切って、立派に剥け、濃厚な赤みを帯びている。
「そうちゃん……おっきくなったね」
「い、いつと比べてんだよ、当たり前だろーが……」
「……うん、そうだよね」
か細い五指をたどたどしく絡ませる。
カリ首の段差を指の側面で緩々となぞり、ゆっくり握り締めてその太さを実感し、上下に摩擦する。
もう片方の手でやらしいフォルムをした先っぽを掌で包み込んで優しく念入りに摩擦する。
思わぬ由宇麻の両手コキに宗悟は驚きと興奮を隠せない。
「な、んか……あれだな、やっぱ男同士だから……」
「ん……?」
「イイトコ、わかってるよな……」
あ、うれしい。
そうちゃん、感じてる。
ボク、もっと、そうちゃんに感じてほしい……。
「……うわっ!?」
またしても宗悟はぎょっとした。
由宇麻が手コキのみならず、フェラにまで至ろうと、その小さな舌を先っぽに這わせてきたのだ。
「ちょ、さすがに恥ずかしいって、由宇麻」
「……そうちゃん、恥ずかしいの? だって……えっちなこと、好きなんじゃないの?」
「好きだけど……お前にされんのは、なんか……」
「……ボクだと……だめなの?」
由宇麻は先っぽの割れ目に添うようにして舌先を動かした。
根元を支え、先っぽをじっくり濡らしにかかる。
小さな舌で甲斐甲斐しく宗悟のペニスにご奉仕する。
「……由宇麻……」
恥ずかしさよりも興奮が勝った宗悟はいつになく大胆な由宇麻をもう止めようとしなかった。
後ろ手でベッドに両手を突き、女子制服を纏って股間に顔を埋める由宇麻を伏し目がちに見下ろす。
ためらいがちに口を大きく開いた由宇麻は唇奥に宗悟を招いた。
あむっと先っぽを咥え込み、平らにした舌でしょっぱい鈴口をたっぷり愛撫する。
敏感と思しき尿道付近を集中して舐め擦る。
「あ、それ……いいかも」
ネットによって脳内に蓄積されていたテクを精一杯披露していた由宇麻は宗悟の上擦った声を聞いて益々嬉しくなる。
口内での挿入感を強めようと、喉奥まで導いては頭を前後に揺らめかせ、献身的に濃厚フェラを捧げた。
由宇麻のフェラに宗悟のペニスはどんどん熱を増していく。
青筋まで浮かび上がり、びきびき、怒張を始める。
射精の兆しを直に感じ取った由宇麻は双眸をじわりと濡らした。
「由宇麻、も……やばい、俺、出る」
「……ん」
「いや、ほら、もういいって」
「……ん」
さすがに幼馴染みに口内射精はまずいと宗悟は危ぶむが、由宇麻がフェラを中断する素振りが一向に見られずに、当惑する。
むしろ強請るように執拗に這い回る舌先。
尿道を頻りにつっつかれる。
「……おい、由宇麻……っ」
由宇麻は宗悟のペニスにしゃぶりついたまま上目遣いに宗悟を見上げた。
幼馴染みのかつてないえろい眼差しに宗悟の背筋はぞくぞく粟立つ。
咄嗟に由宇麻の華奢な肩を掴んだ。
「あ……っも、いく!」
宗悟は射精した。
ぶるぶる痙攣したペニスから大量の精液飛沫が口内で弾けて由宇麻は「んっ!」と喉奥で呻吟する。
噎せそうになって涙目となりながらも、そのまま、宗悟のペニスみるくをごくごく飲み込んだ。
「んく……っんく……っ」
「あ、あ……は……!」
湿り渡った唇奥の柔らかな粘膜内で達した宗悟は涎まで垂らして放埓な射精感に喘いだ。
口を窄めて一滴残らず健気に飲み込んでいく涙目の由宇麻に興奮が止まらない。
二人の間に流れる、いつもとはまるで違う色めいた発情空間に酔ってしまいそうになる。
「……ん……そうちゃんの……ぜんぶ飲んじゃった……」
やっと、ぷはぁっとペニスを解放した由宇麻は唾液の滴っていた下顎を拭うと、まだ射精の余韻で息の荒い宗悟をちらっと見、くすぐったそうに笑った。
「……へーんなあじ……ごちそうさま、そうちゃん……」
グロスはすっかり落ちたものの瑞々しい唇には変わりない由宇麻の照れた笑顔に宗悟は。
またしても我慢できず、キスを。
ベッドに押し倒して何度も角度をずらしては愛らしい唇に夢中でがっついた。
「ん……んっん……んーーーっ……」
由宇麻の太腿の間に体を割り込ませて完全に覆いかぶさり、しつこく舌を絡ませ合う。
体を重ねていたら露になっていた下半身も自然と触れ合って、互いに達したペニスも擦れて。
二人はいつしか意図的に擦れ合うようにして全身を揺らめかせていた。
「んむ……! ふぁ……っぁ……そうちゃ……そうちゃん……っ」
精液とカウパーに塗れた先っぽ同士が幾度となくぬちゅぬちゅぶつかる。
生まれて初めて味わう刺激の虜になって宗悟と由宇麻は同じリズムで腰を振る。
「あ……うそ……また出ちゃう……っ」
「ん、俺も……! 出る……!!」
互いの根元に利き手を添えてより濃密に擦れるようにし、ぬるぬる先っぽだけの限定的刺激にぶるぶるぞくぞく、体中がおかしなくらい多感になって。
二人はほぼ同時に二度目の射精に至った。
「ね……そうちゃん、聞いて……?」
離れ離れにさせるのは名残惜しくてぐちゅぐちゅと余韻を貪るように先っぽを擦り合わせたまま、宗悟は、一向に落ち着かない呼吸のまま真下の由宇麻を見下ろした。
由宇麻は二人の唾液でたっぷり潤った唇をおもむろに動かす。
「……そうちゃん……ボクで……童貞卒業してみる……?」
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