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おて!おかわり!めーくらぶ!/純朴イヌミミ召使い×変態美人マッドサイエンティスト

どがぁぁぁぁぁぁんっ 突如、鳴り響いた轟音。 草花香る野原で小鳥や仔兎と戯れていたノーマはびっくりして、眩い色合いの短髪から覗く犬耳をぴょこんと尖らせた。 薔薇の庭園に囲まれた屋敷の研究室に当たる窓からもくもくと立ち上る煙。 肩に小鳥をとめたまま、ノーマは立ち上がり、裸足で土を蹴った。 「博士~! ダイジョブ~!?」 薔薇の庭園を突き抜けて屋敷の壁際までやってくると、口元に両手を添え、大声で尋ねる。 するとさも不機嫌そうな喚き声が煙の向こうから返ってきた。 「クソッタレ、失敗だ、今畜生!!」 割れていた窓が突き出された拳によってさらに大破する。 そこから勢いよく頭を出した、恐ろしく女顔の、男。 長い赤毛の髪を無造作に結っているので遠目にはどう見ても女だ。 白衣の下には女物のセクシーランジェリーしか身につけていないので、ぱっと見にも、女だ。 曝け出された平らな胸と股間の膨らみを目撃して「ん? え?」と二度見した結果、やっと、男性だと認識できる。 アブノー博士は屋敷下で呑気に笑う使用人のノーマを見下ろして叱咤した。 「てめぇ、のんびり見物してないでさっさと片づけにきやがれ!!」 村外れに建つアブノーの屋敷は通称「バケモノ小屋」と呼ばれている。 日がな一日世に憚られる人体実験を繰り返し、世にも奇怪な生物を生み出している、なんて噂されている。 あながち間違ってはいない。 現にノーマもアブノーの代表作と言える。 かつてノーマは爆発事故で死にかけた。 いくつかパーツを失った、ボロボロの少年を、誰もが見放そうとした。 そこに現れたのがアブノーだった。 「はい、ゴハン」 それからノーマはアブノーの屋敷で使用人として働いている。 継ぎ接ぎだらけの体で、顔にも縫合の跡があり、犬耳までついているから、村にいられなくなったのだ。 だけどノーマは昔より笑うようになった。 「またシチューか、いい加減新しいメニュー覚えろっつぅんだよ、ノーマ」 口は悪いが、四六時中白衣に女物のランジェリーを身につけているような変態だが、アブノーは綺麗な顔立ちをしていた。 ちゃんとした装いをすればどこぞの貴公子のように美しくなる。 「あはは、ゴメン、メンゴ」 「ゴメンでもメンゴでもねぇ、申し訳ございません、だっ」 「モ、モウシワケ、ケ……メンゴ」 広い食卓、小さな蜘蛛がカサカサとあちこち這い回る中、平然と食事をしていたアブノーはフンと鼻を鳴らす。 人里離れた屋敷での二人暮らし。 何も不満などなかった。 だけどノーマは、唯一、密かに心の底から苦手に思うことがある…………。 「ほんっと……てめぇの、馬並み」 真夜中、自室にノーマを引き擦り込んだアブノー。 普段、裸の上半身にサスペンダーでズボンを吊り下げているノーマをベッドに押し倒すと、慣れた手つきで彼のイチモツを取り出した。 「あ、博士」 「ま、そりゃあ、そうだよな」 馬から移植したんだから。 そう言って紛うことなき黒ずむ巨根をごしごしと擦り上げた。

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