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君は幼馴染み-4

「だっ、誰が呼ぶかっ……この変態スケベっ」 「だって。幸太、俺のことお兄ちゃんって思ってたんだろ」 「それはしっかり者の大和のことでっ、こんなスケベ脳な大和のことじゃなぃぃ……っ」 ぎゃーすか喚いていた幸太はビクリと全身を痙攣させる。 お尻を掴まれたかと思えば前後に揺すられて、隆々と勃ち上がった昂ぶりに熱源がヌチュヌチュと擦れ、繰り返される快感にクラクラした。 「んんっ……ぁ……や、大和……ちょっと……」 大和自身が腰を振ってくると快感は倍増した。 小刻みな腰遣いに、青筋を立てて怒張するペニスに、いつになく険しげな幼馴染みの顔つきに幸太のお腹の底はキュンッ……と勝手にときめいた。 (なんか、これって……本番ごっこみたいな……) うわ、どうしよう、ほんとにやばい。 なんかもう大和の全部がスケベ過ぎて、頭ん中、溶けそう……。 「なぁ、幸太……本番はいつにする……?」 腰を揺らしながら尋ねてきた大和に幸太は口をパクパクさせた。 「幸太と早くセックスしたい……」 「っ……ま……だ……まだむり……だって、こんなの……」 「怖いか……?」 「怖ぃぃっ……絶対裂けるっ……こんなん挿入(い)れられたら……お尻壊れちゃうだろぉ……」 あからさまに怖気づく様子に容赦なく煽られた大和は、節くれ立つ五指を幸太の小尻に深々と食い込ませた。 問答無用にぐっと抱き寄せる。 リズミカルに律動し、病みつき必須の過激摩擦をこれみよがしに強めた。 「あっ、あっ、あっ」 「なぁ、夏休みにシよう……?」 「ちょっ、待っ……チンコやばぃっ……裏ぁ、すごぃっ……」 「ちゃんと馴らしていくし。優しくするから」 片手が添えられ、また二人一緒にしごかれてビクビクしていたら、耳元で大和に囁かれた。 「……幸太の一番奥まで絶対に気持ちよくしてやる……」 手触りのいい滑々した彼の肩に幸太は思わず爪を立てる。 カリ首から上を満遍なく愛撫され、重なった鈴口を親指でコスコスされると、匂い立つ首筋に咄嗟に顔を埋めた。 「大和……い……いく、いっちゃぅ……」 「ああ。一緒にいこうな……?」 「んっ……一緒に……」 「可愛い、幸太……俺もやばい、いっぱい射精(で)そう……」 「っ……っ……大和ぉ……ぁっ……いきそっ……いきそぉ……っ」 「俺も……ッ」 低く上擦る吐息に後押しされて、最終的には一緒にがむしゃらにグチュグチュしごかれて二度目の絶頂へ、幸太は大和と共に感極まった。 「ん~~~~……!!」 「はぁ……ッ」 大和の剥け育った頂きの尿道口からは濃厚な白濁が次から次に迸った。 達している最中の幸太の熱源が瞬く間に大和のもので染まる。 互いにとろとろと濡れ合った……。 「あ、あ、ちょっ、今だめ、今コスんないで……!」 射精の余韻でビクつく我が身を未練がましく再三擦りつけ、大和が射精しきろうとするものだから、幸太は目を白黒させた。 「おれもぉ二回いった……! 二回いったから……!」 「ん……俺はまだ一回しかいってない……」 「このスケベスケベスケベスケベッ!」 結局、そのまま延長された擦り合いっこ。 大和の濃厚白濁で上から下まで濡れ渡った熱源を彼のスケベペニスで擦って擦って擦り上げられる羽目に。 「もぉ……おなかへったぁ……っ……ぁぅっ……ゃぁ……っ」 「もう一回、一緒にいこうな、幸太……ほら、次はお前が握って……?」 「ぅぅぅっ……ぬるぬる、すごいぃぃ……あんっ……ち、乳首吸うなぁっ……同時に色々やんなってばぁ~~……!」 「ん……」 「うぅううぅぅっっ……大和のばかぁ……っ……っ……!!」 (……幼馴染みなのに……) ……大和がこんなにもスケベだったなんて、おれ、知らなかった……。 「また峯くん決めたぁ!! やばくない!? やばいよね!!」 「早過ぎて撮影できないっ」 「ボールになりたい……」 一学期の終業式前に催される球技大会。 優勝したクラスとバスケ部が対戦するというエキシビジョンマッチで体育館は大盛り上がりだった。 (大和はやっぱバスケしてるときが一番かっこいいなぁ〜) ちなみに大和は優勝クラスのメンバーだった。 部活仲間を相手に楽しそうに伸び伸びと対戦している姿は、コート上で誰よりも映えていて、確かにやばかった。 「峯センパイのクラスが勝ったぁ!!」 試合終了を迎えたコートに盛大な声援が送られる。 補欠だった幸太は体育館の隅っこで、たくさんの生徒越しに幼馴染みの晴れ晴れしい活躍を目にしていた。 (……夏休み、ほんとに大和と本番シちゃうのかな、おれ……) 半袖・半ズボンの体操服を着た幸太は、ついついよからぬことを考え、一人赤面していたのだが。 「幸太」 試合を終えたばかりの大和が目の前に颯爽とやってきて目を見張らせた。 「これ、もらうな」 そう言って、肩に引っ掛けていたタオルをさっと奪っていったものだから、ぎょっとした。 「お、おれが何回も顔拭いたやつ~」 ゆったりしたシャツにハーパンというバスケ部の練習着を着た大和は、水玉柄のタオルで顔の汗を拭い、自分の首に引っ掛ける。 「幼馴染み、うらやま」 「カレカノかよ」 周囲から聞こえてきた会話に幸太は沸騰しそうな勢いで赤くなった。 大和は素知らぬ顔でクラスメートの輪の中へ戻っていく。 お試し期間であることを、幸太は、もうすっかり忘れていた。

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