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そんな祭りにだまされて-2

「ん……ぁ……」 端整な雛田の顔が切なげに歪む。 目元に赤い縁取りのある白い狐の顔をした四人は、雛田の浴衣を乱し、禊を終えたばかりで清らかな肌に一斉にたかる。 面をずらし、顔の上半分は隠したまま、露にした口元で雛田の肌をなぞる。 一人は背中から細身の雛田を抱きしめ、耳たぶからうなじ、首筋にかけて、熱い舌を幾度となく行き来させている。 一人は左手の指先を一本ずつ口に含んだり、時には二本、三本、一気にまとめて口腔に誘い込み、しゃぶったりしている。 一人は浴衣の合わせ目から覗く右の乳首をぴちゃぴちゃと吟味している。 一人は足の狭間に割って入り、大胆に開かされた内腿、脚の付け根付近を小刻みに啄ばんでいた。 神役の四人は発声を禁じられているそうだ。 雛田は当然、抵抗を禁じられている。 瞼の裏に見え隠れする家族に、少し、雛田は罪悪感を覚える。 村のためとはいえ、愛しい大事な家族に黙って、こんなことを……。 そんな罪悪感を覚える余地があったのも最初だけ。 神役の容赦ない猛攻に雛田の心身は否応なしに溺れていく。 「あ……あ……んぁ……ぁ……」 足の間に割って入っていた一人がペニスを、左右にいた二人が乳首をそれぞれ丹念に舐め回している。 「はぁ……っん……む……っ」 喘いでいた唇を、背後にいた一人に、塞がれる。 肉厚の唇が薄く色づく雛田の唇にぴたりと密着し、ぬるりと、舌尖を口腔へ突き刺してくる。 ああ、狐神様に応えなければ……。 雛田はぎこちなく唇を開閉させて舌先の戯れを迎え入れた。 唾液と同時に、熱を孕んだ雄々しい吐息も注がれて、ぞくぞくした。 薄紅色のペニス亀頭を頬張られて、温む口内で一心に温められる。 胸の小さな突起は唾液をふんだんに纏わされて、硬く起立したところを、こりこりと捏ね繰られた。 「ぁ……んっ……ぁぁ……っ」 ほの白かった全身が鮮やかな紅潮を帯びていく。 一つ一つの愛撫に過敏に反応し、震え、悶え、しどけなくよがる雛田。 四人の息遣いも自然と乱れていく。 乱れれば乱れるほど儀式は完成されたものとなる。 「んんっ……んっんっんっ……は……ぁ」 雛田を取り囲むようにして仁王立ちとなった四人。 中央に跪いた雛田は、浴衣を掻き分けるようにして突き出た肉棒に、順々に奉仕していく。 神役に選ばれたとだけあって、立派な、屈強なるイチモツを喉奥まで招き、舌先を無心に絡ませ、啜る。 我慢できずに、待っていた一人が、雛田のか細い手首をとった。 隆々と勃起した自身の肉棒へ導き、握らせて、しごかせる。 するともう一人も同じ真似に至った。 残る一人は、浴衣が滑り落ちて露出した肩やうなじに、濡れた亀頭を擦りつけてきた。 一人の肉棒男根にむしゃぶりついていた雛田は欲望を煽るようなか細い声を喉奥で滲ませた。 祭りはいよいよ(たけなわ)を迎える。 「はぁぁぅぅ……!!」 高々と抱え上げられ、大股開きにさせられ、浴衣を限界まで肌蹴させた雛田は喉を反らす。 他の三人に結合部を見せつけるように、直立した一人は、抱き上げた雛田に背後から挿入していた。 確かに押し開かれた後孔に太竿が呑み込まれ、激しく出し入れされているのが、よく見える。 三人はごくりと生唾を飲む。 堪らず、我が子をしごきながら、出し入れを凝視している者もいる。 「あぁん……ぁ……ぁ……狐神様ぁ……!」 次々と唾液を垂れ流しながら、雛田は、ぐっと眉根を寄せて呼号する。 彼のペニスも充血し、薄紅色から濃い赤みを帯びて、天井を向いている。 雛田の尻穴を一先ず堪能した一人は、立ったまま、熱もつ粘膜内から肉棒をずるりと引き摺り出した。 そのまま次の一人へ空中で雛田を渡す。 今度は正面を重ねた体位で、雛田は、ひくつく尻穴に次の男根を受け入れた。 自分にしがみついてきた雛田の体温を感じつつ、二人目は、空中でしばし彼を揺さぶる。 支えていた腕が疲労してくると、雛田を仰向けに布団に寝かせ、思う存分腰を振ってきた。 三人目は雛田を我が身に跨らせた。 「んぁぁ……んっ、こんな奥まで……っあ……はぁ……!!」 紅潮した肢体を鷲掴みにして揺さぶり、真下から突き上げ、雛田の熱く滑る雄膣を満喫する。 無意識に雛田も腰をくねらせて神聖なる交わりを貪った。 四人目から四つん這いにされて息をつく間もなく律動されると拳を握って嬌声を迸らせた。 「あ、あ、あ……もっと……お願いします、狐神様ぁぁ……もっとぉ…………!!!!」 やがて、白濁の雨が、雛田に降り注ぐ。 祭りの終わりであった。 結局、雛田は相手の四人が誰なのかわからなかった。 面をつけているとはいえ、この狭い集落、雰囲気や背格好で何となくわかりそうなものだが。 まるで見当がつかなかった。 もしかすると隣村からわざわざ誰かを招いているのかもしれない。 「ぱぱー?」 「貴方、どうかした?」 「あ、いいや、なんでもないよ」 仲睦まじい一家の食卓。 そんな彼らを庭からこっそり覗く、四匹の、年若い白狐が……。 えんど

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