11 / 596

えっちな年下は、好きですか。-2

両想いになった一嘉と壬琴。 「あの、先輩……俺、今まで全然……誰とも付き合ったことなくて」 「俺も男相手は初めてだ。だからお前と一緒だ、折枝」 「あ……っ先輩……っ」 上条宅に家族が誰もいない日。 これまで彼女が二人いた一嘉はできる限り優しく、慎重に、壊れ物を相手にするように壬琴を。 たとえ男同士だろうとエチケットは守って、かつて購入していたゴムをちゃんと使用して。 「ん……っっぁぁ……っっ」 折枝はいわゆる草食系なのかもしれない。 こんなに魅力があって経験ゼロだったんだ、あまり関心がなかったのかもしれない、いわゆる性的なコトに。 「先輩……」 放課後、自宅、いつものように差し入れだけ渡して勉強の邪魔にならないよう帰ろうとした壬琴を一嘉は引き留めた。 母親から飲み物を受け取って自分の部屋に入るとベッドに並んで腰かける。 じっとしていた壬琴の肩を抱き寄せてしばし心の底から息抜き。 これで十分だ。落ち着く。 何もかも初めてな折枝に無理はさせたくない。 平均体型である自分より男っぽい胸に片頬を埋もれさせた壬琴は。 甘く安らかなひと時に綺麗め二重の双眸を意味深に曇らせた……。 「上条先輩、俺だと……だめですか?」 放課後の校内だった。 特別棟、音楽室で吹奏楽部が部活動に励んでいるフロアの男子トイレ。 何故か狭い個室にまで連れてこられた一嘉は……言葉を失っていた。 「……俺だと勃たないですか……?」 あの大人しい控え目な壬琴がその場に跪いたかと思えば、チェック柄のスラックス越しに、こ、股間に頬擦りしてきたのだ。 「先輩とは一度だけ、それからは……一度も……」 構ってほしい猫のように股間に頬擦りしていた壬琴は動揺している一嘉を、やはり遠慮がちに上目遣いに、そっと見上げた。 何たる魅惑的構図。 「俺は……先輩と……もっとそういうこと……」 壬琴は頬の次に唇を押し当ててきた。 肌理細やかな頬を満遍なく発熱させて、はむ、はむ、してきた。 「したいって……思ってます……」 きっちり上げられていたジッパーヘッドにかじりついて、そのままジィィィィ……と下へ。 手を使わずに全開にしてしまった。 そうして次はボクサーパンツ越しに、あむ、あむ、してきた。 予想外の行為に益々絶句している一嘉の熱源に微弱な刺激を送り続ける壬琴の唇。 やがて太腿に添えられていた手が移動した。 ごそ、ごそ、ボクサーパンツのフロントを弄って前穴から、とうとう。 「先輩の……熱くなってる」 外気に取り出された優良ペニス。 服越しにやんわり刺激されただけですっかりかたちを変え、ビク、ビク、仰け反っている。 青筋までくっきり浮かんで、エラは太く張り出し、存分な剥け感に漲っていた。 「上条先輩の……やっぱり、すごい」 限界まで顔を近づけた壬琴は見る間に潤んだ双眸で上級生ペニスをまじまじと観賞した。 「ずっと好きだった先輩の……この間、俺のこと優しく解してくれた、すごく熱くて……太いの……」 根元近くを掌で支えられて華奢な五指がおもむろに絡みついてきた。 「こんな……ビクビクして……先輩の……ほんとにすごい……」 震える唇が直に。 張り出たエラから連なる亀頭に緩々と密着した。 鮮やかに艶めく先っぽがあたためられるように上下の唇に優しく挟み込まれる。 「ん……ぷ……先輩……」 抑えられた小さな声で一嘉を呼号して、壬琴は、上級生ペニスを一舐め。 湧いてくる唾液を塗りつけるように、また、一舐め。 「折枝」 止めることも先へ促すこともできずに棒立ちとなっていた一嘉を前髪越しに見上げて。 壬琴は控え目な微笑交じりに囁きかけた。 「先輩の熱くて太いの……食べさせて……?」

ともだちにシェアしよう!