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とらいあんぐるふぁみりー-12
後ろから強めにがっしり抱きしめられて雛汰の頬は素直に上気した。
自分の胸を締めつける両腕にそっと両手を添え、幸せそうに笑い、伏し目がちに囁く。
「ここにずっといたいから……おれ、太らないようにする」
「雛汰は雛汰だ。どんなにぽっちゃりになろうと私は逃がさない。ずっと捕まえていてあげるよ」
「ほんと……? 嬉しい、父さん……」
父と長男の激甘ぶりに砂を吐きそうになる弟双子。
「胸の方はどうなっているかな」
お腹から上へ移動した掌。
胸元にぴたりと宛がわれて雛汰はピクンと揺れた。
「ン」
「ここは変わらないな」
「そこ……くすぐったい……」
「これからもっとしっかり愛撫するようにしたら。雛汰の胸、大きくなるかもしれない」
もこもこパーカーの下で胸を揉みしだかれて雛汰は自然と内股に。
「胸はすぐに大きくならないが。雛汰の乳首はすぐコリコリ硬くなるね」
「い……いっぱい揉むから……」
「どこを揉まれたら? どうなるんだい?」
「ッ……おっぱい揉まれたら……おれの乳首……すぐコリコリになっちゃう……あ……」
伏し目がちだった雛汰はパチパチ瞬きした。
服の内側から紅史郎の両手が去り、素直に淋しくなり、チラっと背後に視線をやる。
ジィーーーーー……
「あ」
上までちゃんと閉じていたファスナーが下ろされていく。
外しきるのではなく、途中まで下ろされて、雛汰の胸が控え目に外気に覗く。
日焼けに疎いスベスベ白肌。
片方の乳首が見えるか、見えないか、絶妙な具合に隠れている。
「今日は父の日だから」
ダイニングテーブルで硬直している双子を華奢な肩越しに冷笑し、紅史郎は、仄かに赤くなった耳にしっとり艶ある低めの声音を注ぎ込んだ。
「何をしても受け入れてくれる、そうだね、雛汰?」
日当たりのいい窓辺のソファで、双子の見ている前で、愛する雛汰の胸を片方だけ直に揉む。
もぞもぞと波打つもこもこパーカー。
指の狭間にコリコリ乳首を挟み込み、緩々と擦り上げてやれば、雛汰は背筋を震わせた。
「クソオヤジ……ッ」
「独り占めしてずるいッ」
好き勝手に振る舞う父親がもちろん気に喰わない旭と陽だったが。
「そんな揉まれたら……もっとコリコリしちゃ……」
自分達を相手にするときとは明らかに違う、いつにもまして色っぽい、紅史郎に甘えている雛汰をもっともっと見つめていたい欲もあって。
「ひゃ……っぁ」
コリコリ化した乳首を念入りにつねられて雛汰は下腹部をより火照らせた。
周囲は気心の知れた家族ばかり、特に恥じらいも葛藤もなしに……自ら股間を悩ましげに撫で撫でした。
「雛汰」
「父さぁん……」
「前よりも敏感になってやしないか」
紅史郎の大きな手が雛汰の手をすっぽり覆い隠す。
「や……っ」
捏ね繰られた乳首の頂きを爪弾かれ、抑えられない反応を示した性器を撫で上げられて。
雛汰は紅史郎の懐でか弱く悶えた。
「雛ニィ」
「雛にぃ」
借りてきた猫みたいに珍しく大人しくしている中学生双子。
紅史郎はフフンと冷笑を深め、もこもこショートパンツの内側に利き手をゆっくり……。
「あっっっ」
「もうこんなに硬くして。やっぱり淫乱な兎さんだ」
「っ……おれぇ……そんな淫乱なの……? 父さんに触られて、すぐおちんちん硬くしちゃう、おれって……淫乱なの……?」
「雛汰は誰よりも淫乱だ」
「あっん……っあっあっあっ」
「何回かしごいただけで、もうこんなにペニスをぬるぬるさせて」
「んーーー……っっおちんちん……っきもちい……っ」
「乳首だって」
「ひゃっっ」
「ほら、はち切れそうなくらい、もうこんなにコリっコリだ……ほら、同時にいぢってあげたら、どうなんだい、言いなさい、雛汰」
「ぁっぁっ……乳首、と、おちんちん……っ同時にいぢられたら……すっごぃ、すっごぃ、きもちぃぃ……っっ」
もこもこパーカーの下で乳首をクニクニ、もこもこショートパンツの下でペニスをコスコス。
見えないようで見えているような、父親と長男が繰り広げる着衣前戯に双子はもう釘付けだ。
双子の視線の先で雛汰は急にガクリと項垂れた。
「あーーーー……っっっ」
華奢な肩が一段と痙攣し、引き攣った肢体、詰まった声。
数秒間一時停止した後、くたぁり、紅史郎の胸にもたれかかる。
はぁはぁと息を乱して口内に溜まっていた唾液をごくっと呑み込む。
「……雛ニィ、いったの?」
「え……もう? ほんと?」
弟双子も同じくゴックンした。
普段、自分達が絶頂するばかりで兄を置いてけぼりにしていた旭と陽。
そんな二人に紅史郎はドヤァ……顔を決める。
「さて。そろそろ私の寝室へ移ろうか」
まだ呼吸が落ち着いていない雛汰をひょいっとお姫様抱っこした紅史郎、ダイニングテーブルで過剰に内股になって悔しそうにしている双子へ声をかけた。
「盗み見したいなら勝手にしろ」
「ッ……誰がするか!」
「ッ……ッ……!」
旭はかろうじて言い返し、陽は何も言えず。
「旭くん、陽くん……冷蔵庫にケーキがあるから……オヤツに食べてね? あ、モンブランは……父さんのだから……ね?」
紅史郎の腕の中で雛汰もかろうじて弟二人にそう声をかけた。
下着と共にずるんと下ろされたもこもこショートパンツ。
スベスベした雛汰のお尻に規則正しいリズムで打ちつけられる紅史郎の。
「ふゃあんっ……父さ……っ、あんっ!あんっ!」
タレ兎耳つきフードをかぶって、ヒモの先のポンポンを絶え間なく揺らす、ふにゃふにゃになりかけの雛汰。
ダブルベッドにしがみついて空中に腰だけ高く突き出した我が子を紅史郎は欲望のまま溺愛する。
「あんっっっ!」
「兎さん雛汰は誰よりも淫乱で……誰よりも可愛いよ」
「ッ、ッ、ッ……父さぁん……っおれぇ……っ誰よりも、っ父さんのこと、っ好き……っっ」
規則正しかったリズムが荒れ出した。
寝バックで雛汰を突き上げながらネクタイと下肢の服を緩めた程度の紅史郎はうっとり囁きかける。
「雛汰……誰の婿にもやらないよ……ずっと私といなさい……いいね?」
「うん……っっ……とうさぁん……」
「うーーーッむかつくッあのオヤジッ」
「ぅぅぅ……ッ雛にぃ……ッ雛にッ」
「いつか絶対……ッギャフンと言わすッ」
「いッいッ、言わすーーーッ」
父親限定永久反抗期真っ只中な双子の口元にはモンブランの成れの果て。
end
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