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甘いあまいアナタ-7
カーテンの向こう、まだ日は高い。
ゆったりした週末の時間が流れている。
「ぁ……センセッ……!」
司の胸に頭をもたれさせた里見。
ソファに乗り上がった翔吾はそんな里見に発熱した欲望を何度も何度も突き入れる。
絡みついてくる窮屈な肉膜を傲慢に押し拡げて、できるだけ奥へ届くよう、激しく。
翔吾も司もすでに裸であり、ソファの下は三人の服で散らかっていた。
「ん……っ……翔吾、く、ん……」
翔吾の名を呼びながら里見は司の腕に縋りつく。
目隠しをして双眸が覆われているせいなのか、自然と唇に視線が吸い寄せられる。
飲み込めずに溢れた唾液で上下とも艶やかに濡れ、ひくつく舌先が時折覗いていた。
なんとも甘そうな口元に司は指先を走らせた。
しっとりと潤む薄紅を指の腹で左右に優しくなぞる。
翔吾の律動に頻りに揺さぶられていた里見は司のささやかな愛撫にさえぴくんと反応し、そして。
くちゅ……と、第二関節まで自ら口内に招き入れた。
「あ……だめ、出そぉ……!」
司の指を舐める里見の嬌態を目の当たりにし、翔吾は、一気に追い込まれた。
前のめりとなってソファに両手を突くと、がむしゃらに腰を突き動かす。
里見の体内奥深くで鈍い音色を一頻り紡ぐ。
「く……ッいく……」
「あ……!」
体の奥底で弾けた翔吾に里見は仰け反った。
肌伝いに訪れる過度な痙攣、腕に容赦なく痕をつける爪。
それらを一身に受け止めた司はさらに欲情した。
「あ……はぁ……はぁ……」
里見自身、射精には至っておらず、彼の熱源はその腹の上でひくひくと震え、先走りを滴らせていた。
翔吾と入れ代わった司は床に膝を突いた。
呼吸の荒い里見をソファに深めに座らせ、汗ばむ肌に掌を宛がい、閉じかけられていた両足を再び大きく開かせる。
酷だと思いながらも止められない。
翔吾のものが散々行き来したばかりの後孔へ、根元を固定し、先端をみるみる呑ませていく。
「ふぁ…………ッ」
里見は背もたれに後頭部を擦らせて大きく胸を反らした。
次の律動が始まると掠れた声を喉奥で滲ませ、横を向き、再び唇をしとどに濡らす。
「ッ、先生……」
司の呼号が聞こえると目隠しの下でその双眸もそっと濡れた。
「センセ……センセェもいかせてあげるね」
すぐ耳元で囁いた翔吾が熱源を握り締め、上下に擦ってくると、もどかしげに身をくねらせた。
深いところまで貫いてくる司と翔吾の余熱がナカで溶け合っている。
目隠しされた里見は一度に二人をその身に迎えているような錯覚につい溺れた。
シルバーアクセサリーを外した翔吾の掌の内側でさらに熱を上昇させた。
「あ……っあ……っぁ」
「里見、先生……ッ……」
「センセェ……ね、いって?」
上擦った二人の声に鼓膜まで愛撫され、里見は。
せり上げてくる昂揚感に全身を張り詰め、小刻みに腰元を戦慄かせ、達した。
ナカを穿つ司のものをきつくきつく締めつけた。
「く……ッ」
「……ぁ……」
またも肉膜の狭間にどっと広がった白濁の感触。
ビクビクと奥深くでのたうつ司自身に里見は喉元を曝し、司は、ぐっと首を窄めた。
「つかさ、くん……」
「……せんせ、い……」
絶頂に至って覚束ない呼号が繋がる。
肩で呼吸していた司は息を整えると、ソファの背もたれに深く寄りかかっていた里見を抱き起こした。
白濁した蜜で溢れ返る奥、そのもっと奥に硬度を保ったままの隆起が欲深く及ぶ。
彼の膝上に抱き上げられた里見は過敏に背筋を波打たせた。
「ッ、司君……?」
「先生、ごめん……もうちょっと」
「司ッ! ずりぃ、連チャンするなんて!!」
「あ、ッ、ッ」
「ちょ……翔吾、揺するな」
正面を重ね合った座位でいる司と里見に嫉妬した翔吾。
里見の背中にぺたりとくっつくと、恥ずかしげもなく、挿入時と変わらない腰遣いでいつの間に回復した隆起を色白の双丘に擦りつけてきた。
不埒な振動に里見は首を窄める。
司のものが一番奥に擦れて際どい刺激を生みつける。
「次、三人で一緒にいこ、センセェ」
「先生……これが終わったら目隠し外すから」
この一回も目隠ししたままで……なんだ。
翔吾と里見に挟まれた里見はどうしてこうも目隠しに執心するのかと内心首を傾げたものの、二人同時にその身を揺さぶられていく内に、疑問は泡となって消えていった……。
「鬼さんこちら、手の鳴る方へ」
それは妙な目隠し鬼。
手を叩く里見の元を目指す鬼は何故か二人。
「え~どこ!? センセェどこ!?」
「翔吾、うるさい、先生の声が聞こえない」
目隠ししてあちこち彷徨う翔吾と司。
そんな二人の姿に里見の微笑は途切れないのだった。
end
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