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サンタがトナカイにキッスした/擬人化トナカイ君×眼鏡美人サンタ

「メリークリスマス! さぁ、みんなにプレゼントですよ!」 小さなお友達から大きなお友達にまでプレゼントを配る上級サンタクロース達。 プレゼント配達作業は上中下クラスに編成されたサンタ達にそれぞれ振り分けられる。 上級サンタは数多いプレゼントを任せられる分、ソリ、トナカイを時間無制限で使い放題、優秀な彼らは手際よく配達を終えるとサンタの里へ安全ソリ運転で華々しく帰還する。 上級サンタの一人である白雪(しらゆき)も広大な範囲に渡るプレゼント配達を無事終了させて里の中心地にある自宅に帰ってきた。 上級サンタ専用の高級マンションだ。 サンタ候補生にソリの片づけを任せてきた白雪は上階の我が家へ着くと。 スリムな体型に羽織っていたクリムゾンカラーなるレザーコートを優雅に脱ぎ、軍服に近い作りの上級サンタ衣装姿で、愛用の知的デザインなるフレームがうっすらワイン色なツートーンカラーの眼鏡を拭きながら。 所在なさそうに突っ立っていた彼ににこやかに笑いかけた。 「今夜はお疲れ様でした、カイ君」 「そっそんな……!」 彼はトナカイ人間のカイ君、ベースは人間で、トナカイに自由に変身することができる。 温厚で働き者の好青年だ。 そんなカイ君、上級クラスの中でも人々に人気があって他のサンタからもリスペクトされている白雪にブンブン首を左右に振ってみせた。 「白雪サマこそ……ッ今日はほんっとうにお疲れ様でした! 俺っ、白雪サマのソリを走らせることができて、あの、身に余る光栄でした!」 「そんな」 大袈裟な、と白雪は微笑みながら囁き、瀟洒でゴージャスなアンティーク棚からワイングラスを二つ取り出すと、これまたクラシカルな円形の猫脚黒テーブルにそっと置いた。 「プレゼント配達の成功を記念して飲みましょう、カイ君?」 「よっ喜んで!!」 それがどうしてこうなった。 「ちょちょちょ、しっ、白雪サ……っ!?」 「ん……美味ですね、このワイン」 白雪、繊細なるグラスから赤ワインを嗜むのではなく。 カイ君の逞しいグランドペニスに惜しむことなく滴らせて世にも淫らなるテイスティング。 上質な白革手袋を纏う五指により愛撫されて否応なしに勃起を誘われ、隆々と屹立する肉棒に絡まる濃厚なる成熟しきった葡萄酒。 冴え冴えたる美貌を歪ませるでもなく舌先をそよがせてワインと共にカイ君を味見する白雪。 アンティーク椅子をぎしぎし言わせてカイ君は呻吟した。 「あぁ……っ白雪サマ、そんなっ、こんなこと……」 真っ赤になったカイ君に、白雪、白磁にも似た今にも透き通りそうな白肌に薄紅を交じらせて微笑んだ。 「……君は嫌ですか?」 んなわけがない。

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