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男の幼馴染みがほんとは女なんじゃないかって、でもやっぱ男だって気づかされたんだ-7

「あ、ゆーちゃん、こんにちは」 「こんにちは、真咲ちゃん」 「そーごはね、学校の補講行ってる、でももーすぐ帰ってくんじゃないかな」 「うん」 「ほら、暑かったでしょ、上がんなよ。ママとあたし今から出かけるけど、ゆーちゃん、好きにしてて? アイス食べていーから」 「うん、ありがとう、お邪魔します」 夏休み、幼馴染みである小野原宗悟の家へやってきた百瀬由宇麻。 女子大生である宗吾の姉と母親を見送って、散らかっていたリビングをざっと片づけて、キッチンに残されていた洗い物も片づける。 時刻は正午過ぎ。 由宇麻は宗吾の部屋を訪れた。 『お前……誰よりも一番かわいいよ、由宇麻……っ』 そうちゃんとえっちしたのは、あの一度きり。 あれからそうちゃんはボクに手を出してこない。 「普段のボクだとその気にならないの、そうちゃん?」 主不在の散らかった部屋、由宇麻の独り言がぽつんと静寂に落ちた。 次に由宇麻が訪れたのは真咲の部屋。 ピンク系カラーが占める、あまぁい香りのする女子大生の部屋で、由宇麻はクローゼットを真顔でごそごそごそごそ。 取り出したるは女子高の夏期制服。 実に慣れた手つきでその場で着替えてしまう。 うっすらピンクの半袖ブラウスにリボン、チェックのスカート、裸足だった足にはネイビーのハイソックス。 丸テーブルにぽいっと置かれていたシュシュで長めの髪をゆるく結ぶ。 「どうかなぁ」 姿見で自分をチェックする由宇麻、どこからどう見ても十代女子だ。 同じく丸テーブルにぽいぽいされていたリップクリームやファンデーション、アイシャドウもちょびっと拝借すれば、たちまちカワユイ女子に。 そのまま再び宗吾の部屋に戻ろうとした由宇麻だが。 ベッドに置かれたままになっていた洗濯物一式が視界に写り込むと、意味深に、足を止めた……。 補講を終えた宗吾は我が家へ帰宅した。 母親と姉、どちらも外出すると聞いていたので、自分用の鍵でドアを開けて中に入る。 あ、由宇麻来てる。 自分のものではない白コンバースを見つけた宗吾は、ちょっと、その表情を硬くした。 しかしすぐに普段の顔つきへ意図的に切り替えて階段をどかどか上る。 「由宇麻ーまさかまた庭から入ったんじゃないだろーな! か弱い外見のくせにその図太い神経、どーにかしろ!!」 がちゃ!! 大声を上げて自室のドアを開くなり、宗吾は、目を丸くした。 ベッドに寝ている由宇麻。 冷房が効いているとは言え、この八月真っ只中、羽毛布団に包まって横向きに眠っている。 うわ、暑くないのかよ、こいつ。 ぬるくなったスポーツ飲料水をごくりと飲んで、荷物をどさっと床に放り、イスの背もたれにかけっぱなしのタオルで額の汗を拭いながら宗吾は話しかけた。 「お前、マジでどーいう神経してんだよ、人のベッドで勝手に寝んなよ」 返答なし。 ガチで熟睡してんのか、こいつ。 この間クラスの友達と行った野外ライブで無料配布されていたウチワをぱたぱた扇いでいた宗吾、意味深に、ちらりとベッドの方を横目で見た。 こちらに背を向けて寝ている由宇麻の元へ、おもむろに、歩み寄る。 「おい、由宇麻」 宗吾の呼びかけにぴくりと震えた由宇麻。 しかし目覚めには至らなかったようで、その瞼は開かれずに、宗吾の視線の先でゆっくりと寝返りを……。 「…………」 え、あれ、なんでこいつ女装してんだ? あ、よく見たら化粧してる? え、なんで? なんで女装して化粧して俺のベッドで寝てんの、こいつ? 「……ん」 動揺しているのが一目瞭然な宗吾の視線の先でまた由宇麻が寝返りを打った。 ぎゅうっと羽毛布団を抱きしめて、女子制服を纏う体をさらに外気に見せて、普段よりも露出させた足をもぞもぞと動かして……。 「………………」 こいつ、女物のぱんつ、はいてる。

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