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いつだってどうしようもない奴-4

「んッ、くッ、んッ……」 「ね、前みたいに……クーヤの奥にだしてもい……?」 「ッ……勝手にしろ……ッ」 「……やったぁ」 後ろから明日葉に突き上げられて蔦だらけの壁に縋りついた空也はぐっと唇を噛んだ。 が、背後から回された手がシャツの内側に潜り込み、執拗に乳首をクニクニ刺激されるとどうしても。 「ふ、ぅ、ぅ……ッああ……っ」 声が洩れてしまう。 「公園で花火してるコ達に聞こえちゃうよー……?」 「んなッ……聞こえるか……ッあ、ぅ……ぅッ」 「もしかして? わざと? 聞かせたいとか?」 「ッ……お前何にも変わってないッ、相変わらずバカだッ」 「クーヤだって乳首が敏感なの、変わってない」 つねられて、引っ張られて、乳首の先っぽを細やかにしごかれて。 空也は首筋をゾクゾクさせて次から次に唾液を滴らせた。 「……こっち向いて、クーヤ」 「ッ……」 向けば何をされるかわかっていた空也は明日葉の言う通りにし、予想通り訪れた唇を迎え入れた。 「ん……むッ……ッ……ッ」 溺れるようなキス、捏ね繰り回される乳首、引っ切り無しにアナル奥に打ちつけられる明日葉のペニス。 唾液の糸を引いて離れていった唇が不謹慎な囁きを密やかに紡ぐ。 「ね、どっちか結婚しても、こども産まれても、ずっとシよーね?」 「あ、あ、久々なのに、そんな、奥、ばっかり」 「クーヤはずっと別格だから、さ……」 本当にバカだ。 俺だって。 『初めて入ったけど意外とそこまで汚くないかも』 初めてこの空き家に来た高一の夏の日。 『クーヤ? どしたの? 怖いの?』 『……俺……なんか、急に……』 この場所でしゃがみ込んでいた俺を心配して覗き込んできた明日葉に。 キスした。 夕方なのにうだるように暑くて、苦しくて、時間に置き去りにされたみたいなこの空き家の空気に妙に興奮してしまって。 どうしようもなく明日葉を求めた。 この関係をつくった。 『あ、すごい、クーヤの、いっぱい……』 『はーーッはーーッ……あす、は……』 『……かわい、クーヤ……ね、もっかいシよ……?』 『……うん』 「奥……きもちい……」 「きもちい? ココ?」 「あああッ……きもちいい、ソコ……もっと……」 アナル最奥をもっと犯してほしそうに空也はぎこちなく腰を突き出した。 幼馴染みの明け透けな催促に明日葉は嬉しそうに笑う。 より強めに乳首をつねりしごきながらおねだりに応える。 じっとり汗をかいていたペニスで尻奥を突き尽くした。 壁との狭間で跳ね上がった空也のペニス。 青筋が増え、だらしなく汁を垂らし、絶頂の兆しに漲った。 「ん……ッいきそ……ッ空也ッ」 アナル最奥で弾けた幼馴染みに空也はビクリと全身を痙攣させた。 悶々と波打つ尻膣に流し込まれる温かな体液。 「あ、俺も……ッ明日葉……ッッッ」 そうして夏の夜の飢えは満たされていく。 いつだってどうしようもない奴だ、俺は。 「次は年末年始かな? あ、俺んとこ遊びにくる?」 「行かない。遠い。金かかる」 「じゃあ俺がクーヤんとこ遊びいくね」 「勝手にしろ……」 俺だって昔からずっとお前は別格なんだ、明日葉。 end

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