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えっちな年下は、好きですか。-6

壬琴はたいてい始発の新幹線に乗って一嘉のおうちへ午前中にやってくる。 『いらっしゃい、壬琴』 『先輩……お邪魔します』 まだ自分を先輩呼びする壬琴を部屋に招き入れた一嘉はちょっと笑った。 『もう先輩じゃないから。名前で呼んだらどうだ』 『……すみません』 『朝、何か食べてきたか? 何か作ろうか』 目の前にあった一嘉の背中に壬琴はそっと抱きついた。 グレーのパーカートレーナーを華奢な五指できゅっと握りしめ、ぎこちなく頬擦りし、恋しかった匂いを胸いっぱい吸い込んだ。 『逆に……先輩に食べてほしいです……俺のこと』 壬琴、離れてから、もっとやらしくなったかもしれない。 今回みたいに三連休には必ず来てくれる。 ありがたいけど申し訳なくて、馬鹿にならない交通費を折半しようとしたら頑なに拒まれた。 『平日限定の、高校生可のバイト始めたから……大丈夫です』 そういえばまだ何のバイトが聞いていない。 どんなバイトだろう。 『お客様、きもちいいでしょうか……?』 こら。どんなバイトを想像してる、俺。 「すみません、ちょっと探してるモノあるんですけど」 ついつい上の空で棚の整理をしていた一嘉は気を引き締めて仕事に集中した。 夕方から終業まで忙しくてあっという間に過ぎて行った勤務時間。 外出寸前まで壬琴とシっぱなしで昼食をとっていなかったので、休憩でおやつを食べたものの、それでもお腹が空いた。 「お疲れ様でした」 社員のスタッフにきびきび挨拶して職場を後にし、スーパーのタイムセールでお弁当を二つ買って帰宅した。 「おかえりなさい、先輩」 一嘉を出迎えたのはきらきら眩い壬琴の生太腿だった。 「壬琴。それ。どう考えても寒いだろ」 「上は先輩のトレーナー、借りました……ズボンは、先輩の、大きいから……」 壬琴は何故かいつも着替えの下着は余分に持ってくるのに服を持ってこない。 一嘉が今朝まで来ていたグレーのパーカートレーナーを着て、下はボクサーパンツだけ、ぶかぶか大き目サイズで絶妙な具合でお股が隠れている。 その上、萌え袖ときた。 「バイト……お疲れ様です」 彼シャツならぬ彼トレがやたら様になっている壬琴に労われて、素直に嬉しい一嘉は高校生恋人の頭を軽くポンした。 「お腹空いただろ。弁当、買ってきたから」 「え……」 「あ。もしかして何か買って食べたか?」 まさかその恰好でコンビニへ? 『や……お尻、覗かないでください……』 「特に食べてないです……」 「あ。そうか。そういえば壬琴って何のバイトしてるんだ?」 「……コンビニです」 「あ。コンビニ。普通の?」 「……普通の? 普通じゃないコンビニって……?」 彼トレ姿でえろさ倍増した一つ下の高校生恋人に実は微妙にてんぱっている一嘉は、精神を落ち着かせるため深呼吸した。 「弁当、あたためるか?」 「あの、先輩……続きは……?」 キッチンで買ったばかりのお弁当をレジ袋から出していた一嘉の背中に壬琴はぴたっとくっついた。 「続き……しませんか?」 「壬琴。お腹、空いてないのか?」 「空きましたけど……」 壬琴は一嘉の正面に両手を回して、ぎゅ……っと、一つ上の大学生恋人を抱きしめた。 「俺……続きがしたくてしたくて……我慢できなくて、ひとりで……ここで……」 「え」 『あ……ん、先輩、ごめんなさい……あん、あん、おなにぃ、止まらないです……』 「すごく……疼いて、淋しくて……自分の指……いれました……」 「指」 『ぁはぁぁ……さっきまで、先輩にゴリゴリされてたお尻……指じゃ足りない……生のペニスほしい……』 あられもない壬琴のひとりえっちを想像して性欲が空腹を一気に上回った一嘉は。
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