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勇者、魔王討伐やめるってよ/ドライ勇者×猫耳にゃん
腕は立つものの協調性がなく持久性なんぞいらん的なドライでマイペース勇者のカフカは、凶悪魔王討伐のため王政によって組織された旅団とは別に、魔王がしこたま貯め込んでいるという財宝を失敬するため一人で魔王城を目指していた。
様々な種族が棲むオーロラの森、川辺にてぼんやり休憩していたら討伐旅団の先遣部隊とかち合った。
「君は、ひょっとするとマイペース勇者のカフカ殿か?」
「まぁな」
「あんた、一人で魔王城に乗り込むつもりなんだって?」
「単身は危ないぜ、隊に加われよ」
「大所帯の旅団でウロウロなんかしてたら見張りにすぐ見つかるだろ、洞穴ルートで行くにしても、俺ぁ、混雑が嫌いなんだ」
「噂通り、かなりのマイペースぶりだ」
和気藹々とした先遣隊とそんな話を交わしていたら。
「お強そうな方々……どうか、どうか、我々の一族を救ってくださらんかのぉ……」
オーロラの森の住人が杖を突きながらやってきた。
その頭には猫耳が生えている。
そう、彼は猫耳族の長老だった。
「我々のテリトリーに余所の森からやってきたモンスターが居着いてのぉ……」
「じじぃ、あっち行けよ」
「万能薬なる貴重な木の実を次から次に食べてしまうんじゃ……」
「僕達は先遣隊、先を急ぐんだ、魔王討伐が目的のため後から来る旅団本隊も寄り道は禁じられている、残念ながら」
「話はまるで通じらん、それは我が侭なモンスターなのじゃ……」
「まだ喋ってるぞ」
「聞こえてないのかな」
「じいさん、俺が倒してやる」
先遣隊は驚いた。
ドライでマイペース勇者のカフカが、まさか一文にもならなさそうな手助けを進んでやるとは、思いも寄らなかった。
「おお……来て下さるか、カフカ殿」
「聞こえてたね」
「しかも名前わかってっし。俺たちの会話盗み聞きしてたんだろ」
カフカは真っ白な長ぁいヒゲを蓄えた猫耳長老の元へ、装備をがしゃがしゃ言わせて歩み寄ると。
「ちょっと触らせろ」
猫耳長老の猫耳をなでなで。
「おお、なかなか年季の入った触り応え」
「にゃ……にゃあ~……」
「じじぃ、鳴いてるぞ」
「カフカ殿、猫耳フェチなのか」
そんなこんなで猫耳族のためモンスターを討つこととなったカフカ。
「ギャシァァァァアアッッッ!!」
木の実を食べるなんていうからちょっぴり融通のきかない愛嬌あるモンスターかと思いきや、甲殻タイプの蠍っぽい、かなりの攻撃型。
でもさすがマイペース勇者のカフカ、聖なるドラゴンが転生したという結構な伝承ある剣でモンスターを見事討ち取った。
「終わったぞ」
「おお、おお……これで我々の一族は救われました……」
邪魔臭かった害虫を退治してもらった猫耳族の長老は涙して喜んだ。
その背後には側近などの面々も並び、複数の猫耳がぱたぱた同時に揺れていて。
カフカは珍しく微笑した。
実に九年ぶりの心からの微笑であった。
「じゃ、俺はこれで」
「待ちなされ……カフカ殿……ほれ、お礼の品をここへ」
どうも何かもらえるようだ。
食糧か、万能薬の木の実というやつか、武器か、お金か、宝の地図か。
「これをカフカ殿に献上致そう……」
ずいっとカフカの前に差し出されたのは。
娼婦ばりにえろいコスをした猫耳族一番のべっぴんにゃんで。
「今夜一晩、夜のお供にどうぞ……」
猫耳長老の口からまさかの言葉が語られたのだった。
猫耳族のテリトリー奥、なかなか立派な住居の一間に案内されたカフカ。
猫耳族一番のべっぴんにゃんはノラといった。
「んにゃぁん……」
華奢ながらもむちむちなカラダにえろコスを纏う、確かにべっぴんながらもオスのノラ。
前下がりボブの猫耳にカフカが触れてみたら気持ちよさそうに、にゃんにゃん鳴いた。
正直、ご無沙汰だったカフカは猫耳族からの有難い礼を受け取ることにした。
「……んにゃぁぁ……」
ノラはおいしそうにカフカの肉棒にご奉仕する。
瞬く間に勃起したペニスをちっちゃな舌で隈なく舐め、カリの段差をたっぷり舐め、尿道を強めに舐めると。
ぱくん!
お口いっぱいに先端を頬張り、吸うに吸いまくり、しつこく舐め舐めし、ぶっとい根元をしごいてきた。
柔らかな、ざらついた舌が口内でねっとり棹に纏わりついてくる。
雄々しい青筋を、卑猥な割れ目を執拗になぞり、頭を緩く動かして唇を行き来させる。
カフカはご奉仕中なノラのえろコスを脱がしてガーターストッキングのみの姿にした。
真心こめてしゃぶりついてくるノラの猫耳を撫でてやる。
「……んむぅ……んんんんん……んっ」
喉奥で肉茎を締めつけつつ、ノラは上目遣いにカフカを見、半開きの双眸でうっとり。
頭を支え、カフカがゆっくり腰を振って唇奥でペニスを動かしてみれば、よりとろんとした眼に。
えろい猫耳にゃんである。
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