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だから僕は奴隷(-_-;)-9

夏休みに入ったばかりの七月下旬。 その日、学校で行われる夏期講習に参加するため嵯峨野緋人は制服を着て登校していた。 校庭で蝉がうるさく鳴く午後、みっちり勉強し、まだ明るい五時過ぎに講習が終了して満遍なく暑い外へ出てみれば。 「うぉいっす、緋人」 「お勉強おつかれさまー」 多くの人があんまり関わりたくない人種だろうチャラチャラデーハ―ヤンキーがアイスクリームを立ち食いしながら校門のところで待ち構えていた。 眼鏡ヤンキーの二階堂宇佐とチャラヤンキーの鏑耶麻音だ。 小学校時代に緋人と知り合った同級生二人は花火セットの入ったレジ袋を持っていた。 「そこの校庭で花火すっか」 「……怒られるので勘弁してください、宇佐くん」 「じゃあ校内ですっか」 「……警察を呼ばれる可能性があるので勘弁してください」 「まだ明るいし、暗くなるまでどっかのファミレスで涼んで時間つぶそ」 「おら、お前のガリガリ君も買っといたぞ、有難く思え、敬え、奉れ」 「……ガリガリさん、もうデロデロです、宇佐くん」 ファミレスで時間を潰して辺りが暗くなってきた頃、適当な公園で花火を始めた三人。 ジャンケンで負けた宇佐がびびりながら馬鹿でかい噴出花火に火をつけ、宣伝文句通りにドババババババッと派手に火花を噴く様にテンションあがって「すごくね!?」ときゃっきゃしながら振り返れば。 「なーなー緋人ぉ、来週の花火大会もちろんいっしょ行くでしょ?」 自慢の髪をポニテ結びした耶麻音が棒立ち緋人にべたべたくっついてどちらも花火なんざ眼中ナシ状態で。 「コロス、耶麻音」 「ぎゃッ!こっち向けんじゃねッ髪燃えるだろぉが!」 <良いコは真似しちゃだめだよ>の模範的行為になるような、手持ち花火を互いに向け合って宇佐と耶麻音がぎゃーすか言い合いしている傍ら、緋人はせっせとゴミを片づける。 びしゃ! いきなり横っ面に水を引っ掛けられてびっくりし、目を向けてみれば、昔懐かしいシンプルな水鉄砲を構えて何故かドヤ顔している宇佐がいた。 『何回当たってんだよ、お前もう死んでんぞ、緋人ぉ』 『緋人ーがんばって避けろー』 小学校時代、休み時間の教室で水鉄砲攻撃された苦い記憶が脳裏に蘇る緋人なのだった。 その後、当たり前のように宇佐の別宅に拉致された緋人。 「おら、服脱げ」 「下は俺が脱がせてあげるねー」 頼んでもいないのに前後に立った宇佐・耶麻音から追い剥ぎさながらの手つきで制服を脱がされてあっという間にすっぽんぽんに。 どんっっとバスルームに放り込まれたかと思えば、アクセサリーをジャラジャラ外して全裸になった二人がすぐに続いて。 「今日はこんなん用意してみましたー」 棒読み宇佐が手にしているのは……とろんとろんしているローションが重たげに波打っている洗面器。 「これでいっぱいきもちよくなってね、緋人ぉ?」 笑う耶麻音が両手で持っているのは……電動マッサージ器、略して電マ。 心も体も浮かれる夏休み、いつも以上に弾けたいエロヤン二人。 水鉄砲を使用して緋人にローションをぶぴゅぶぴゅぶぴゅぶぴゅ。 そうしてぬるんぬるんにした肌に両サイドから擦り寄る。 交互にぶちゅぶちゅ唇キスしながら、飽きずにローション水鉄砲で緋人の全身をとろんとろんにし、しまいには二人同時にペニスに直接噴射。 ローションの卑猥なぬるぬる具合のおかげで大いに膨張した緋人ペニスをこぞって手コキ。 二人の利き手にしつこくしつこくヌルシコされる。 「ん、お前のぬるぬるチンコやらし……すっげぇ硬ぇぞ……?」 「ビクンビクンって、こーんな脈打っちゃって……ス・ケ・ベ」 緋人の肌からぬるぬるを分けてもらった宇佐と耶麻音、それぞれ緋人の耳たぶをはむはむ啄みながら耳孔に囁きかけてくる。 「ンだよ……もう射精するつもりかよ……? この甲斐性なしが」 「ん、いーよ、緋人ぉ……いっちゃって……?絶頂ちんぽ汁だしちゃって……?ちんぽもっとビクンビクンさせちゃって……?」 本格的ローションプレイ、耳たぶを舐め噛まれながら勃起ペニスを上から下まで、亀頭もカリ首も裏筋も根元も余すことなくしごき尽くされて、緋人は……盛大に射精した。 「うぉっ」 「わぁっ」 それはそれは嬉しそうにニンマリするエロヤン二人。 ローションと精液が混ざり合ってネッチョリ糸引く自分の利き手をうっとり見つめた。 「はぁ……はぁ……すぐいって……ごめんなさい」 前髪で目元の隠れた緋人がはぁはぁ喘ぎつつ謝る、しかし股間のブツはカチンコチンのままだ、勇ましくギンギンにおっ勃っている。 そこで取り出されたるは電マ。 いよいよ出番だと、耶麻音はコードレス・防水性の電マのスイッチを嬉々としてONにしてみた。 振動音を唸らせて高速回転するヘッドにニンマリを深めた宇佐と耶麻音、そんなエロヤン二人に反して緋人はたじろぐ。 「ほーら、じゃあこれでチンコマッサージしよーな、緋人ぉ?」 「……それ、強過ぎじゃないですか」 「あ?」 「あんまり刺激が強すぎると……僕……駄目になるかも」 緋人のペニスが駄目になる。 それはエロヤン二人にとって究極の痛手となる、絶対に避けなければならないことだ。 顔を伏せてギンギンペニスを持て余している緋人の正面で宇佐と耶麻音は顔を見合わせた。 「「お前ちょっと試してみろよ」」 「ハモってんじゃねぇよ、気色悪ぃッ」 「宇佐のちんぽがダメになっちゃったら手厚く葬ってあげっからさー、お前が試して?」 「てめぇのチンコがダメになりゃあリナティとかポョコとかスズノンが浮かばれんじゃね」 「いーつーのーはーなーしー?童貞ぴょん吉くん?」 「カエル扱いすんなッてか童貞じゃねーーーーしーーーー?」 「あーまちがえた、早漏宇佐ぴょんかぁ、初エッチでゴム装着に感じちゃって二回もドピュしてゴム取り替えたんですよねー」 「ポョコのねーちゃんのモョコ姉も浮かばれんじゃね」 「だーかーらーいつの話してんだッッ早漏クソぴょんがッッ」 ヴィィィィィィッッ 止めていたはずの電マの振動音がいきなり鳴り響いた。 きちゃない言い争いに白熱していたエロヤン二人を止めようと、緋人が、咄嗟にスイッチONしたのだ。 「……ケンカしないでください」 勃起中の緋人がヴィンヴィン鳴り唸る電マを持っている姿に……きゅーーーーんと胸を高鳴らせる二人。 「しょーがねぇなぁ、じゃあ緋人、俺のチンコに当てやがれ」 「俺が実験体になってあげる、緋人、ちんぽに電マちょーだい?」

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