231 / 620

幸運のクローバーはここにいた/どすけべ高校生×純粋ショタ

俺のあだ名は「ヤリチンゲスヤロー」らしい。 まぁ、合コンでは相手の女子みんな結果的に食べ散らかすし、告ってきた女子みんなその場で食うし、そんなあだ名をつけられるのは、まぁ、否めないところかもしれない。 「吉祥(きっしょう)の、たたせてあげるね♪」 週明け、だるくて学校さぼって、ぱっぱらぱーなクラスメート(名前忘れた)の誰もいないはずの自宅に上がり込んで、セックスしようとしたら。 がちゃ いきなりリビングのドアが開かれて、そう、あれが顔を覗かせたのだ。 「……!!!???」 あんなかわいい生き物、俺、初めて見た。 ちいせぇ、か弱い、ふわふわした、子犬みたいな。 ぱっぱらぱーなクラスメートの弟、風邪を引いて学校を早退してきた四つ葉(よつば)は、声も上げられず真っ赤になって、リビングのドアをばったーん閉めたのだった。 「……どちら様ですか?」 「んー、俺、お前のねーちゃんのトモダチ」 「……お姉ちゃんの? 今、お姉ちゃん、いないです」 知ってるよ、てかそうさせたんだよ、カラオケで俺のダチと合コン中だよ、お前のぱっぱらぱーねーちゃんは。 「とりあえずお邪魔してい? な、四つ葉?」 きぃぃ、と玄関ドアが恐る恐る開かれる。 うるうるおめめがこそっと隙間に覗いた。 「……なんでぼくの名前知ってるの?」 「そりゃ、ねーちゃんに聞いたんだよ、じゃ、お邪魔しまーす」

ともだちにシェアしよう!