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君は幼馴染み-3

「――熱いな」 ポツリと呟いたかと思えば大和はベッドから離れた。 勉強デスクの上にあったリモコンで冷房をオンにし、すぐさま幸太の元へ戻ってくる。 「ただいま」 今度は幸太を横向きにして背中にぴたりと密着してきた。 後ろからハグするような体勢で、ズボンの中に、手を。 「あ」 「かたくなってる」 「だって……大和がバカみたいに乳首吸うから……」 「乳首、やっぱりイイんだな」 「うるさいっ……あ、こらぁ……っ……っ……」 下着越しに撫でていたのが、下着の内側にまで手が入ってきて、直に撫でられて。 幸太はベッドから落ちそうになっていたクッションを手繰り寄せ、ぎゅうぎゅう抱きしめた。 「先、ちょっと濡れてる」 「うぅぅうぅぅっ……大和の変態ぃ……大和のばかやろ……っ」 「俺にすっかり感じるようになった」 「なってないもん……」 「嬉しい」 濡れていた先っぽが大きな手にすっぽり包み込まれる。 やんわり揉み立てられ、パンツの中でシコシコされて、幸太はぐっと唇を噛んだ。 「声、出せよ」 うなじに触れる自分の息遣いにさえビクビクしているというのに、意地になって声を我慢する幸太に、大和はそっとため息をつく。 「あ……待っ……」 幸太のズボンと下着をずらして童貞ペニスを取り出すと、ゆっくりゆっくりシコシコした。 「は、ぁ……っ……ぁっ……んっ……っ」 「なぁ、気持ちいい?」 「んっ、ん……ン」 「感じる?」 「ぁ……ぅ……ふぅ、ぅ……っ」 クッションに顔を突っ込んでフゥフゥしている幸太に大和はこっそり笑みを零す。 ほんのり赤くなっていた耳たぶに、かぷっと、噛みついた。 「あっ」 柔らかなところを甘噛みしてソフトな刺激を送り込む。 掌の内側でみるみる張り詰めていったペニスをテンポよくしごいた。 「あ、ぁぁ、ぁ……っ……は……っ」 「幸太、気持ちいいか?」 「んっ……く……」 「なぁ……顔見せて?」 そうお願いしておきながら、大和はクッションをむんずと掴むと無情にも奪い取り、ベッドの外へ放り投げた。 「ッ……! い、意地悪すんなぁ……大和のばかぁ……」 ふにゃふにゃになった締まりのない顔で文句をぶつけてきた幸太に、満杯状態にあった大和の愛情は氾濫する。 絶頂を意識した手つきで幸太のペニスをしごき立てた。 「ぁっ、ぁっ……んっ……もぉ……っ」 「幸太、いいから、ほら……」 「んっ、ンっ、ん……っ……ぁ、ぁ、ぁ……っ……っ……!!」 幸太は達した。 幼馴染みに愛情たっぷりしごかれて切なげに身震いし、射精した。 昨日も、一昨日も、その前にも「こーいうこと」をしたのに。 大和にあれよあれよと流されて呆気なく簡単に果ててしまう。 (おれって、おれって……もしかしてちょろいの……?) 冷房が効き出した薄暗い部屋にクチュ……クチュ……と卑猥な音色が立つ。 「幸太の、ぬるぬるしてて、気持ちいい」 やや上擦った大和の声に幸太は辟易してしまう。 現在、上の制服を脱いで半裸になった大和のお股にお座りしている状態で。 反対に下の服を脱いだ幸太の童貞ペニスと、ベルトを外しファスナーを全開にして取り出された幼馴染みの経験値豊かなペニスが、ふんだんに擦れ合っているわけで……。 「や……やばぃ……これやばぃぃ……」 ベッドの上であぐらをかく大和を跨ぎ、その肩を掴み、至近距離で彼と向かい合った幸太は泣き言を洩らす。 「ていうか、大和……ほんっとう毎回思うんだけど……」 (チンコでかすぎ! そんで勃ちすぎ!) さり気なく割れた腹筋に反り返りそうなくらい屹立した熱源。 大和の大きな手で一纏めにされ、共にしごかれると、絶妙な摩擦感に幸太の全身は一段と熱せられた。 「き、昨日も一昨日も、その前もシたのにぃ……なんで毎回こんな反応すんの……このスケベチンコ……」 射精して濡れていた幸太のペニスに執拗に纏わりついてくる。 裏筋同士が強めに擦れ合った際には脳天までビリビリと震えるような快感が生じた。 「それは……幸太に毎回興奮しまくってるからだろ……」 発達した胸筋がしっとり汗をかいていて、目のやり場に困っていた幸太は上目遣いにぎこちなく大和を見る。 「お前とこーいうことするの、堪らない、何なら一日中シてたい」 「このスケベ……」 「でも、幸太だって。またかたくしてるよな……?」 大和の先走りも加わり、ヤラシク滑るペニス同士が糸を引いてぬるぬるずるずる擦れ合う。 経験豊富な熱源のくっきり段差つきカリ首による刺激が特にえげつない。 「あっ……大和……」 露骨な快感の連続に幸太は無意識に甘えるように幼馴染みを呼んだ。 「ん……なに? 可愛い声出して、そんなに気持ちいいんだ……?」 「わ……わかんな……」 「コッチは素直に反応してるのに……」 「んぁっ……さ、先っぽばっか擦んなぁ~~……」 「何なら、さ……」 大和にお座りして身悶えていた幸太はバチバチ瞬きする。 「俺のこと、お兄ちゃんって呼んでみるか……?」 (大和の変態!!!!!!!)

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