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ひとりじゃできないもん-2

「なー、あづ、やっぱ今日もむり?」 「いっつも毎日ごはんつくるとか、むりっ、お前えらいよなー」 「そんな軽く言うなよ。ちょっとは考えて物言えよ」 いつも別れる交差点、真面目な友達とめんどくさがりやの友達が言い合いを始めた傍ら、千榛は「おれ、好きでやってるし。今日もむりだから」と明らかに二人の耳に届かない小声ぶりで返事をして足早に帰宅した。 『明日は遅くなりそうだし夕飯はいらないから』 「おとうさん」 遮光カーテンで窓辺が閉ざされて薄暗い無人のリビング。 千榛はぽつりと父親を呼んだ。 明かりを点けずともまだ明るい浴室。 ヌチュ、ヌチュ……ヌチュ……っ 「ん・ん・ん……っふ……ぅ……っ」 何とも甘ったるい千榛の声が静かな空間に溶けていく。 同時に紡がれるヤラシイ音色。 風呂蓋にうつ伏せて頻りに腰を揺らす褐色男子の下半身から聞こえてくる。 「は・ぁ……っぁぅぅ~~……っ」 気持ちよくて堪らなさそうな声を洩らす千榛はもちろん全裸で。 大胆に突き出された褐色小尻。 双丘の狭間に息づく極小アナルに、ゆっくり、ぬぷぬぷ、出し入れされているのは……軽薄なまっぴんく色の、パール状の、やわらか素材の、紛れもないアナルスティックだった。 なめらかな褐色肌を滴るローション。 初心者向けアナルスティックを途中まで捻じ込んで、自ら開発した前立腺付近に刺激を送るように、慣れた手つきで動かす。 「は、ふ……」 滴ったローションで濡れそぼつ中学生ペニスを同時にしごく。 ちゃんと剥けた、艶々した色合いの性器を、夢中になってシコシコする。 ぴっくん、ぴっくん、快楽を抑えられずに波打つ体。 いやに過激な自慰プレイにのめり込んで、よだれを溢れさせて、呼号する。 「おと、ぉ、さん……っ」 徐々に早くなっていく両手。 中学生ペニスの先っぽをしごき立て、アナルスティックを小刻みにずぷずぷぬぷぬぷ、発達途上の体に病みつきになった刺激を送り込む。 「きもち、ぃぃ……っおとぉさんっ……おとぉさ……っっ」 ガチャっ まさかの開閉音。 一瞬にして強張った褐色の肌身。 放課後の禁断ひとりえっちに耽って潤んでいた吊り目が大きく見開かれる。 「……千榛……」 続いて聞こえた父親の声に思わず落ちた涙……。

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