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魔王が来たりて愛を囁き偽姫男が野蛮に嗤う/美青年魔王×新人勇者

■変態度+テンション高め注意 グロテスクなクリーチャーやら獣人やら魔物蔓延る世にも妖しい魔界。 「ぎゃー! 助けてー!!」 さる王国の姫君が魔王に攫われた。 国王によって各地の勇者達が緊急召集された。 まだ勇者に成り立てなぴちぴちルーキー、アッシュも、白百合の君と謳われる美しい姫君のため、勇気りんりん状態で自ら救出作戦に志願したのだが。 仲間とはぐれた結果、触手クリーチャーにとっ捕まり、巣穴にテイクアウトされている真っ最中だった。 「ひー! ぬるぬる気持ち悪い!」 パパ触手が無数のぬるぬる触手でアッシュを頭上高くで雁字搦めにしており、周囲を子ども触手らがぬるぬる嬉しそうに這い回っている。 どどどどうしよう、俺、このまま巣穴に持ち帰られて食べられちゃう!? 「うえええん! 誰か助けてー!!」 その時。 一陣の漆黒の風が嵐の如く過ぎったかと思うと。 パパ触手に雁字搦めにされていたはずのアッシュの姿が、次の瞬間、跡形もなく掻き消えた……。 「ふにゃ?」 我に返ればアッシュは泡風呂の中にいた。 いやに高い白亜の天井、だだっ広い浴室のそこら中にどしんどしんそびえ立つ飾り彫りの施された円柱。 猫脚浴槽の縁に一人の男が腰掛けている。 「気がついた?」 漆黒の長い髪、紫水晶と紅玉のオッドアイ。 ファーコートを纏い、その下には執事っぽい服を着た、麗しき美貌青年。 「え、え、えっと、あの?」 「触手に捕らわれている君を偶然にも散歩中に見つけたんだ」 「あー! そうだった、あ、貴方が助けてくれたんですか!?」 命が救われた感激の余り、ざばりと立ち上がったアッシュ。 蜂蜜色の髪、小さい頃から散々からかわれてきた女顔、勇者にしては華奢な体。 青年は怖気を奮うくらいに美しい微笑を浮かべた。 「風邪引くよ?」 そう言って、いつの間に手にしていたバスタオルを感極まり中のアッシュにかけてやる。 「あああの! 俺、アッシュって言います! 白百合の君を助けるために魔界へ来ました!」 素っ裸のまま自己紹介したアッシュに、青年は、微笑を深めた。 「我が名は魔王ラムシュタイン、はじめましてアッシュ」 え? そう。 そこは魔王の巣窟。 魔界を統べる支配者ラムシュタイン猊下の城だった。 「あー! うそー! やっやめてー!」 アッシュは浴室から魔王の寝室へお姫様抱っこで案内された。 天蓋つきの豪奢な寝台、ふかふかベッドの上へ寝かされるなり。 ラムシュタインのエロ攻撃が開始された。 「一目見て、なんて可愛い人間だろうって、そう思ったよ?」 芳香残る肌に口づけ、ピンク色の乳首を啄ばみ、尖り気味な歯をかりっと立てる。 「ひぃぃぃいっ」 「無骨な勇者の群れは煉獄トリップに処したけれど。君はベッドへ招待してあげたいと思ってね」 ファーコートを脱ぎ捨て、ストライプシャツにネクタイ、チョッキ、腰周りにチェーンベルトを垂らしたラムシュタイン。 その掌の上にいつの間に現れた小瓶。 麝香の蜜がアッシュの肌に注がれる。 「ひえ! つめた!」 「きもちよくなれるおくすりだよ、アッシュ?」 なにそれ! 魔王が言う台詞!? もっと威厳ある「我輩は魔王なりグハハハハ」とか言っちゃうような角生えた大男とかじゃなかったの、魔王って!? そんなのもう古いの!? 急な展開に動揺しまくりのアッシュであったが。 麝香の蜜はその甘ったるい匂いを吸った瞬間から凄まじいまでの即効性で新人勇者に効き目をもたらした。 ラムシュタインの深黒に彩られた爪が肌に掠れただけでぞくぞくぞくぞく。 冷たい掌が肌をなぞっただけでぶるぶるぶるぶる。 「あ、あ、なにこれぇ」 全身を紅潮させて一気に色気づいたアッシュにラムシュタインは愉悦する。 また乳首を舐めてやれば先ほどとは違った艶めかしい反応が返ってきた。 「あぁぁぁんっ」 はむっと胸元にかぶりつき、こりこりと硬さある突起を舌先で舐め弄繰り回し、ちゅっぱちゅっぱ吸い上げる。 蜜の溜まった腹部を撫で、もう片方の乳首をきゅっと摘み、緩く引っ張るようにして指の腹でくちゅくちゅ摩擦する。 「やっやぁ! 乳首だめぇ! んっ、んむぅ!?」 アッシュはラムシュタインにキスされて目を見開かせた。 ぬるりと、さっきまで乳首を転がしていた器用な舌先が唇奥へ。 麝香蜜を含んでいたため、粘膜から直にその甘美な毒が回り、アッシュの背筋をびりびりと電流じみた快感が駆け抜ける。 「ふ……ぅんっ……んーー……!」 成す術もなくラムシュタインの服をぎゅっと握り締める。 これにさらに気をよくした好色魔王は、乳首を弄繰り回していた手を、もっと下へ……。 芯を帯びかけていたアッシュのペニスに麝香蜜を馴染ませつつ、ぬっちゅぬっちゅしごく。 さらにその下の秘められた尻孔に中指をぷちゅぷちゅ出し入れする。 「ふぐぅぅぅぅん!!」 ぬるぬるエロ攻撃にびんびん感じまくるアッシュ。 あっという間に快楽の虜となり、自ら腰をくねらせる。 「ああ、なんて可愛い、アッシュ?」 魅惑的なオッドアイに至近距離で見つめられただけで、女子でもないのに、妊娠しそうな気分になる。 「ねぇ、ここに我の子種をたっぷり注いでもいい?」 ぬちゃぬちゃぬちゅぬちゅ尻孔を浅く深く指で犯されながら、そんな台詞を耳元に吹きかけられると、ないはずの子宮がきゅんきゅん疼くような気さえした。 「あ……ぁぅ……そ……そそいでぇ……!」

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