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ツンなジキルはインファンテリズムハイド持ち-6

森永には親友がいた。 高校からの付き合いで現在も同じ学部に通っている、杠葉との関係を唯一打ち明けている相手だった。 「ユズちゃん、マジかわいい! 目に入れてもちょっと痛いくらいでガマンできると思う!」 「ハイハイ」 友人宅でお酒もなしに年上恋人に全開デレる森永に親友はうんうん頷いてやる。 「だけど、お酒苦手なんだろ? あんまり飲ませるのもな」 「え~~~。まぁ、そりゃ、そーだけどさ」 ユズちゃん、ほんと、えっちでかわいくって素直で。 ユズさんはクールでツンツンだから、まぁ、そこもコミで好きにはなったんだけど。 『今度の祝日? マウスの世話で研究室にいるが』 俺よりネズミの世話が大切みたいだし、つまり俺ってネズミ以下?  うん、やっぱり俺的にはユズちゃんともっといろいろ……デヘヘ。 「実はフリだったりしてな」 デヘヘと笑っていた森永は親友の言葉にキョトンした。 「性格上、自分のキャラ上、甘えられないから? お酒に酔ってるフリして森永とイチャついてるとか」 「なんでお前にそんなことわかるんだよっ、まっ、まさかユズさんのこと好きなのか!?」 「別に好きじゃない、つーかよく知らない」 「なんで大学一の美人知らないんだよ!! このバカ!!」 「どう返事したら怒られないの、俺」 あれがフリ? ですと? 『ユズぅ……おなかへったの……森永のヨーグルト、おなかいっぱい、ほちぃ……』 『近い。遅い。歩きづらい』 マジですか、ユズさん、ユズちゃん? 俺、ちょっと思いついちゃったんですけど、試してみても……よいですか?
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