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いんきゅばす男子に御用心-6

「んっ」 千歳はインクにキスした。 唾液と愛情たっぷりのキスをしながら、跪いていた小柄な彼を容易に抱き上げてテーブル上に座らせ、仰向けに押し倒す。 ホットパンツの背面ジッパーをジィィッと下ろしてその股間を露にする。 悪魔が生やしていそうな黒い尻尾を股座からくるんとさせたインクは勃起していた。 小柄な体に相応な、上級レベルにはまだまだ遠いインキュバスの昂ぶりを掌で優しく愛撫する。 その先の窄まり、今朝堪能したばかりの後孔も、中指と薬指で内なる膜をぬちゅぬちゅ擦り上げる。 「あ……っ千歳ぇ……そこにも……そこにも貴様の喰わせろっ、あんっ」 「ああ、たっぷり注ぎ込んでやるからな、インク」 ぴったり重ねていた上体を少し離し、むちむちした両足をがばりと左右に押し開く。 ぴくぴく震えている肢体に、しっとり潤んでいるバイオレットの瞳に見惚れながら、利き手で根元を支えた熱源をインクの後孔に……。 ぬぷぬぷぬぷぬぷ、強い抵抗もなしに、熱い内膜のなかに呑み込まれていく。 胸を焦がすくらい魅力的な締めつけに歓迎される。 「あぁぁぁ……千歳ぇ……」 広いとは言えないテーブル上でインクはもどかしげに全身をびくつかせた。 首元まできっちり閉めていたパーカーのジッパーも下ろし、背中下に折り畳まれていた翼とえろせくしーなコルセット姿も露出させ、魅力的インキュバスな彼を視界で堪能しながら。 千歳はがつがつがつがつ激しく腰を振る。 「あんっやっやっやっ奥ぅっ奥すごぃぃっ!」 普段は口の悪いインクが零す甘い嬌声は興奮を煽る。 険しかった吊り目の三白眼が切なげに濡れきって、縋るように一心に見つめてくると、鼓動がさらに加速する。 「は……っインク……!」 「千歳ぇ~! 奥……っきもちぃぃよぉ……!!」 「俺も……っすっごく、きもちいい……っ」 「ふぁぁぁんっ」 ひくつく後孔をこれでもかと拡張し、蜜壷に執拗に小刻みに出し入れしては、底にぐりぐり先っぽを擦り当てる。 肌に肌がぶち当たるくらい勢いよくピストンする。 その体の奥底を肥え太った熱源でぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ掻き回す。 「ひぅぅっ……千歳ぇぇ!」 大学の講義室という新鮮なシチュエーションでも高まっていた千歳、やたら張り切って、なかなかの体力を要する駅弁スタイルに。 小柄なインクをその場で抱き上げ、空中で、派手に突き揺さぶる。 両手両足をぎゅっと千歳に絡ませたインクはがくがく波打った。 「や……! これ……っあっあっ! 一番奥……っ来ちゃぅぅっ!」 「インクの……っ一番奥、って、ここ? ここ、インクの一番奥か……っ?」 「やぁぁぁーーー……!!」 インクは涙まで散らして千歳にしがみついてきた。 ずんずん貫かれる度に柔らかな小尻を震わせて、何回も、ドライで極まる。 「っ……インク……っ今、いったのか?」 「んっいってるぅ……! 何回もいってるよぉ、千歳ぇ……ふぇぇん……っ」 さすがに両腕が疲れてきた千歳、インクを再びテーブルに仰向けに寝かせると膝頭を掴んで固定し、第二絶頂に向かってまっしぐらに疾走した。 えげつないくらいの腰遣いでインクの奥を一頻り連打する。 「あーーー……! いっちゃう……っまたいっちゃぅぅーーー……!!」 「ああっ俺も……! また、出る……!!」 「食べるぅ! 千歳の……っ食べるーーー……!!!!」 「く……インク……あ、あ、あ……!!!!」 千歳、第二絶頂に達する。 奥深くに突き入れていた熱源を雄々しく痙攣させ、最愛なるインクの蜜壷底を白濁飛沫でいっぱいにした。 ぶるぶる全身を波打たせながら後孔内に全て注ぎ込んだ。 インクは押し開かれたままの両足をぴっくんぴっくんさせ、冷たいテーブル上でぞくぞく身悶えながらも、千歳の雫をそこで呑み干す。 「……んっ……千歳ぇ……貴様、の……おいしぃ……」 はぁはぁ上擦った呼吸を繰り返す、とてつもなくキュートなインキュバスに、千歳のキスが降り注ぐのだった。 その後、公園、コンビニのトイレと、帰宅途中でも欲張りインクに美味しく頂かれた千歳。 自宅アパートでも然り。 「千歳ー、もっとー!」 「……風呂くらい静かに入らせてくれよ」 さすがにお風呂では声が響くから大人しくしていろと注意し、狭い浴槽に一緒に浸かった。 それでも頻りに迫ってこようとするインクに牽制のため水鉄砲ならぬお湯鉄砲を両手でやってみせたら。 「なんだそれ!? すげぇな!! もっかい!!」 子供みたいに無邪気に顔を輝かせてくっついてきたインク、千歳にまたお湯鉄砲をせがみ、披露してやればまた歓声を上げてあどけない笑顔を。 「俺も! 俺もやる! 教えろ!!」 なんだ、このカワイイ度100%、いや120%な感じは。 「あっ? 千歳、ちょ、先に教えろよ、おい!!」 「これが終わったらな」 翼をばしゃばしゃさせて湯を弾くインクを抱きしめ、自分から牽制しておいて、自分からお風呂えっちに持っていった千歳。 なんだかんだ言ってこっちも疲れ知らずの人間男なのである……。 インク、お前、やっぱり要注意いんきゅばすだよ。 俺を絶倫にしやがって、責任とってくれよな? この先も、ずっと、な。 end

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