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ツイン出張は蜜月flavor-6

靴下に覆われたままの爪先が不要な力に漲って不自然に強張り続けていた。 「んっ……あ……っ」 テーブルにぶつかる膝、取り皿から転がり落ちた箸、すでにラグに着地した空き缶。 「菰田……っ」 熱と強さ漲る掌にペニスを撫で上げられる。 華奢じゃない、滑らかではない、部下である男の手に。 いとも簡単に包み込まれてしまう。 「あ……俺、も……っ」 「いいですよ」 「ッ……うう……あ、あ、あ……ッ……ッ、ッッッ!」 これまでこの身に感じたことのない力強い愛撫に腹の底まで火照らせた。 ソファに預けた上半身、喉元にネクタイを絡ませ、第一ボタンのみ外したワイシャツの胸を大きく反らして。 永崎は射精した。 「は……あっっ」 解放感ある放精に勝手に腰が揺れる。 その行為中も薄目がちに見つめていた菰田の手をためらうことなくしとどに濡らす。 部下のワイシャツを握りしめていた上司の両手がぎこちなく離れていく。 「……これって……浮気になるのかな」 「風俗と思ってもらって構いません」 ティッシュで手を拭く菰田の視線は精液に塗れながらも未だ硬く勃起しているペニスに注がれていた。 「まだ有り余ってますね」 「……もういい、菰田」 「もういいって、そのまま上に帰るんですか、コレ、奥さんに処理してもらうんですか」 「……」 無言で一瞥すれば菰田はすぐに「すみません」と謝ってきた。 ああ、でも、駄目だ。 菰田の掌の熱が深く刻みつけられて。 もう離れたのに、まだ、握られている気がする。 その掌に囚われているような気がする。 「俺の責任ですから」 「あ……菰田」 「こんなサービス満載の二次会、高くつきますね、主任」 「ん」 「物は相談なんですが、主任」 縛ってもいいですか。 永崎は菰田のネクタイで両手首を縛られるだけではなく自分のネクタイで目隠しまでされた。 「あ……!」 ソファ上で仰向けにされて始まったのは……フェラチオだった。 生温く濡れ渡った粘膜にすっぽり包み込まれたかと思えば狭苦しい奥へ導かれ、甲斐甲斐しく吸われ、緩々と咀嚼されて。 正面で縛られた両手は菰田の肩を押し返そうとした、最初は。 程なくして雄々しい口淫に羞恥心は丸呑みにされて。 肘掛の向こうに追いやった五指がもどかしげに虚空を引っ掻いた。 スラックスも下着も蔑ろにされて押し開かれた両足が生々しく痙攣した。 菰田の口の中で溶けそうだ。 執拗に蠢く舌先で鈴口を割られて尿道を突かれ、雫を舐めとられ、音を立てて吸い上げられて。 性感帯が集中する亀頭を露骨に貪られた。 「あ、あ、あ」 お前、どんな顔して俺のペニスしゃぶってるんだ? 「な、あ……菰田……お前も……興味あったのかよ?」 「……」 「俺に興味あったのか……?」 菰田は答えなかった。 フェラチオを中断するなり唾液で濡れそぼっていた永崎の唇にただひたすらしゃぶりついてきた。 「んんん……ッ」 菰田の舌は自分の味がした。 菰田との二次会にはまってしまった永崎。 「なぁ、菰田」 「はい」 「お前んち、同じマンションだって、嫁に言った」 「は?」 「毎週遅くまでどこで飲んでるんだって、キレられて。部下のとこだからそんなに浪費してないって言ったら、場所、しつこく聞かれて」 「そうですか」 「今度、お礼したいから飯に連れてこい、だって」 「ありがとうございます」 その日、上司と部下は本番にまで至ってしまった。

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