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とらいあんぐるふぁみりー-2

三人の父親が帰ってきた。 三つ揃いのストライプスーツに撫で上げた黒髪、父と言うより兄のような鋭気と若々しさ、それでいて威厳も兼ね備えた男、紅史郎(こうしろう)だ。 会社を経営している代表取締役の紅史郎は職場に近いホテルに連泊、というかほぼホテル住まいの身で自宅に戻ってくる日が限られている。 突然の帰宅に絡み合ったまま呆気にとられていた弟双子と長男だったが。 「ッ……あっ、おかえりなさい、父さんっ」 「ただいま、雛汰」 「今日、ビーフシチュー作って、あっ、温めようかっ?」 「明日の朝に食べる。雛汰はシャワーを浴びてきなさい」 「あっ、はいっ」 「浴びたら寝室に来るように」 「あ……はい……」 弟汁がくっついたままの頬をぽっと赤らめる雛汰。 顔を見合わせた弟双子は次に父親である身長180以上の紅史郎をじろっと睨む。 粗末な精子って、アンタ譲りなんですけど? 「雛汰はどうして私のところへ来てくれないのかな」 「だって、父さん、忙しいと、思って」 「お前のためならいつでも時間をつくるよ?」 「ッ……それに……旭くんと陽くんのごはん、作らないといけないし……あン」 主が留守ながらも掃除は怠らなかった寝室、ダブルベッドで、雛汰は背中から父親に抱きしめられた。 「ッ……あ、ン……あん」 全裸の二人。 父親に貫かれた息子の肉孔。 弟双子を凌駕するその存在感に雛汰は今にも蕩けてしまいそうだ。 たっぷり愛撫されたペニスは先走りの透明蜜を溢れさせ、しとどに淫らに濡れていた。 「私より旭と陽が大事。そういうことか」 耳元で紡がれる、しっとり艶ある低めの声音に鼓膜までぞくりと粟立つような。 「違うよ……どっちも大事だよ……? 大切な家族でしょう?」 「お前は優し過ぎる」 太く長いさも大人な指が雛汰の胸元へおもむろに。 淡く色づいていた突起が指先に囚われて。 しつこくじっくり捏ね繰り回されて。 「あ、あ、ンっ、ン」 「大切な家族とはいえ、どちらかを選択しなければならない時もある」 「せ……選択?」 「どちらかを切り捨てなければならない時が、ね、覚えておきなさい」 「や……やだ、そんなの、おれ、みんなのこと、が、好き、ッ、ン、あ、はぁッン」 最奥を貫くだけで静止したペニス、反対に乳首ばかりを集中的にクニクニグニグニ弄くられて雛汰は甘い悲鳴を。 「あ、はぁっ……父さ、っン……あン……ッ」 「すごい締めつけだ」 「はぁぁ……父さぁん……あ……」 膝裏を持ち上げられて大胆に両足を開かされ、恥ずかしいポーズに、雛汰の双眸は否応なしに潤んだ。 より奥の奥へ父親の剛直が及ぶ。 ずぷ、ぬぷ、抜き挿しが始まる。 「あンっ、擦れてる……ぅ」 「ああ……私のペニスと雛汰の一番奥、こんなに擦れてるね」 「あっ……あっ……んっ……んっ……」 「このままいきなさい」 耳たぶを啄まれながら優しく囁かれて雛汰はこどもみたいに何度も頷いた。 散々弄くられて腫れた乳首を痛いくらい尖らせ、紅史郎の腕の中で仰け反った。 「ぁぅーーーーっ……い……っく……っっ」 一段とびくついたペニスの先端から迸った白濁飛沫。 尖っていた乳首にびゅるりと飛び散り、ぬるりと、肌に滴る。 ぶるぶると震える下腹。 最奥を突く父親のペニスを狂的に締めつけて久しぶりの絶頂に浸る。 「はぁっはぁっはぁっ……はぁっ……」 律動を休めて、紅史郎は、とぷとぷと精液を噴き零す我が子のペニスにゆっくり触れた。 最も卑猥に濡れた尿道口を親指でぬるぬる擦り上げる。 ぷちゅ、ぬちゅ、と静寂にわざと音を立てる。 「あンっっ……やぁ……ッ」 「射精したばかりだから、ね。少し痛い?」 「ん……痛ぃ、けど……ン……きもちいい」 「素直だね、雛汰、可愛いよ」 ベッドに腹這いに寝かされた。 腰を突き出すようなポーズに導かれて、いったばかりで力が入らないものの、雛汰は健気に父親のために踏ん張る。 「ン」 浅くなっていた繋がりが再び深みを帯びる。 体位の移行で微妙にずれたピストン域、馴染ませるように、ペニスが緩やかに出入りする。 潤滑な行き来が望めるようになると、一気に、速度が上がった。 膨張した熱い熱い肉塊が激しく激しく奥まで打ちつけられた。 「ッッーーーー……っっあっあっン、ぁっあっ」 頭の中がまっしろになるくらいの猛攻。 射精して落ち着きを取り戻していたはずのペニスが湿った股間で再び硬くなっていく。 「あっあああっあっあっゃっあっああんっ」 息もつかせぬ連打に踏ん張りが解けてベッドに倒れ伏した雛汰、紅史郎は我が子の細腰を掴んで支え、勢いある律動を保つ。 「あーーーーー…………ッッッ!!」 最奥に流れ込んできた熱流。 雛汰は華奢な肢体を頻りに悶えさせながらも、一滴残らず、かつて教え込まれた通りにその身でもって嚥下した……。 「あれ、ビーフシチューがない?」 「俺らが夜食でぜーんぶ食べた」 「ごめんね、雛にぃ」 「父さんに食べさせようと思ったんだけど、どうしよう、作り直そうかな」 「「えっっ」」 土曜日のキッチン、手間のかかるブランチを作ろうとしている雛汰を前に弟双子が気まずそうに顔を見合わせていたら。 「雛汰、作らなくていい、外へ二人で食べにいこう」 朝からびしっとスーツ姿の紅史郎、エプロンをつけようとしていた雛汰の細腰を抱き寄せて食事に誘う、ぶすっとしている弟双子をちらりと見、フフン顔。 「外でごはんなら旭くんと陽くんもいっしょに行こう?」 「え?」 「オヤジと飯なんて激マズだけど」 「雛にぃのお誘いなら行くっ」 (俺と雛汰、久々に二人きりの食事デートに出かけるつもりが、余計なパツキンクソガキがついてきやがった) (クソオヤジが) (クソオヤジ!) (家族みんなでランチとか、わぁ、すごく嬉しい) こっそりはしゃぐ雛汰を真ん中にし、性格も顔立ちもそっくりな父親と弟双子、こっそり口汚く互いを罵りつつバチバチ視線をぶつけ合うのだった。

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