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SATURDAY,JUNE ☓☓ at ☓☓ PARK-14
槇哉が二回来たことのあるラブホテルへ二人は向かった。
「消毒させろ、マキちゃん」
部屋に入るなりキャップを放り投げて胸倉を引っ掴んできた允に槇哉はキスされた。
黒のレザーソファに押し倒され、乗っかられて、問答無用に唇にむしゃぶりつかれた。
「ん……もっと口開けろ……」
強請られるままに差し出した。
もどかしげに角度を変えては口内を激しく掻き回す允に、自分もまた、舌尖を滑り込ませて温んだ微熱を欲した。
「はぁ……っ……なぁ、マキちゃん……」
息継ぎの際に上擦る声で問いかけられた。
「ナカミチさんにキスされて感じなかったよな……?」
隠しきれない不安そうな上目遣いに槇哉は心臓まで昂ぶらせる。
「……允は?」
「は?」
「允だって何回もあの人としたんだろ」
「マキちゃん……過去なんか気にしないんじゃなかったのかよ……」
『俺は、そんなこと、過去なんか気にしない』
「そのつもりだったけど……いざ、相手を前にしたら……むり。嫌でも考える」
自分の意見をすんなり変えた槇哉の両頬を允は愛しげに撫でた。
深くキスをして、わざとらしく水音を奏で、舌先を吸い上げた。
「ふ……」
「んぶ……それもそれで嬉しい、俺は……」
「あ」
愚直なくらいすんなり反応したペニスを細身のブラックデニム越しに、広げた掌でなぞられて、槇哉はさらに体を熱くした。
「あつい……」
掌に伝わってくる硬さに、瞬く間に耳朶の際を朱色に火照らせて目を瞑った槇哉に、心の底から允も同意する。
「ん、そーだな……ぜんぶあつい……せっかくだし、昔みたいに二人で水風呂入ろ……」
「……入る」
「で、さ。舌入れられて感じたのかよ?」
しつこく問いかけてくる允の下唇に槇哉はかぢりついてやった。
本番に至るのは日曜日振りだった。
「あ……マキちゃんの……おれんなか挿入 ってくる……」
白いバスタブに水を溜めていきながら槇哉は允のなかを訪れた。
一週間振りの熱い抱擁にペニスを包み込まれる。
後孔奥でさらに硬くし、怒張させ、カウパーを溢れさせた。
「んっ……でっかくなった……」
緩やかな曲線を描くバスタブに背中をもたれさせ、両手で縁を掴み、允は大きく胸を反らした。
「俺んなか……いっぱい引っ掻いて……」
全体的に濡れ渡った黒髪、前髪越しに覗く双眸は間接照明の仄暗い光を孕んで、いつになく重たげに見えた。
「こう……?」
悶々とざわめく仮膣内で力強く膨張したペニスを抜き挿 し、させる。
狭まり合う内壁を掻き分け、馴染ませるよう、焦らずゆっくり小突いた。
「あ、ぅ……っ……そこ……」
「この辺か?」
允は何度も頷いた。
血の流れが集中して鮮やかに色づき、あからさまに屹立した彼のペニスも、槇哉の腰遣いに合わせてピクピク揺れていた。
「あ……あ……あ」
緩やかなピストンのリズムに合わせて紡がれる嬌声。
素直に体中を反応させる允に槇哉の独占欲は満たされていく。
「ゆっくりなの……ン……やばい……」
ひんやりしたバスタブの中で何度も身を捩じらせる彼の締めつけにのめり込んでいく。
腹底で暴れ回る本能に従い、次第に突く速度を速め、最奥までしっかり連打した。
「あっ、あっ、っ、ん、ん、ん……っ」
「水、冷たいのに……熱い……」
かつてない興奮に唆 された槇哉は浮ついた眼差しになって問いかけた。
「允、後ろからしてもいい……?」
最奥を抉じ開けられて念入りに貫かれ、甘苦しい眩暈に囚われていた允は、半開きだった双眸で槇哉をぼんやり見つめた。
「……んっ……」
一端、引き抜けば、後を追うように浮かせた腰をブルリと痙攣させる。
明け透けな媚態により掻き立てられた槇哉は、流しっぱなしにしていた水を止め、思考が一時停止している允の体の向きを変えた。
「ン」
冷水が半分ほど溜まったバスタブの縁に正面からもたれさせ、上半身を起こし、片方の尻たぶをやんわり掴む。
天井を向くペニスの根元に片手を添え、向きを調整し、露骨に開いていた後孔に慎重に戻していく。
「ん、ん、ん、ん、ん……っ」
尻丘をブルブルさせ、背筋を引き攣らせ、允は堪らなさそうに喉を鳴らした。
奥まで突き立て、両手の五指を左右の尻たぶに浅く沈め、途方もなく滾る槇哉は律動を再開した。
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