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SATURDAY,JUNE ☓☓ at ☓☓ PARK-10
「さすがにちょっと恥ずかしい、允」
洗剤の芳香が香る雑然とした狭い脱衣所。
床に座り込み、閉じられたドアに背中をもたれさせた槇哉は、足の間に割り込んで這い蹲っている允に言う。
「濡らしとかないと俺が痛いだろ」
ボクサーパンツ一丁の允は、チノパンのホックを外し、その先を渋っていた槇哉の代わりにファスナーを下ろした。
ジィィィ……
家中に満ちる静寂にやたら大きく聞こえたような気がして、気恥ずかしい槇哉は、小さく息をつく。
「触るからな」
一言そう断って、允は、ボクサーパンツをずり下ろして槇哉のペニスを外気に曝した。
すでに張り詰めて勃ち上がりつつある熱源。
根元を支えると、何の抵抗もなく、舌を。
「あ」
つい声が出た。
窮屈なスペースで悩ましげなポーズをした幼馴染みが自分のペニスを舐めるという、何とも刺激の強い光景。
否応なしに体がより張り詰めていく。
先端を丁寧に濡らされて口内にまで迎えられると、ペニス全体がジンジンと疼いた。
「ん……ビクッてした」
裏筋をゆっくりと舐め上げていく允の舌に腹底が無性にざわついた。
「指噛むだけじゃ、足りないよな……もっとちゃんとマーキングしとかないと……」
邪魔そうな前髪越しに上目遣いに視線を投げつけてくる幼馴染みの、大きく開かれた口に見る間に呑み込まれていく。
喉壁に突き当たるまで迎え入れられた。
舌端が熱心に纏わりついてきて、しごかれ、吸われ、食まれて、小刻みな刺激にさらなる勃起を誘われた。
「きもちいい」
速やかに全身を駆け巡った昂揚感に脳天を痺れさせ、槇哉は、手を伸ばした。
前髪を掻き分け、後ろへ梳いて、伏し目がちでいた允の頭を撫でた。
「ん……俺も……マキちゃんに撫でられんの、いい……」
いい加減、素直過ぎて、かわい過ぎる。
こんな幼馴染みを見るの初めてだ……。
「……なぁ、允、顔上げて?」
どんどん上昇していくペニスの熱を口内で切に噛み締めていた允は、一端吐き出し、顔を上げた。
あんまりにも甲斐甲斐しい唇に胸を掻き毟られた槇哉は、前のめりになって允にキスした。
床に這い蹲っていた彼を膝上まで引っ張り上げ、向かい合って、湧き上がる欲求に忠実に口づけた。
「ん……ん、ん……マキちゃんの……ちょうだい……」
きゅ、と握り締められた。
「っ……でも、ここだとやっぱり……部屋の方がいいだろ?」
「移動すんのヤダ……ここでほしい」
「床だと痛いんじゃないのか」
「……あのさー、マキちゃん、俺さ……」
片手で槇哉の肩を掴んで、もう片方の手を自身の股間へ。
すでに明らかに屹立していたボクサーパンツを撫で上げて……允は告白した。
「俺、痛いの、割と好きだから」
思いも寄らなかった突然の告白。
槇哉の喉はゴクリと鳴った……。
閉ざされた脱衣所のドアの向こうから聞こえてくる声。
「あ、あ、ぁ……マキちゃっ……あっ……あっ……」
上擦った声音で頻りに允は鳴いていた。
洗濯機と洗面台の狭間、ぐちゃぐちゃになった幅広のバスマットを背中に敷いて、左右に開かせた足の爪先で何度も虚空をなぞって、喉を反らして。
「ああっ……はぁ……あ、あ、あ……ん……っ」
ずっと声を上げている允に槇哉は釘づけになっていた。
後孔奥まで迎え込まれた。
じっとり熱く、うねっていて、キツク、ペニスを搾り立てられているような危うい刺激に満ち満ちていた。
槇哉は服を脱ぐタイミングも掴めないまま全裸になった允に覆い被さった。
身も心も滾らせて幼馴染みとのセックスに夢中になった。
「允、挿入 れられただけで……こんななるの……」
二人の狭間で反り返った允のペニス。
先端割れ目はしとどに濡れ、透明な糸まで垂らしていた。
「……マキちゃんに挿入れられたら、こんな、なる……」
日頃は無愛想、朝や休み時間は音楽ばかり聴いている允は、今にも溶け落ちそうな双眸で槇哉に見惚れた。
「よすぎて……ぜんぶ……きもちいい……」
允が喋る度に奥がキュウキュウ締まって槇哉は眉根を寄せた。
「あ……その顔、かっこいい……マキちゃん……好き……」
こんなの反則だ。
こどもの頃よりこどもみたいに素直になるなんて。
槇哉は骨張った允の腰を掴んで抱え込み、一頻り奥に当たるように律動した。
允はバスマットの上でエビ反りになって感極まった。
槇哉のペニスを手加減なしにぎゅうぎゅう締めつけ、独りでに屹立した熱源から白濁の飛沫を放埓に迸らせた。
「あーーー……っっっ……っっっ」
後孔への刺激のみで絶頂に至った幼馴染みに槇哉は改めて目を奪われた。
衝撃的なくらいヤラシイ絶頂っぷりに腰をビクつかせ、短く歯軋りし、咄嗟に彼の中から脱した。
「は……ッ、ッ」
達した。
数回、ペニスを痙攣させ、すでに白濁が散っていた允の腹に勢いよく放った。
「あ……」
「ッ……ごめ……みつ、る……ッ……はぁ……」
自分の真上で、自分の腹目掛けて射精した槇哉に允は生唾を呑み込む。
服を着たまま汗をかいて、息を荒げ、教室では決して見せない険しげな表情を浮かべる彼に改めて惚れ惚れした。
「……マキちゃんにマーキングされた……」
槇哉は「う」となる。
達したばかりなのに物欲しくなって、きっと負担になるからと、我が身を抑え込もうとすれば。
「マキちゃん、おれ、おかわりほしい」
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