69 / 132

ふつつかな三兄弟でゴメンナサイ-3

三月半ば、有休をとった次男の竹流(32)が実家に帰ってきた。 来週の三連休には長男の松国(33)が帰ってくる予定で、母親は合わせて休みをとれば家族全員揃ったのに、と口を尖らせたが「なんでわざわざ。うざったい兄貴と顔合わせなきゃなんないの」と竹流は苦笑いしていた。 出前でとった寿司と母親手作りの天ぷらを並べた夕食ではイトコの結婚話が話題になって。 「え、結婚? 予定ないなー。今は仕事楽しいし。え、三十路にもなって独り身なんて? かーさん、ウチの会社、そんなのごまんといるよ? ていうかそーいう話は兄貴に振って? 安定の公務員、選り取り見取りだろーにねぇ。これはもう小梅に託すしかないかなー、我が家の命運は」 「……やだ、めんどくさい」 三十路の年子兄弟とは一回り以上も年の離れた末っ子の小梅(16)は二つ目の上マグロをもぐもぐしながらぼそっと言う。 「小梅だって選り取り見取りだろー? え、小梅にはまだ早いって? は、髪切れって? まーまーまーまー!」 アプリコットカラーの長めの髪を美容師みたいにセットした竹流は父親にビールの酌をしながら笑って誤魔化すのだった。 ★五時間後 「ん……っ下に聞こえちゃうよ……っ」 「だいじょーぶだって……」 「あンっ」 零時過ぎ、明かりを消して真っ暗な末っ子の部屋。 乾いた室内にギシ、ギシ、ギシ、規則的に紡がれるベッドの軋み。 「あ……んっ、やぁ……っん、ん、んっ」 ベッドに横向きに寝そべった小梅は緩みがちな唇からつい声を洩らす。 片足を大きく持ち上げられて。 すぐ背後に迫る竹流に側位で……気もそぞろに解されたアソコの内側で……ギンギンに勃起した深夜ペニスがぐぷぐぷと浅い上下運動を繰り返していて。 「んーーーー……っ」 「声ガマンしてる小梅、かわい」 「ッ……タケ兄の、ばか……っ」 「……小梅はかわいーね」 キュゥキュゥと締めつけてくる肉奥にペニスを擦りつける。 みっちり張りついてくる内粘膜にぐいぐい割り込ませて、ずりずり、ずりずり。 トレーナーにスウェット、サイズは違うが二人とも似たようなパジャマ代わりの服を乱し、階下で眠りについた両親に気づかれないようこっそり深夜Hに勤しむ。 「はーーー……家ですんの久々……コーフンするわ」 「ぁ……っぁ……っ」 「小梅と最初にシたのも……ココだったもんな? あんときの小梅もマジかわいかったー……」 「や、やだ……っ」 「とーぜん、初めて、だったもんな?」 みっちみちなアソコ奥をずーりずーりペニスで擦り上げながら、竹流は、カウパーでヤラシク濡れ渡った小梅の先っちょをクチュクチュと愛撫した。 「ゃ……っっ」 「あの頃は包茎ちゃんだったのに……今じゃこんなに剥けちゃって」 「や、ら、ぁ……っおちんちんクチュクチュしないで……っ」 「えっちなちんぽになっちゃったなー」 持ち上げられた方の足先をぴくぴくさせて、小梅は、薄目がちに竹流をちらりと見る。 一度も染めたことのない黒髪を目許に滴らせ、色白な頬を紅潮させ、半開きだった唇で次男に問いかけた。 「っ……タケ兄……ほんとにないの?」 「ん?」 「結婚の……予定……」 「ないよ?」 先っちょを執拗にクチュクチュされてさらに下肢を濡らした小梅は恥ずかしそうに言った。 「結婚するときは……ちゃんと教えてね……? いきなり……しないでね? 急に結婚相手とか紹介されたら、オレ、びっくりして……泣いちゃうかもしれないから」 小梅はマジで天使だな、主に俺の。 「ん、わかった、ちゃんと教える」 「ひゃっ……」 「でも、まだ当分しないし。だから安心していーよ、小梅?」 「んっんっぅっぅっ……」 さらに奥を突き上げられて、先っちょクチュクチュが激しくなって、全身まっかになった小梅は必死で声を我慢する。 春の一夜、誰にも秘密の近親相姦は空が白むまでクチュクチュ続いたのだった。 ★一週間後 三月三連休、長男の松国が実家に帰ってきた。 次男を欠かした家族でお彼岸の墓参り、その後は最寄りの中華料理店で早めの夕食を食べ、やはりイトコの結婚話が話題になって。 「結婚……? あんまり出会いがなくて……飲み会で知り合ったり、相談所で相手を見つけた、そんな話も聞きはするけど。え、お見合い? うーん、それはちょっと……そもそも、当て、あったっけ? だよね。でもまぁ、もしも機会があるんなら……」 「マツ兄、食べないならちょーだい」 取り分けただけで手をつけていなかった松国のエビチリを取り皿ごと奪った小梅。 手つかずの黒髪に眼鏡をかけた、さもお堅そうな松国、とっておいた好物を小梅に平然とモグモグされてちょっとショックを受けるのだった。 ★六時間後 先程から浴室でシャワーの音がずっと途絶えない。 「こら、小梅……ッだめだっ、やめ、ッ、ぅ、あ……ぅッ」 タイル壁と向かい合った松国の背中にぴたりと寄り添う小梅。 浴室だから二人とも当然裸だ。 上背ある長男のなだらかな双丘の狭間には末っ子の利き手が悩ましげに差し込まれていて。 極小アナルにねちっこく繰り返される指ピストン。 中指と薬指、細いために難儀することなく根元まで潜り込み、秘められた性感帯を小突いてくる。 「あぁぁぅっ……や、やめなさ……っ!」 小声で懸命に注意する松国の腰は……先程からずっと揺れっぱなしだ。 まるで自らピストンをせがむように。 細い指二本じゃ物足りないとでも言いたげに。 「こんな体だと結婚できないよ、マツ兄」 先にシャワーを浴びていた松国の元を訪れ、髪もそれほど濡れていない小梅、背伸びして囁いた。 「お嫁さんにペニバンつけてもらう? バイブ突っ込んでもらう? じゃないと絶頂射精できないもんね? あかちゃん、つくれないもんね?」 人差し指も捻じ込む。 三本指で拡張したアナル内でずぶずぶずぶずぶ高速指ピストンを刻み込む。 「ッッッッッッッッ」 洗髪も終えて全身しとどに濡れた松国は壁に縋りついた。 正直に反り返ったペニスがぴく、ぴく、きもちよさげに反応している。 シャワーに混じって透明な蜜も滴っていく。 「あーあ。後ろだけですごい勃起してる。お嫁さん、えろ過ぎてヒくかも」 前立腺をぐりんぐりんしていた三本指が一息に引き抜かれた。 眼鏡を外していた松国が震える眼で振り返れば小梅は楽しそうに笑っていた。 「退いて? シャワー浴びる」 「……」 「オレの部屋で待ってて」 松国は返事をせずに俯きがちに浴室を後にした。

ともだちにシェアしよう!