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トモ活しちゃう?-6
ほとんどの生徒が帰宅して静まり返った校舎の隅っこ。
「く、暗ぃ、ぃ……っ怖いよぉ、樫井……っ」
男子トイレの個室で凛空の情けない悲鳴がか細く響いた。
下の制服はずり下ろされて露出したペニスにしっかり絡みついた長い指。
元気いっぱい起立した、今にも弾けそうな熱源に刻みつけられる過激愛撫。
先っぽは血色よく膨張し、脈打つ棹は擦られる度に素直に悦んで、瞬く間に体中が昂ぶっていった。
「電気点けたらバレるだろ」
ロック中の扉に縋りつく凛空の背中に樫井は密着していた。
「う、う、う……樫井って……樫井って……まさかパパ活もしてるとか……」
「は?」
「だって、男相手にこんな……こんなこと……普通、できな……」
「こんなこと、って、こんなこと?」
樫井は休ませていたもう片方の手も追加した。
根元の膨らみ二つ、掌で緩々と揉み上げながら、熟れがちなペニス先端をコスコスしごき立てた。
「ん、ん、ん……っあ、ぅ、く……っ……樫井ぃ……パパ活っ……してるの……?」
「誰がやるか」
「あっあっ……樫井ぃ……っ……ふわぁぅ……っあぅぅ……」
「お前、鳴いてるみたいな」
「っ……鳴いてなっ……あうっ……ふぅぅぅぅ……っ」
マフラーを巻いたまま、全身じっとり汗をかいた凛空はもどかしげに背中を引き攣らせた。
びゅくっっ……
「はっ……」
短い爪が扉を何度かカリカリ引っ掻いた。
土日、当の樫井でヌいちゃっていた割に、健全な十代男子高校生は勢いよく白濁飛沫を放った。
「あぅーーーー……っっ」
マフラーによだれと熱持つ吐息を染み込ませ、ブルブルゾクゾク達した凛空に、樫井は意地悪そうに口角の片方を持ち上げた。
「怖がってた割にマトモな量出したのな」
「っ……樫井……樫井ぃ……延長……」
きもちよすぎて、理性がログアウト気味な凛空のおねだりに、無愛想男子はスゥと目を細めた。
「図々しい、調子乗るな、幸村」
ぎゅっと強めに握りしめられて凛空は「ぎゃんっ」と悲鳴を上げた。
「大声で鳴くな、馬鹿」
「ううぅぅ……痛ぃ……」
「うるさい」
「樫井、樫井ぃ……」
「何」
凛空はすぐ背後に迫る樫井をぎこちなく見上げた。
「俺が買うから……俺だけ相手して……」
ほんの一瞬、ブルリと震えた乾いた目に向かってお願いした。
「俺のことだけ、樫井で、きもちよくして……?」
男子トイレの奥の個室で密やかに紡がれる卑猥な音色。
「んっ、んっ、ぅっ、ぅっ……はっ……あ……んっ」
未だに扉と向かい合っている凛空は切なそうに眉根を寄せて容赦なく増していく快感の虜になっていた。
一度達した凛空のペニスに頻りに擦り寄る樫井のペニス。
背後から太腿を割って入り、重なり合ったところを、利き手を添えて同時にしごき立てられた。
「樫井のと……擦れて……ぅ」
やっぱり、樫井の、でっかい。
いっしょにしごかれて、すっごい感じる、すっごいきもちいい。
「樫井ぃ~~……っ……きもちい……チンコ、きもちいい……いっしょにズリズリされるの、いい……」
病みつきになりそうな擦れ合いっこにすっかりめろめろになっている凛空に、樫井は、短く歯軋りした。
「延長料金、高くつくからな……ッ」
「あ、っ、あ、あ、早ぃ……っ……またいっちゃう……っ……っ……っ」
短め茶髪に鼻先を沈め、生まれて初めて男に興奮して宿った昂ぶりを、思いっきり解放した……。
ちょっと今樫井の顔見れない、です。
「早く金出せ、出さなきゃ家までついてくぞ」
「や、やめてよぉ、樫井、ヤクザみたい」
「金払え」
夜の帳が下りた帰り道。
車道のヘッドライトは鮮やかに際立ち、強まる冷え込みに誰もが寒そうに足早に歩道を行き交っていた。
「い、いくらだっけ」
「二万」
「えぇぇぇえ」
思わず立ち止まって青ざめた凛空に樫井は平然と言う。
「ツケといてやる」
それもそれで怖い。
節約しないと。
昼におやつ買うのやめよ。
「うう……寒い」
「風よけになってやってもいいぞ」
今、樫井にくっついたら、いろいろぶり返しそうで、怖い。
てかなんかいろいろ言い過ぎた。
こどもみたいに独り占めしたくなって。
「これまでの風よけ代払え」
「えぇぇぇえ」
樫井のこと好きになってる、俺。
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