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魔王が来たりて愛を囁き偽姫男が野蛮に嗤う-4
さて魔界に人間界よりも濃厚な宵闇が訪れた。
姿勢を低くしたアッシュ、邪魔くさい裾をビリビリ破って中途半端なミニドレス姿で長い長い回廊を進むと。
オペスの部屋をこっそり訪れた。
「み……水……水……」
主であるオペスは今、神殿じみた風呂に入っている、さっき確認したばかりだ。
それでも警戒を怠らず、わざわざほふく前進でとっ散らかった床を進み、天蓋レースが引き裂かれているベッドへ到着したアッシュ。
ベッド上ではキラキラ勇者がよたよた囚われ人と成り果て、ぐったり、力なく横になっていた。
「はい、水です」
アッシュが水差しを傾けてやると長いこと砂漠でも彷徨っていたようにごくごく飲み干す。
「あ、君はさっきの」
「ねぇ、一緒に逃げましょう」
「え?」
「俺、魔王に捕らわれてるんです。変なループ術でもかかってるのか、どうやっても城から出られない。貴方はどうやって城に入ったんです?」
手首につけられた手錠をじゃらりと鳴らし、それ以外は何も身につけていない囚われ人、答えようとしたら。
「ああああ!!!」
「わああ!!??」
いきなり素っ頓狂な声を上げたので、またつられて悲鳴を上げてしまったアッシュ。
「ふぁぁ……ぁぁ……ぁぁぁっ」
「ど、どうしたんですか、お腹壊したんですか!?」
「ち、ちが……あ、あのドSスパンキング野蛮野郎に……おっお尻に蟲を……っ産みつけられ……っ」
「ひー! 蟲!? なにそれ怖い!」
「よからぬことをしようものなら……動き出すって……ふぁぁぁーーー!!!」
「声でかいですよぉ!」
「ほんっとぉ、通路に筒抜けだぜ、おい?」
ぎょぎょぎょぎょっとして振り返れば、ぽたぽた雫を垂らした、腰にバスタオル一枚のオペスが真後ろに立っていた。
「「ぎゃーーー!!」」
「勝手に俺の獲物に近づくんじゃねぇよ、お義母様?」
「ひー! すみまへぇん!!」
「…………アッシュ…………」
アッシュと囚われ人とオペスが一斉に視線を向けてみれば。
魔王ラムシュタインがまたまた真後ろにいつの間に舞い降りていた。
「あの光景を見た瞬間の我の気持ち、わかる?」
「ふぇぇっふぇぇぇん……!」
「息子のオペスと、侵入者と、3Pしようとしてたでしょ?」
「ちが……っちがぁぁぁ……!」
大好きだからこそ留まらない想いが暴走することもある。
君って罪な人間だね、アッシュ?
そこは魔王の寝室。
天蓋つきの豪奢な寝台、ふかふかベッドの上。
ビリビリドレスを引っぺがされたアッシュは純白のランジェリー姿だった。
フロントに編み上げ、縁取りにはレースが施された、食い込み際どいシースルー素材のレオタードっぽいベビードール。
リボンつきガーター、網柄ストッキングが細身の足によく映えている。
エクステが足された蜂蜜色の髪を振り乱し、女顔をえろっぽく歪ませて。
アッシュは触手攻め+射精禁止の刑に遭っていた。
「ぃやぁああぁぁ……っぬるぬる……きもちぃぃぃン……!!」
触手は壷を苗床にした、本体を見せない恥ずかしがり屋さんな性格の温厚種だった。
広い寝台中央に置かれた壷の中からぬるぬる触手が湧き出ている。
優雅に横たわるラムシュタインの真正面で、M字というよりV字にアッシュの足を開脚させ、肌の上をぬるぬるぬるぬる侵食して。
すでに部分的にランジェリーを引き裂いて外気に露となっていた乳首、股間部分に執拗に集っていた。
一本の触手でペニス根元をきつく縛られた状態で、一本の触手に亀頭をぬろんぬろん舐められるように擦り上げられていて。
「ラムラムラムぅぅ!! これっっこれむりっっ!! しんじゃぅぅ!!」
後ろ手に囚われたアッシュ、V字開脚強制でアナルはラムシュタインに丸見え、しかもぬるぬる触手がにゅぷにゅぷ出入りするのもばっちり☆だ。
「だから、死んじゃったらすぐ我の力で蘇生させてあげる、アッシュ」
「やらああああ!!!!!」
純白の花嫁衣裳ならぬ純白ランジェリーが卑猥に濡れていく。
だだ漏れカウパーで勃起ちんぽはびっしょり、だけど根元を縛られて射精できない。
ずっぽし抉じ開けられた尻孔内、細めのぬるぬる触手で巧みに刺激される。
「やああああ……! ラムってばぁぁぁ!!」
ファーコートを纏ったまま、品のいい執事じみた服装でいるラムシュタインは触手攻めに身悶えるアッシュをうっとり見つめる。
ああ、アッシュ、君って人間は。
乳首も陰毛も性器もアヌスも、ぜーんぶ、可愛い。
ぜーんぶ我のものだよ?
「ふえ……!?」
ラムシュタインが壷をこんこん叩くと触手はゆっくりアッシュを持ち上げた。
開脚がV字からM字に、そして、ラムシュタインの真上に運ばれて。
「うっうわっうそっうそぉぉっっ」
着衣も特に乱さずに現れたるは魔王ペニス。
アナルにインされていた細めの触手達が、ぬぱぁぁぁ……と、四方に肉穴を拡張して中央に空洞をつくる。
ぶるるん反り立つ魔王ペニスの頂にアッシュの尻孔が……。
体を解放して一気に落とすのではなく、触手に雁字搦めにされたまま、ゆーーーっくり魔王ペニスがアッシュの尻孔奥に導かれていく。
インされている触手はそのまま、そんな狭い中央空洞を、膨張生肉棒がぬぶぬぶぬぶぬぶ突き進んでいく。
「ふゃっすっすごっすごぉぉぉぉっっ」
「クスクス、可愛い、アッシュ」
「あっ……あっ!あっ!あん!」
まだ根元まで迎え入れる前に、触手に上下に体を揺さぶられ、魔王ペニスでアナル内が擦られた。
丁度、前立腺付近にくっきりカリ首が何度も当たってアッシュは激甘濃厚眩暈を覚える。
「ひあん……!あん!ああん!」
お漏らししたような量のカウパーで濡れそぼつペニス。
ランジェリーの不恰好な裂け目から覗く、卑猥に捲れ上がった肉穴、猛烈なる締めつけ。
「あぁぁん……ラムっぅぅ……これぇ……おかしく、なるぅ……!!」
「おかしくなって、アッシュ?」
「ひいいいいん!!」
「心も体も我に捧げて?」
ラムシュタインは壷をこつんと叩いた。
すると。
アッシュに巻きついていた触手が一斉に解けたかと思うと、一瞬にして小さな壷の中に脅威の伸縮性で全て戻ったではないか。
結果。
アッシュはラムシュタインに着地した。
「ああああっっっ!!!!いぐうううう!!!!!」
根元も解放されたペニスから噴き上がった精液飛沫。
純白ランジェリーをさらに白くねっとり彩った。
「はっ!はあ!はあ!はあ!」
最奥まで一気に貫かれて息も絶え絶えな射精中アッシュ。
そんな嫁を押し倒した魔王ラムシュタイン、さらにエグイ腰遣いで追い上げにかかる。
屈強なる膨張生肉棒で肉膜を満遍なく摩擦しながら最奥を猛連打する。
「あん!んぁぁん!魔王ちんぽぉ……おちんぽしゅごいのぎでるうう!!」
「我もアッシュに身も心も捧げるから、ね?」
ふかふかベッドに仰向けにしたアッシュの腰を引き寄せて固定し、種付けを目的として、ラムシュタインは小刻みストロークで集中して尻孔奥に亀頭を叩きつける。
「我の子種も一滴残らず捧げるから、ね?」
まだしぶとく締めつけてくる肉膜の隙間を割るようにして捩じ込ませた先で。
ラムシュタインは愛しいアッシュに己の欠片を余すことなく注ぎ込んだ……。
「アッシュ、ほら、あーん」
無駄に長いテーブル、隣に座り合う魔王ラムシュタインとその嫁アッシュ。
視線を逸らしながらもアッシュはぱくっと差し出された瑞々しい果実を食べる。
「あ、おいしい」
もぐもぐ中のアッシュを撫でながら、ラムシュタイン、それはそれは嬉しそうに微笑んで教えてやる。
「それは城に伝う蔦がつけた果実だよ」
「ぶはぁぁぁっっっっ」
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