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双子チェンジ!!-10
「やだよ、そんな見ちゃ……タケくん……」
草介のお部屋にて。
授業をさぼってロッカールームで、あのめくるめく濃密濃厚時間が脳裏に蘇って、それだけで草介と武友はすっかり性的にはしゃいでしまって。
鬱陶しいと言わんばかりにはねのけられた毛布とお布団。
冬の夜に上半身裸になって、草介から貸してもらったゆるゆるスウェット(つんつるてん)は履いたままの武友。
一方、逆に上半身だけパジャマを着ていて、下はすっぽんぽんな草介。
どでかい手に両方の膝裏を掴まれ、膝小僧が上半身にくっつくくらい折り曲げられて。
薄闇に曝された童貞きゅんにお尻の穴。
キス以外、特に何かしたわけでもないのに、すでにはーはー呼吸を乱している武友に見つめられただけで、童貞きゅんはぴくっ、ぴくっ、お尻の穴はヒクっ、ヒクっ、状態だ。
恥ずかしい、このポーズ恥ずかしいっ。
だけど。
タケくんにぜんぶ見られて……それだけで気持ちよくなっちゃ……
「草介の。まださわってないのに。たってる」
前回は<入れ代わりごっこ>の真っ最中だったので「葉月」と呼ばれていた、しかし今はちゃんと「草介」として認識されて、名前で呼んでもらえる。
「あ。草介のチンコ。またぴくぴくって、した」
「あぅぅ……タケくん……」
「草介。かわいい」
「う~~~っっ」
「お尻のココも。ヒクヒクって。震えてる」
「あっっ?」
ベッドに後頭部から埋もれていた草介の尻たぶを左右にむにゅっと割った武友。
お尻の穴をより拡げ、内側まで、窮屈そうに粘膜が密集しているナカも覗き込んでくる。
顔を近づけて至近距離で興味津々に、じーーーーっ。
「やっやだっ、タケくんっ、見過ぎだよぉ……きたないってばぁ」
「ううん。きたなくない。草介のココ。きれい。クンクン」
「わわわっそこはだめっ、かいじゃだめ~~っ!」
「お風呂の匂い、する。クンクン。クンクン」
「ふぇぇ……っ」
「あ、そ、そうクン、泣いてる?」
「葉月」
「だ、大丈夫かなっ、ボク、ちょっと見にいって、」
「確実にお節介だぞ」
「だ、だって、っ、ん、や……っ!」
ソファにうつ伏せになっていた葉月は布張りの生地をカリカリ引っ掻いた。
葉月の背中に体重をかけないよう覆いかぶさった佳織。
肩から毛布を滑り落とし、瑞々しい黒髪の香りを鼻孔で満喫しつつ、華奢な体の下に這わせた利き手で彼の感触をじっくり確かめる。
パジャマズボンとぱんつの下で硬くなりつつある初心きゅんをゆっくり撫で擦る。
「ふぁ……っ」
これまでキスや抱擁止まりだった二人。
こんな風に触れられるのは初めてのことでビクビクが止まらない葉月。
そんな葉月が可愛くて愛しくて堪らない佳織。
絵筆を巧みに操る器用な五指で初心きゅんを真心こめて可愛がる。
葉月が止めたくても止められないビクビクを肌伝いに感じとって、佳織の場合、愛しさが止まらなくなった。
「ふ、ぅ、ぅ、ぅ、ぅっ」
「葉月。このまま……いかせていいか?」
童貞で初心きゅんながらも実はちゃっかり剥けている葉月の先っぽを掌で包み込む。
大人びた手で先っぽから根元まで規則的な愛撫を繰り返す。
「やっ、佳織さっ、だめっ、だめっ、ふあっ、ふぇぇっ」
「……泣き声、さっきの草介と似てるな」
「っっ嫌、そんな……っそんなこと、言っちゃやだ……」
絶頂寸前で体も心も快感に痺れかかっていた葉月だが首を左右にぶるぶる振って佳織の言葉を拒んだ。
あんまりにも可愛過ぎて出来心でからかったつもりの佳織は反省する。
「ごめんな、葉月」
そう侘びて、程よく熱せられていた耳たぶを、ぱくっと。
「んっっっ!!」
不意打ちの刺激に葉月は涙をぽろりさせて……びゅくッッッと、達した。
「ふぅっ……ふぅぅぅぅ……っ!!」
「葉月……」
い……いっちゃった……。
こんなのはじめて。
佳織さん、ボク、風船みたいにどこかにふわふわ飛んでっちゃう……。
ギシっギシっギシっギシっギシっ
「草介……っせっくす、きもちい……っ?」
「タケく……っきもち、い……っきもちい……っ」
上パジャマを着たままの草介は素っ裸になった武友にゆっさゆっさ突き上げられていた。
ベッドに仰向けにされて正常位えっち。
ついつい閉じがちな双眸を開けば、自分の膝を掴んで抉じ開けて固定し、激しく腰を振っている武友が視界に飛び込んでくる。
汗ばんだ全身をフル稼動するみたいに動いている武友にガチキュンしてしまう。
ぱんっ、ぱんっ、肌同士がぶつかり合う音に猛烈に興奮してしまう。
「タケきゅ……っタケきゅん……っ」
お尻の穴の奥の奥で激反りきゅんをズリズリさせていた武友、舌足らずな声で自分を呼ぶ、奥の奥を掻き回される度に童貞きゅんを悶絶させている草介に釘付けになった。
肉食ナマケモノ本性がぶわりと頭を擡げる。
ブチブチブチブチッッ
「ぇ、ぇ、ぇ、ぇっ?」
パジャマ前を強引に左右に開かれてボタンが弾け飛び、びっくりした草介だが。
素肌どころか乳首まで露になって、うっすらぴんくに色づく突起を……勢い任せに吸い上げられて、驚きもそこそこに全身をガクガク痙攣させた。
「草介の、ちくび……。どっちもかわいい……」
「んひゃぁっ、そんなちゅーちゅーされたら……っちくびとれちゃぅぅ……!」
向こうの部屋から聞こえてくる片割れの声を意識に拾う余裕もない葉月。
「っ……っ、っ、っ……んーーー……っ」
ソファの肘掛に頭をもたれさせた彼の初心きゅんは佳織の唇に囚われの身で。
これまで付き合ってきたのは異性のみで同性との経験は皆無だった佳織だが。
「あっ、んっ、んっ、ん……っ」
葉月のものだと思うと堪らなく物欲しくなる。
隅々まで丹念に余すことなく可愛がってあげたくなる。
「かおり、さ……っっらめっ、らめっ……もぉ、ボク……らめぇ……っっ」
「ン……だしていい、このまま」
「そ、そんなぁっ、あっ、待っ、っ、っ、ッ……!!」
温かい口腔にすっぽり捕まってしまった葉月は限界まで胸を反らした。
「あ、あ、あ、あ、あ」
「ッ……ン……ッ」
うそ、うそ、うそ、うそ。
佳織さんにのまれてる。
さっきだしたばっかりなのに、またこんなすぐ、しかも、の、の、のまれてる……っ。
最後の一滴まで飲み干した佳織は口元を拭い、解けかかっていた長い赤髪を雑に一つに結ぶと、おもむろに葉月の真上へ移動した。
両手で顔を覆って恥ずかしがっている葉月につい笑みを零してしまう。
「っ……の、飲ませてごめんなさぃぃ……」
「いいって。俺が強請ったんだから」
か細い指の狭間からためらいがちに覗いた潤んだ双眸。
「お前、可愛過ぎ、葉月」
佳織のそんな一言にどう返したらいいのかわからず、さらに双眸をうるるんさせた葉月なのだった……。
「ふわぁ~おはよ~葉月~カオリ~ン」
「遅いよ、そうクン、いくらお父さん達の帰りが夕方だからって、わぁっ、パジャマどうしたの破れてるよっ?」
「あ! こ、これはっ、そのぉ……」
「帯屋って草食に見えて肉食なんだな」
「野菜も。お肉も。どっちも好き、です」
佳織の言葉に見当違いの返事を武友がすれば。
「「そういう意味じゃないっ、タケくんっ」」
はもったツッコミ、二人はやっぱり仲よし双子。
end
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