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ぎぶみー放課後-6

「ふ、ゆもり……俺は……こういうことはお前が卒業してからだと……」 その場で天音を押し倒して乗っかった冬森はまさかの発言にドン引きした。 「いやいやいやいや。なんだよその昭和な考え。センセ、とーぜん平成生まれだろ?」 「二十三歳だ、平成生まれだが」 コタツの中で上下重なった二人。 狭い。 その狭さに却ってムラムラが止まらなくなる冬森。 「俺にキスしたじゃねーか」 教室にいる時とそう変わらない黒ずくめの天音に笑いがちな口元で言ってやれば。 若年寄と思われた眼鏡教師はプイッと、そんな表現が相応しい様で顔を逸らした。 「……あれは、お前が愛しくて、つい……」 愛しくて、って。 センセ、ほんとに平成生まれ? 昭和どころか明治じゃねーの? 大正をすっ飛ばしたあほ男子の冬森は照れ隠しにそんなことを考えつつ、これまで見覚えのない表情をしている教師にでろでろに見惚れた。 「なー天音センセ」 「……何だ、早く退きなさい」 「俺、援交、やめた」 「……当たり前だ」 「相手の連絡先も消したし、悪ぃーけどブロックしたし」 「……ブロック? スポーツか何か……か?」 「あーいい、いい、ソコは深く考えないでいーです」 生徒に押し倒されているにも関わらず寝起きでまだどこかぼんやりしている純和風まなこ。 「だから、さ」 天音に眼鏡をかけさせた冬森は雄色気だだ漏れな笑みを浮かべて言う。 「えろいこと好きな俺のお守り、ちゃんとしてくれよ?」 夕方五時過ぎ。 コタツ天板がガタガタ揺れる。 「ッ……コタツが壊れそう、なんだが……ッ、ッ」 「あーーーーー……知んねぇ」 「ッ……冬森」 「はーーーーー……ッはーーーーー……ッ」 コタツの中で上下に重なり合ったままの冬森と天音。 ひどく汗をかいている。 天音は少しだけ苦しげに眉根を寄せていて。 冬森は……よだれだらだら、真顔とアヘ顔の中間で。 「センセィの童貞……すっげぇ激ウマ……」 ぬくぬくなコタツの中、眼鏡教師をもぐもぐ中の褐色生徒。 下肢の服を雑に脱ぎ散らかしてパーカーを羽織ったまま激しく腰を揺する。 初心とは言え長躯に見合ったペニスを貪欲肉孔でむっっちり締めつけて正にガツガツ貪る。 「あ……ッ」 汗ばむ肌に黒髪をへばりつかせて懸命に声を殺そうとしている天音の切な顔にエロペニスをとろとろにする。 「天音センセ、俺んナカ、どーよ……ッ?童貞喪失しちゃったぜーー……?初めてのセックス、どんなだよ……?」 エロペニスをシコシコしたい気もしたが、今はピストンに集中したくて、雄色気滴る褐色尻を頻りに揺らしながら。 「俺も……初めて……ッ」 「え……?」 「ナマ、で、挿入()れられんの……センセ、が、初めて……ッ」 援交相手にはゴムを使用してもらっていた。 えろあほ男子が唯一敷いていたルールだった。 「ナマ、ほんと、しゅげッ……センセ、の、どくんどくんって……ッあ、あ、ん、脈打ってんの、感じて……ッしゅげ、ぇ、イイ……ッ」 呂律が回らずに大胆ヒィヒィしながら涙目で自分を見下ろしてくる冬森に……天音は心臓の裏側をゾクゾクさせた。 「ふ、冬森……ッもう、駄目だ……ッ離れなさいッ」 「ばーーーーか、誰が離れっかよ……ッセンセィに、だけ、は、特別サービスッッ……!」 天板が外れそうになるくらい冬森にガツガツ腰を振られて天音は仰け反った。 ぬくぬくコタツの中で思わず褐色太腿に爪を立てた。 「あ、あ、もう……ッ」 「ッ、センセッ、俺んナカッ、センセェのでいっぱいにッッいっぱいにッッッッ」 「ッ……あ、冬森……!!」 「んあ゛ーーーーーーーッッッむぐッッ!!」 初めてのセックス、誰かと共に迎える絶頂に虚脱寸前まで感極まった天音だが。 さすが教師、冬森の口元を咄嗟に片手で押さえて注意した。 「こ、え、が……ッはぁ……ッおおき、ぃ、冬森……ッ」 「ッッ……ん、ぶ、ぅ、ぶ、ぅ、ぅ……ッッ」 この天音センセ、エロ過ぎて死ぬ。 黒髪乱れんの、眼鏡ずれんの、イケボ、何から何まで反則だわ。 「んぶぶぶ……ッ、ぷはッ……はぁッ……ん……ッン……」 手が離れ、真下から口づけられて、冬森は堪らなさそうに天音に唇を委ねる。 「風邪がぶり返すから。もう帰りなさい、冬森」 「は? 今日はお泊まりに決まってんだろーが? 晩飯なに?」 「……あのな」 だが満更でもなさそうに思わず笑みを零した天音先生なのだった。 end

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