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(´・ω・)ノ(。_。*)))/リーマン×すけべ一途中学生/リーマンおにしょた
「あの、さっきは、ありがとうございます」
家路の途中、電車を降りて無人駅を抜け、夜道を歩いていたらそんな言葉を背中にかけられて。
電信柱の真横で柴原卓真 は振り返った。
数分前、電車内で、卓真は一人の少女が痴漢されているのを目撃した。
混み合う車内で手の位置などわからなかったが、涙目の少女は明らかに背後の男を気にしており、助けを求めていた。
目が合った内気そうな彼女のため、大事にならないよう、卓真は人の壁を練って当事者のそばまで何とか近づくと。
「……」
近距離から卓真に睨みつけられた背後の男は、ぎょっとして顔を伏せ、次の駅に着くと慌てて下車していった。
それを見届けて、卓真も、最寄の駅で降りた。
俯いていた少女に声をかけることなどしなかった。
だが、わざわざ少女は卓真を追いかけて礼を伝えにきたらしい。
いや、少女では、なかった。
「……君、お、男だったの?」
シャツにネクタイ、スラックスを履いた中学生と思しき男の子はこっくり頷く。
少女めいた顔立ちで、下の格好が目視できなかったため、卓真はてっきり女の子だと思い込んでいた。
「い、いいや、別に、そんなご丁寧に……」
動揺しまくった卓真は三十路の自分より明らかに年下である男の子に敬語をつかい、あたふたと片手を左右に振る。
静まり返った緑溢れる真夜中のニュータウン。
外を出歩く者は見当たらず、十字路の方で飼い犬の遠吠えが響いていた。
「まさか君、それを言うためだけに電車を降りたの?」
卓真の言葉に男の子は何故か外灯の下で頬を赤くした。
「お礼をしたくて」と、か細い声で呟いた……。
虫の鳴き声がすぐ近くで聞こえる。
そこはニュータウンと隣接する雑木林の中。
常緑樹が密生し、日中は散歩に利用される、雰囲気のいい場所だ。
「ちょ、ちょっと待って、どうしてそんな」
スギの木の根元に座らされた卓真は強張った表情で問いかける。
頬を赤らめながらも卓真に迫る男の子は、答える。
「だって僕、こんなことくらいしかできないから」
すでに卓真のベルトを外し、意外にも積極的な手つきでグレーのスラックスとボクサーパンツをずり下ろしていた男の子は、項垂れていたペニスを、ぱくんと頬張った。
えええええ。
うそだろ、なんだよこれ。
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