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いろいろツイてるリーマン彼氏-6
いつの間に暗さの増した室内。
外明かりがレースカーテン越しにうっすら差し込んでいる。
「っ……はぁ……」
中断されたとは言え、勢いあるピストンの余韻はそうそう断ち切れず、芳近は虚空に腰だけを掲げたまま色づく吐息を連ねた。
すぐ背後で乱れていた呼吸を整えていた薫は隙だらけな彼にこっそりじっくり見惚れる。
つい先程まで自身のペニスを呑み込んでいた後孔は拡がり、ヒクつき、弛緩していた。
寝室に満ちた宵闇の中でひどく淫らに濡れ光る膣孔。
溢れ出した蜜は内腿にまで滴っているようだ……。
「ん……っ……ッ、ッッ……!?」
クッションに片頬を埋めていた芳近はどきっとした。
つい先程まで後孔を突いていた薫のペニスがぬるりと股座に差し込まれてくるや否や。
淫らに涙する膣孔をゆっくり擦り上げてきた……。
「なッ……なにやってるんだ?」
「ん……素股ってやつ……かな」
「ッ……嫌だ、それ、変だから、やめろ……」
「……芳近クンのココ、びっしょり濡れてて、あったかい」
「聞いてるのかッ薫ッ……ちょ、っ、おい……?」
止まるどころか。
亀裂の狭間に食い込ませるように深く差し込まれて。
外側はあたたかく、内側は熱くうねる膣孔の表面を膨れ育った頂きで上下小刻みに擦り上げられた。
精液と愛液で濡れそぼったクリトリスまで巻き込むように刺激された。
「ッ……はッ、あッぅ……やめ……ッ」
内心求めていたソコにいざ刺激を食らうと快感の余り芳近は竦んでしまう。
これまでの経験で恋人の胸中を十分把握している薫は優しく囁いてやる。
「怖くないよ、芳近クン……ココは君の立派な一部なんだから……感じて当たり前」
「んっんっ……ッ……薫……いれたら、だめだ……まだ、むり……」
「うん、それはね、わかってるから」
もう少し角度を変えれば挿入できる位置。
薫は優しい声色を努め、内心、芳近を丸ごと隈なく愛したくて堪らない欲を何とか抑える。
「でも、いつか……ね? 芳近クン?」
「だ、って……これだけで、もう……俺……限界……っ」
汗で湿ったモカブラウン色の髪を掻き上げられて、その囁きは芳近の鼓膜にダイレクトに届いた。
「俺と家族つくるんでしょ……?」
芳近はきつく目を閉じた。
「はぁ……ッもう、おあずけ無理っ……ココでいかせてね……ッ? ッ……ん、いく……っ……ッッ、ッ……は……あ……ッッッ!!」
続いてぐっと瞼を閉ざした薫は芳近の股座で一思いに達した……。
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