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ウチの双子が俺溺愛で困る-5

「んぁぁっばか……っペース考えろ! おい、聞いてんのかっ一弥ぁ!?」 シンクにしがみついた巽己は初っ端から全速力でピストンしてきた一弥に涙目で噛みついた。 エプロンを含めた衣服を身につけたまま、股座の辺りだけを寛がせた一弥は巽己の揺れる尻に目を奪われっぱなしだ。 尻たぶを掴んで左右にぐっと押し開き、勃起した自分のペニスが大好きな人の尻孔にずんずん行き来するのをうっとりと見下ろしていた。 「巽己さんのお尻……気持ちよすぎて……ボク、すぐいっちゃいそうです」 張りのある肌に五指を食い込ませて夢中で腰を振る。 零れ出したカウパーは肉膜を突く度に卑猥な音色を体内で奏でた。 時に広げた掌で背中を撫でられて、巽己は、歯を食い縛る。 「ん、はぁ……っあ……っあ……」 「巽己さん、ボクのでもっと喘いで……?」 腰骨を掴んで固定すると連続して肉奥を突き上げてくる。 カリ首で抉るように強めに粘膜を摩擦する。 「うぁぁ……っもぉ……こんな、の……!」 上擦った悲鳴を上げる巽己に一弥はぺろりと上唇を舐め上げた。 背中を反り気味にしてさらに加速をつけ、肌に肌を乱暴にぶつける。 「あ……!」 一弥は隙だらけの一声を放つと同時に巽己の深奥へどぷりと。 収縮する肉壁に飛沫を打ちつけられて巽己は呻吟する。 直接的な刺激を与えられなかった彼のペニスはひくひく震え、ただ、カウパーを止め処なく溢れさせている。 ずるりと一弥のものが引き抜かれ、掴まれていた腰が自由になると、力なく棚伝いに崩れ落ちていった。 「ちゃんといかせてあげますね、巽己さん」 「う……るせぇ」 「お腹減ってるでしょうけど、もう少し我慢してね? それともボクの精液でお腹いっぱいになりました?」 「……どっから覚えてくんだ、そんな台詞」 一弥は日向の匂いがする巽己の背中に擦り寄り、股間に手を差し入れた。 透明な雫に塗れた硬いペニスを掌に捕らえると、ぐちゅぐちゅ、しごく。 「あ……はぁ……っ」 「ね……これ、一朗には秘密ですよ、巽己さん?」 「………………」 「はぁはぁ、巽己くん……っ」 「んぁ……ひっ……っ」 それは先週のことだった。 一弥がコンビニでバイトの日、夕食後、お世辞にも広いと言えない狭い風呂場。 巽己は一朗とぎゅうぎゅう状態で湯に浸かっていた。 正確に言うならば湯船に浸かる一朗の上に跨らされていた。 「せ、狭ぇ……! 無理だ、って、こら一朗ぉっ」 「うん、巽己くんのなか、すごく狭くて……すっごく気持ちいい」 一朗はふやけた笑みを浮かべて腰をずんっと突き上げる。 堪らず巽己は浴槽の縁を掴んで仰け反った。 尻孔に突き刺さるペニスの狭間から湯が入り込み、いつにもましてぶちゃぶちゃ水音が立つ。 音の響きやすい浴室でせめて声だけはと、巽己は必死で嬌声を我慢していた。 「あ、巽己くんの乳首見っけ」 とっくに視界に入っていたくせに、悪戯にそんな言葉を口にして、一朗は巽己の乳首にしゃぶりついた。 「くっ」 すでに勃起していた突起を恥ずかしげもなく赤ん坊のように無邪気にしゃぶりながら緩やかに律動する。 狭苦しい肉の抵抗をものともせずに亀頭を奥まで打ちつけ、巽己の腰も掴んで上下に浅く揺らし、摩擦を強める。 「うぁぁ……っ、しゃぶるのやめろっ俺はママじゃねぇんだよ!」 思わずそう口走った直後に巽己は後悔した。 七年前、双子の母親は一人と二人を捨てた。 それから一度も音沙汰はない。 後悔に陥る巽己を真っ直ぐ見上げて、一朗は、先輩後輩、仕舞いには道行く犬猫にまですぐ懐かれる飛び切りの笑顔を浮かべて、言う。 「うん、巽己くんは内縁の妻ってやつでしょ?」 「違ぁう!!!!」

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