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求愛フラストレーション-24
ーー自分達以外の誰かに奪われるなんて絶対に許さないーー
「ねぇ、幸太、またはんぶんこさせて?」
「あのときみたいに、俺と真希生ではんぶんこ、いいよな?」
何やら意味深な手つきで体を弄り始めた二人に幸太は思いの丈をぶちまける。
「おれはビスケットじゃない!! はんぶんこできない!! はんぶんこむり!!」
(ショックすぎる)
優しい真希生が女子に対してあんな言葉使うなんて。
誰からも頼りにされてる大和が、彼女のことを……使い捨て……。
「うううっ……猫かぶり! 二人とも猫かぶりすぎだ~~っ……離せ~~!!」
全力でジタバタして幸太が抱擁を解こうとすれば。
「猫が好きだから猫かぶりも許してくれるよね? ね、幸太?」
「散々引っ掻かれてきたんだし、俺達に噛まれるくらい平気だろ?」
二人揃ってハグを強め、幸太の抵抗を捻じ伏せにかかった。
(なんで気づかなかったんだろう)
今までずっと一緒にいたのに。
まさか二人がこんな性格だったなんて、ちっともわからなかった。
これからも昔と変わらない関係がのんびり続いていく、そう思っていたのに……。
友達以上の好意、初めて知った二人の本性に衝撃を受け、幸太はちょっぴり泣いた。
大好きな幼馴染みの悲しむ様に良心を痛めるかと思いきや。
「幸太の泣き顔、久し振りに見る」
「俺にも見せてくれ」
「ッ……いだだだだ!」
逆に興奮した大和・真希生。
大和に至っては強引に幸太の顎を持ち上げ、真上から泣きっ面を覗き込んできた。
「泣き顔、昔と変わらないな」
Sっ気のある腹黒な彼は無理な姿勢でさらに涙ぐんだ幸太に見惚れた。
「俺ね、幸太の涙、ずっと味見してみたかったんだ」
なかなかヤンデレな真希生は奥二重の目から涙が溢れ出すのを今か今かと待ち望んだ。
(ていうか)
大和と真希生、今からどーするつもりなんだ?
ま、まさか……いやいや、そんなわけ……仮にも幼馴染みで友達なんだから……そんなひどいことするわけが……。
「幸太、痛くしないから……ね」
「お前の処女も、はんぶんこさせてもらうな」
(する気満々!!!!)
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