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エクストリーム系家族-8
「ん、っ、んっ、っぅ、ッ、ン、ん、ぅ……ッ」
がむしゃらに色んな角度から求められ、クチュクチュと引っ切り無しに口内を鳴らされて、レイジは三狼の羽織る黒パーカーをきつく握り締めた。
息継ぎもままならない激しいキスに次男もまた夢中になった。
いとおしい弟に全て捧げてしまいたいと、放埓に口を開き、びっしょり濡れそぼつ唇を執拗にぶつけ合った。
「んっ……む……ッ……!」
二人の狭間で反り勃っていたレイジのペニスをぬるりと包み込んだ三狼の手。
「あ、あ……三狼ぉ……」
「レイジも……射精する?」
「っ……してぇ……このままお前の手で……手ぇ、動かせ……」
「レイジ、コッチもぬるぬるしてる……」
やたら長く白い指が興味津々に絡みついてきた。
絡みついてきたかと思えば。
いきなり全速力でしごかれた。
「ひッッッ……ちょ、待っ、はや、速ぇッ、んな、いきなりッ……もぉっ、でッ……射精 るッッ……!!」
レイジは三狼の肩を鷲掴みにして弓なりに背中を反らした。
加減がわからない弟にしこたましごかれながら達した。
しかも、達しても尚しごかれて、しごかれて、しつこく連続する刺激にレイジは涙ながらに弟に爪を立てた。
「やめッ、三狼ッ、ッ、も、さわんなッ、ッ、ッあ、こ、らッ、おい……ッ」
言われた通りにやめたかと思えば。
腰を掴まれて、ぐーるぐーる、大きな弧を描いて回し動かされた。
仮膣に居座り続けているペニスが内壁に擦れて生じる絶妙な摩擦感。
レイジはとうとうぼろりと涙した。
「レイジ、泣いちゃやだ」
「ッ……お前が……ずっと俺んなかで硬ぇから……あ、あ、あ、だ、か、ら……動か、す、な、っ、ン、ン、ン、ぅ、ン」
今度は掴んだ腰を大きく上下に動かされた。
怒張したままのペニスがロングストロークで後孔を行き来し、切なすぎる感覚にレイジは三狼のお膝の上でガクガク仰け反った。
「んんんんんッ……お前ッ……ほんとに初めてかよ……エロ過ぎねぇか……」
「ぼく、えろいの?」
幼稚な笑顔を浮かべた三狼はより一層えげつない行為に出た。
「はッ……はぁ……ッッッ……!?」
軽々とレイジを抱き上げてベッドから床へ移動した。
まさかの駅弁体位で仮膣奥をズシンと貫かれる。
全身を揺り動かされ、パンパンと音まで立てて連打された。
「てめッ、みつ、ろぉ……ッあ、あ、あ、だ、め、こ、れ……ッ……や……!」
紐ブーツを履いたままの三狼は壁と我が身でレイジを挟み込んだ。
初セックスに滾り続ける下半身をこれみよがしに露骨に振り立てた。
「ごめん、レイジ……ぼく、とまんない……」
自分達の似顔絵やら怪獣やら、幼稚園児が描いたイラストみたいな画用紙が画鋲でたくさん貼りつけられている壁に背中を擦らせ、レイジは半開きの吊り目で三狼を睨んだ。
「謝んじゃねぇ……俺だって……望んだんだから……」
「レイジ……ぼくのこと好き……?」
「んっ……俺の、大切な、狼……あっ、ん……………好きだよ……」
汗ばむ尻丘をぐっと掴まれ、懐っこいペニスで仮膣を無邪気に突き上げられ、レイジは三狼の頭を全力で掻き抱いた。
「あ、あ、っ、ん、ああっ……いつか、絶対……二人で……暮らせるように……すっからな」
「レイジ……好き……ぼくの大切な家族……大好き……」
「んっ……んっ……三狼……っ……っ……」
無心になってじゃれついてくるように腰フリをやめない末っ子に苦笑し、溺愛し、次男は夜通し大切な家族を甘やかした……。
翌朝の食卓にて。
「久し振りにレイジと一緒に朝ごはん、嬉しいな」
ダイニングテーブルにお手製の出汁巻き玉子、焼き鮭、豆腐とエノキのお味噌汁、炊き立てのごはんなどを片手で並べた、片腕を三角巾で吊っている凌貴。
「今夜はみんなで待ち合わせて外食にでも行きましょうか、ロイ●かガス●かびっくりドンキ●か」
新聞紙を広げている、片頬にはテーピングされたガーゼ、レンズの片方にはヒビが入っている何とも物騒な黒縁眼鏡をかけた皐。
「皐、スペアの眼鏡あんだろ、そっちかけりゃあいいじゃねぇか」
黒マスクを顎下に追いやってマイ湯呑みに注がれたほうじ茶を飲むレイジ。
「眼鏡を壊した三狼へのあてつけですよ」
「三狼、学校へ行く前に下の中小路さんに謝っておくように」
パーカーに学ランを重ね着した三狼は「ごめんなさい」と二人にあっかんべーしながら謝った。
「俺も一緒に行ってやる、三狼」
「あんまり三狼を甘やかさないでください、レイジ」
「べー」
「三狼、僕達より先にレイジの処女を奪った恨みは後生忘れないからね」
「やめろッ、朝にする話かッ、耳が腐るッ……そろそろ行くぞ、三狼」
「うん」
次男とお揃いの黒マスクをした末っ子は食卓に残る父親と長男をチラ見し、リビングを出て行った。
「今、あっかんべー、しましたね」
「完全、調子に乗ってるね」
「昨夜はまぐれに過ぎません」
「可愛いレイジは僕達のもの」
「レイジ、中小路さんに、なんて言う?」
「兄弟喧嘩でうるさくしてサーセンでいいだろ」
「兄弟でせっくすしてうるさくしてごめんなさい?」
「違ぇよッッそれ誰にも言うじゃねぇぞッッ」
いとおしい黒狼にじゃれつかれて肩を竦めるレイジ。
次男を巡る家族抗争はまだまだまだまだ永らく続きそうだ。
end
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