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続・raspberryな恋人-4
「あっあっあんっあっ……ん!」
二人はそのまま玄関前の床で靴を履いたままことに及んだ。
正常位で、押し開いた両足の狭間に深く腰を落とし、藤耶は短いストロークで小刻みに抽挿する。
智弘の揺れる足先から革靴が脱げそうになっている。
床に背中がすれて痛い。
そんな痛みを上回る甘く深い刺激に智弘はつい悲鳴を上げそうになる。
「ぁぁああ……っんんぅ~……!」
悲鳴を抑えるために智弘は藤耶の肩に噛みついた。
シャツに歯列を埋め、喉奥で切なげに呻吟する。
「んんぅぅぅん~~……っっ」
正直、痛い。
そんな痛みを上回る甘くきつい締めつけと健気な姿に藤耶は無我夢中になって溺れる。
「は……っあ」
短い呼吸を繰り返して集中的に奥を突く。
膨張したペニスを根元まで包み込んでくれる智弘の過保護なナカにお返しの愛情を幾度となく送りつける。
「も……出そう、です……」
「ちょーだい……っあっくんの、このまま……!」
藤耶の着るシャツの一部を唾液でぐちゃぐちゃにして、智弘は、願った。
藤耶は言う通りにした。
一頻り腰を激しく突き動かした後、ぴたりと、ピストン運動を止める。
狭い内壁の中心にぐいぐい捩じ込まれたペニスの先が一息に弾けた。
「……あっ……あっ……」
奥に注ぎ込まれる藤耶の片鱗に後孔の奥を焦がされるような錯覚を受け、智弘は、肢体をひくつかせる。
真上に迫る体にぎゅっと抱きついた。
「……あっくんの……せーし、きてる……」
子供みたいに手加減のない力でしがみつかれて藤耶は思わず小さく笑う。
足先から滑り落ちた革靴の片方が尻にぼてっと落ちてきた……。
「は……しょぉの、さん……っ」
ベッドに移動すると二人はまたすぐにセックスした。
ワイシャツを着たままの智弘が藤耶に跨り、騎乗位で、腰を振っている。
「あ……ん……きもちいい……きもちいいよぉ、あっくぅん……」
えろい眺めだ。
さっき射精しなかった智弘のペニスは上を向き、カウパーでびっしょり濡れそぼっている。
「……服、汚れる」
「あん」
寝そべっていた藤耶が僅かに上体を起こしたので、振動が生じ、智弘はきゅっとナカを締めた。
一度いっている藤耶は余裕をもって魅力的な締めつけを味わいつつ、ワイシャツに手を伸ばす。
残りのボタンを全て外して肩から滑り落とした。
「ん……俺も脱がしてあげる」
一端、智弘は腰フリを休めて、藤耶にバンザイさせるとシャツを一気に脱がせた。
玄関からベッド周囲にかけて二人の服やら持ち物で転々と散らかっている。
「……升野さん、動いて?」
「ん……動いてあげる」
智弘は自身の唇を舐め上げて、色っぽく笑い、休んでいた腰フリを再開した。
自分のいいところに当たるように器用に腰をくねらせる。
「あぁぁ……ん……」
肉の壁に挟み込まれてしごかれる悦びを堪能するのと同時に、藤耶は、我が身に跨って絶頂を追う智弘の媚態に見蕩れた。
脱げかかったワイシャツが両腕に引っ掛かっているのが、また、ツボである。
「あ……やぁ……っいきそぉ……あ……っ……んっやぁ……!!」
休んでいたはずの藤耶に真下から何度か勢いよく突き上げられて智弘は背筋をぞくぞく痙攣させた。
充血したペニス先から白濁の糸が放たれる。
胸元へぴしゃりと濃厚なる飛沫が舞い散った。
「はぁぁ……っあ……ふぁ……」
我が身の真上でしどけなく達した智弘のイキ様に藤耶は、また、滾る。
括れた腰を直に掴むと上下前後左右に揺らし、また、自分も容赦なく突き上げた。
「あっあぁぁんっぁっぁ……!」
「升野さん……しょぉのさん……っ」
結局、その夜はなんだかエンドレスになってしまった。
一時間だけ眠った智弘は欠伸を連発しながらも藤耶のアパートから出社していった。
「いってきま~す、あ・な・た」
「……いってらっしゃい、升野さん」
午後から講義のある藤耶は共に早起きして智弘を見送った。
今日は金曜日だ。
今夜も升野さんと会える。
……また今夜も升野さんお持ち帰りしよう。
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